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小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術

【閲覧注意!】
本書は2005年に技術評論社より出版された「小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術」という書籍で、横須賀輝尚の書籍デビュー作です。16年以上前の書籍なので、ノウハウ的に内容注意なのと、デビュー作なので文章がひどいです。なので閲覧注意表示してます。器の大きな人だけお読みください←

「小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術」は本記事で事例を除くすべての原稿を読むことが可能ですが、書籍でも販売しています。手元に置き、書籍として読みたい場合は、こちらからお買い求めください。

人生を逆転勝利に導く! それがブログ営業術 ―はじめに―

「収入が2倍以上に増えた!」
「会社の売上げがみるみる伸びた!」
「あふれるばかりの人脈ができた!」
「知名度が劇的に上がった!」
「セミナーやイベント会場で、自然と声を掛けられるようになった!」
「まったく反応のなかった営業用ホームページへのアクセス数が激増した!」
 「新聞社や出版社が取材に来た!」
「セミナー講師の依頼がきた!」
「書籍を出版することになった!」etc...

はじめに
これらはすべて私が実現したことです。といっても、もともと実力や実績があったわけではありません。1年半前、23歳の私には何もありませんでした。新卒で入った会社を解雇され、持っていたのは行政書士の資格のみ。なんの実績も知名度もありませんでした。

しかし、行政書士で起業する道を選び、ここ1年ほどの間で冒頭のことを実現することができました。もちろん、資金も人脈も、そして技術も経験もありませんでした。計画性もなく、何度も傾きかけた起業でしたが、あるものとの出会いによってすべてが変わりました。

それが「ブログ」です。

ブログと出会ってからというもの、仕事は増え、たくさんの人脈ができ、1年半後の状況は劇的に好転しました。

その間やっていたことといえば、毎日ブログに記事を投稿していただけです。これだけで先ほどのような結果を出すことができたのです。

「ブログってビジネスに使えるって聞くけど、あんまり具体的な話を聞いたことがないな あ......本当に日記を書くだけで、そんな効果が得られるの?」

間違いなくビジネスに活用する方法はあったのです。もちろん、ただ単に「日記を書く」ことではありません。私の経験から得たビジネスに活かすブログ活用法、名づけて「ブログ営業術」がそれです。

ブログに関しては、すでにたくさんの書籍が出版されるなどして、ブログそのものは浸透しました。しかし、これらの書籍に書かれていることは、成功した人の結果論だけであったり、単なる解説書や技術書だったりします。

本書は、私が約2年間、ブログをビジネスに活かすために実践してきた経験から得たノウハウを凝縮したもので、類書とは一線を画するものです。 

もちろん、単にブログから得た恩恵を書きつづったものではありません。インターネットに関する専門的な知識はほとんどありませんから、技術的なことを指南した書籍でもありません。

「金なし」「コネなし」「技術なし」「経験なし」だった23歳の私がブログに出会い、試行錯誤の末に得られた結果をもとに、ビジネスに活用するノウハウを体系化しました。つまり本書は、ブログをビジネスで徹底的に活用するための初の実践書なのです。

【この本をぜひとも読んでほしい読者の人たち】
・フリーランサーやコンサルタント、資格業の人
・今までより収入を増やしたい ・知名度を上げたい
・マスコミ掲載されたい
・ビジネスにブログを本格的に取り入れていこうと思っている
・これまでのブログに関する書籍で消化不良になっている

このなかに該当するものがいくつありましたか? もしひとつでもあれば、それはブログ営業術を使うゴーサインです。本書を読んで実践することで、あなたの望む結果が出ることでしょう。

本書は私の2年間の集大成です。ブログをビジネスに活用したいと考えている人には、自信をもっておすすめします。本書の内容を実践することで、収入が、人脈が、そしてあなたを取り巻くあらゆる環境が劇的に変化するでしょう。

2005年4月 横須賀てるひさ

第1章 成功する秘訣は 「ブログ営業」にあり

1-1 ブログはビジネスにここまで活用できる
「金なし・コネなし・経験なし」がわずか30日で収入2倍に? 

にわかには信じがたいかもしれません。しかし、これは紛れもない事実です。 2003年、私は新卒で入社したベンチャー企業を不当解雇されました。その後、再就職はせず、持っていた行政書士の資格ひとつで起業しました。

起業というと聞こえはいいのですが、解雇されたことに対する怒りだけの無謀なものでした。手持ちの資金には余裕がなく、すぐに仕事を取っていかなければならない状況でした。

お金がないので広告費などはかけられません。また、借金をするほどの度胸もありませんでしたから、私が行政書士として成功するためには、コストがかからず、リスクの少ない営業方法を考えなければならなかったのです。すると、やはりインターネットを使った方法しかありませんでした。

しかし、インターネットも簡単に儲かるという世界ではありません。いろいろと試行錯誤をしてはみたものの、営業用につくったホームページへの仕事の問い合わせは一向に増えません。 インターネットの世界では、競合するホームページがたくさんありますから、勝ち残っていくためには検索エンジン対策やメルマガ発行など、さまざまな戦略が必要です。それにもかかわらず、最初の投資が少なくて済むために、ローコストで簡単に儲かると誤解されがちです。

私もホームページから仕事を得ることは、半ばあきらめかけていました。それを180度変えたのがブログでした。 

営業費0円で仕事がとれた!
インターネットを使って仕事を取ろうとした私は、ネット上で情報を集めました。すると検索エンジンの上位に表示されることが重要で、そのためには多くのホームページからリンクされることが効果的だということを知りました。 

そんなときに無料ではじめられる楽天日記を見つけ、あくまでも検索エンジン対策としてブログを開設しました。特に日記を書かなければならない理由はありませんでしたが、せっかくなので試しに日記を書きはじめました。 

するとどうでしょう。楽天日記をはじめて5ヶ月もすると、ホームページを通じて仕事が増えはじめたのです。 広告費や宣伝費などは一切かけていません。それなのにブログを続けているだけで仕事が増えてきたのです。そこで私はふと思いました。

「これは単なるインターネット上の日記などではなく、ものすごいビジネスツールなのでは!」と。 

私はブログの可能性に気づき、「これはいける」。そう確信しました。そして、ブログを調査・研究し、自分のブログに反映させていきました。

その結果、今まではまったく反応のなかった営業用のホームページに、次々と仕事の問い合わせがきたのです。 横須賀事務所のホームページには、ブログ開設当初からリンクをはっておきましたので、ほとんどの人がブログを見た上で問い合わせてきていたのです。

問い合わせが急増したのは法務相談でした。無料で相談を受け、契約書や許可書類などの仕事が発生したら、その仕事を有料で受けるというシステムです。無料なのにもかかわらず、ブログを立ち上げる前までは、まったく反応がなかったものです。

ところが、これがブログを開設したことによって劇的に変化します。相談メールは月間で30件を超えるようになり、そこから発生する書類作成などの仕事が着実に増えていきました。 

そして多くの相談者はこう言っていました。「日記を拝見させていただきました。お忙しいなかお答えいただきありがとうございました」と。そうです。相談者のほとんどの人がブログを見た上でメールを送ってきていたのです。 

だれでもできる! 収入アップ
私の受注方法の内訳は、おおよそ次のようになっています。

・純粋にインターネットの検索エンジンなどからブログを通じての仕事...30%
・ブログとアナログな人脈の両方を通じての仕事...50%
・インターネット・ブログを通じない人脈のみの紹介ほか...20% 

この数字だけを見ますと、インターネットの技術に相当詳しいのではないかと思う人も多いことでしょう。しかし、実はあまり詳しくありません。そんな私でも、ここまでブログを使いこなすことができるのです。つまり、ブログは誰にでもできるということです。 

さて、私の収入は2倍になったのかといいますと、実はこれは間違いです。正確には5 倍以上の収入になりました。もともとの数字が低かったせいもありますが、予想以上の結果になったと実感しています。 つまり、「ブログで収入が2倍に!」は紛れもない事実なのです。私はブログを使って収入を上げるまでに、2年近くの時間を費やしましたが、そのノウハウを本書に凝縮しました。みなさんでしたら、私よりも短期間でさらによい結果を残すことができるでしょう。 

本書でまとめたブログ営業術は、「金なし」「人脈なし」「技術なし」の、そんな弱冠23歳の私が実践できたものです。私は大学を卒業して、社会経験も浅いまま起業して今に至ります。その間、ブログがなければ経営どころか生活も成り立ちませんでした。 

ブログは簡単にはじめることができて、しかもビジネスで結果が出ます。ブログ営業術を実践すれば、収入は2倍どころか何倍にも膨れ上がる可能性を秘めているのです。 

◆まとめ ブログをビジネスで活用すれば、収入2倍どころか、それ以上も夢じゃない。 

1-2ブログで人脈が10倍に一
ネット上だけじゃない! 加速度的に広がるネットワーク 

2003年から2005年にかけて、ブログを活用して収入が2倍以上になりました。 同じく劇的に増えていったものがあります。それが人脈です。 

ビジネスで成功するためのひとつの要因は、なんといっても人脈です。極端なことを言えば、人脈の形成なしに成功はなしえないといえるでしょう。 

誰もがインターネットでビジネスをはじめられる今、人脈なしでもビジネスがうまくいくというような風潮もありますが、それは大きな誤解です。私も仕事柄、多くの起業家に会ってきましたが、インターネットビジネスで成功している人ほど、その人脈形成に余念がないというのが正直な感想です。 

収入の増加とともに人脈が増えていったのも、ある意味では必然かもしれません。もちろん起業した当初は、私に人脈と呼べるものは存在しませんでした。まさしく「コネなし」という状態です。 この人脈ゼロの状態を変えたのも、ブログでした。ビジネスに活きる本当の人脈をネットでつくることができたのです。ネット上ではじまったコミュニケーションが、現実世界につながり、本物の人脈になり、そして収入につながるのです。こういった人脈形成の好循環が、ブログを通じてはじまったのです。 

掲示板ではできなかったビジネス的出会い
ブログは投稿記事にコメントを書くことができます。詳しくは後述しますが、このコメント機能などを利用して、ブログ上でコミュニケーションをとることができます。要はネット上で対話ができるのです。 通常、誰かと話をしたいと思ったら、電話やメールで直接コンタクトをとる必要があります。しかし、必ずしもうまくいくものではありません。 

ところがブログでは、これが簡単にできてしまいます。ブログのプロフィール欄や投稿記事などから、相手の詳しい情報を先に知ることができますから、ネット上とはいえ、より深い対話ができるのです。 

これは電話やメール、もしくは単なるネット上の掲示板でのやりとりでは決してできなかったことです。 私の例を具体的に見ていきましょう。最初のきっかけは、福岡の音丸一哉行政書士との出会いでした。同じ行政書士の先輩で、書籍にも掲載されるような人ですから、名前は以前から知っていました。まさか同じブログをやっているとは知らず、インターネット上でブログを見つけたときには、思わず「よろしくお願いします」とコメントを書きました。するとどうでしょう。音丸一哉氏からは温かい助言の言葉が返ってきたのです。 私は驚きました。ネット上とはいえ、雲の上の存在だと思っていた人と直接対話ができたのです。おそらくブログがなければ100%実現しなかったでしょう。このとき、「ブログはこんなにも人と人との距離を縮めるのか!」と思いました。 

そしてブログでの対話は現実の世界につながります。大阪で行われた行政書士の研修会で、実際に音丸一哉氏と会って話すことができました。

なぜか相手との距離が縮まる 
このように、ブログを通じてはじまったネット上のつながりが、ほかにも数え切れないほど実際の出会いにつながっていったのです。 

ブログを通じた出会いには、なぜか一瞬にして相手との距離を縮める力があります。ブログは人脈を広げるために使えるのではないだろうか? そう思った私は、ブログを通じた人脈づくりに力を入れました。その結果、あふれるように人脈が増えていったのです。 

2003年から2005年にかけてお会いした人は500人を優に超えます。それも単なる名刺交換だけにとどまらず、ほとんどの人たちと、今でもブログ上や実際の仕事などでつながっているのです。普通に営業活動をしていたとしたら、ここまでの生きた人脈をつくることは不可能だったでしょう。 

ブログを通じてネット上で知り合い、きっかけをつくり、直接会って人脈にする。この方法で私はどんどんネットワークを広げているのです。 

人脈が広がると知名度も上がる?
ネットワークを築いていきながら、ブログ営業に特化していくなかで、ブログのアクセス数は中堅クラスの日計400~500アクセスを突破していました。

 すると、どこのセミナーや交流会に行っても、事前に自分のことを知ってもらっていることが圧倒的に多くなりました。そうです。知名度がグンと上がっていたのです。プログを活用する前では、とてもこんなことはありえませんでした。 

ブログ営業を続けていくうちに、「お名前を伺ったことがあります」とか、「顔写真を拝見したことがあります」などと言われ、最後には名刺交換をお願いされることもあります。20代の無名起業家がこれだけの知名度を持つなんてことは、おそらくブログなしにはなかったことだと思います。

そして、これらは単なる偶然ではありません。最初は偶然生まれた人脈も多かったと思いますが、途中からはブログを徹底的に人脈形成につながるようにカスタマイズし、そして情報を発信し続けた結果、得られた人脈であり、知名度なのです。 

繰り返しになりますが、25歳でもここまで知名度を上げ、多くの生きた人脈を形成することができました。それも偶然できたものではなく、ブログを戦略的に活用したからです。 ブログを活用するのに難しい技術は必要ありません。ただちょっとしたコツを知っているだけで、このように人脈を広げることができるのです。 

◆まとめ ブログを使えば、今までの実績に関係なく、雪崩を打つように人脈ができる! 

1-3ネットの世界から飛び出したビジネスチャンス
ブログでできる、知名度アップの第一歩「マスコミ掲載」

ブログのアクセス数も順調に伸び、楽天日記の行政書士や税理士などのなかではダントツのアクセス数になりました。こうなると、ブログは無限の広がりを見せます。 

最初はいわゆる「マスコミ掲載」、つまり書籍への掲載でした。枝廣淳子さんの『朝2時起きで、なんでもできる!』(株式会社サンマーク出版)の最新作に、事例のひとつとして取り上げてもらったのです。 

するとどうでしょう。実際に書籍を読んだ人から仕事の依頼が入るようになり、ブログ上にも、「(横須賀さんの載っている)本を見ました!」というコメントが寄せられるなど、予想以上の大きな反響がありました。 

これがまた好循環を生みます。さらに別の書籍で取り上げてもらったことを皮切りに、次第に雑誌や新聞の取材も入るようになりました。 

いつのまにか受講者から「セミナー講師」に? 
さらにブログの広がりは、マスコミだけにとどまりません。マスコミへの露出とともに増えはじめたのが、セミナー講師の依頼です。 

行政書士にとってセミナーを実施することは、極めて重要です。いずれは自費でセミナーを開催しようと思っていたところ、このような形で実現しました。 

おそらくブログがなければ、セミナー講師の依頼などなかったでしょう。これもブログを使って情報を発信し続けた結果です。ブログを見れば、その人の得意な分野やどんなことができるのかがすべてわかります。したがって、マスコミの取材と同じように、セミナー講師の依頼もしやすいのです。 

そして講師の実績ができれば、実績が依頼を呼びます。その後も起業家向け経営セミナーや、商工会向けのセミナー、ブログ活用セミナーなど、多数のセミナー講師を依頼されるようになりました。 

これらの実績のなかで、私から売り込んで実現したものはひとつもありません。私はブログを活用して行政書士としての収入を伸ばし、人脈を広げ、さらにはマスコミにまで露出できるようになりました。その間、私が毎日実行してきたのはブログを更新することでした。 

ブログのほかにはメルマガも発行していませんでしたし、営業用ホームページのSEO対策(検索エンジン最適化)なども行っていませんでした。 

私は、ほぼブログだけを活用してこのような実績を残すことができたのです。ポイントさえ押さえてしまえば、あとは基本的に日々ブログを書くだけで、ビジネスチャンスは無限に広がっていくのです。 

◆まとめ ブログ営業術はマスコミ関係にも強い。メルマガやSEO対策なしでも成功できる。 

1-4 横須賀事務所はビジネスにこう活かした!
ブログはわが社の宣伝&営業マン

ブログに特化して営業していくことはリスクもなく、その上ローコストです。また、インターネットに関する難しい知識も必要ないため、誰にでも実行できます。 

私がブログに出会ったのは本当に偶然でしたが、ブログは私が想像している以上にたくさんの人たちに読まれていました。記事を書けばコメントがついて、共通の話題で盛り上がります。 

ブログと営業用ホームページをリンクさせておいたので、ブログを読んで私のことが気になった人は、営業用ホームページも見てくれます。そして相談のメールには誠意を持ってきちんと答え、その結果仕事をいただくというケースが少しずつ増えていきました。 

ブログがビジネスに活かせるツールだと気がついてからは、さまざまな方向にブログを活用していったのです。 まずはブログを広告塔として利用しました。一人でも多くの人にブログを見てもらうことを目標にして、ブログを更新しました。 

通常、自分のことを知ってもらうためには、広告や直接会う営業などを繰り返さなければなりません。また、従来のホームページを使った営業でも、SEO対策などを施してアクセスを上げる努力が必要です。 これに対してブログは、ただ記事を書くだけでアクセスが集まり、自分のことを知ってもらえます。書くだけでもアクセスは集まりますが、さらにブログを通じてネット上でコミュニケーションをとるようにすると、効果は倍増します。 

もちろん「こんな仕事をしています。ホームページに来てください!」というような書き込みは一切せずに、コミュニケーションをしっかりとるようにします。 

そうしたことをしばらく繰り返すうちに、ブログのリピーターがどんどん増えてきました。最初は1日10数件のアクセスだったブログが、次第に100件を超え、200件を超えます。 

これに比例して仕事も増えていきますので、まずはこうしてネット上の広告塔としてブログを働かせました。結果は前述のとおり、きちんと仕事に結びついています。

優れた情報収集ツールは優れた集客ツール
次に、人脈をつくることを前提とした情報収集ツールとして、ブログを活用しました。ブログで人脈をつくるには、ブログ上でコミュニケーションをとりながら、直接会っていく必要があります。 

また、セミナーやオフ会などの利用も効果的です。そのセミナーやオフ会の情報も、ブログ上で探します。ブログからの情報は、メルマガや通常のホームページよりも圧倒的に鮮度が上ですから、より質の高いセミナーやオフ会などをブログで探し、できるだけ参加して人脈をつくります。 

このようにブログがセミナーやイベントなどの情報収集に使えるということは、逆にこちらからも告知、集客ができるということになります。そして、ブログを通じた出会いが非常に良質なことから、異業種交流会などのイベントを開催すれば、より効果が上がると考えました。 

そこで、せっかく行政書士として仕事をしているのですから、それに特化した形でイベントができないだろうかと考えた末、税理士の渡辺宏幸氏とともに、法務や税務などに無料でお答えする相談会や異業種交流会を主宰し、ブログで告知・集客しました。 

最初に開催したのが無料相談会です。相談会というのは、参加者に何かしら相談があってはじめて成立するものですから、場合によっては参加者がいないことも想定していました。 

しかしブログで告知すると、これまで10回以上の相談会を開催しましたが、参加者がいないことは一回もありませんでした。 

異業種交流会も、ほぼブログでの告知だけで、毎回20名を超える参加者が集まります。このようにして、告知・集客に応用することで、参加者から仕事を依頼されることが増えました。 

自分だけのブランドを確立
そして最後には、なんといっても自分自身のブランドをつくるための活用です。ブランドとは簡単にいえば、他者との差別化です。つまりは横須賀てるひさ個人としてのブランドづくりです。ブログを使えば、誰にも負けない自分だけのブランディングをすることができるのです。 

以上のように、横須賀事務所としてのブログは、まさしく営業マンとしてのコミュニケーションの代理人となり、営業用ホームページの宣伝をし、集客の広告塔として活躍しています。そして私自身をブランディングしてくれました。たった2年でもこれだけの反応がありますから、将来的にはもっと効果が上がるのは間違いないでしょう。 

◆まとめ 横須賀事務所はここまで活かせた。あなたならブログをどのように活かしますか? 

第2章 ブログのメリット 弱者にこそ最強の武器になる! 

2-1ビジネスと相性のよいブログの特性
ブログの大きな2つの特徴

この章ではブログについての特徴を整理し、また私自身の経験からメリットとデメリット、そして使用上の注意点について検証していきます。 

まずブログそのものの大きな特徴として、2つのことがあげられます。順に見ていきましょう。 

① 日付が記された情報が時系列に並んで更新されていくこと 

これがブログの一番大きな特徴といえるでしょう。記事を投稿すると、新しいものから順に、上から下に向かって並んでいきます。楽天日記などの日記をイメージするとわかりやすいでしょう。今日書いた記事は、最新の記事として一番上に表示されます。 

例えば、新製品の情報を見てもらいたい、セミナーの告知をしたいなどと思ったときに、記事を投稿するだけでページの一番上にその情報が表示されるので、効果的な情報発信ができることになります。 これは従来のホームページと大きく異なる点です。新着情報をトップページに記載することはあっても、新着情報のページがトップページとして表示されることはありません。

 なかにはテキスト系サイトという文章のみのホームページはありましたが、ブログのように誰もが簡単にはじめられるものではありませんでした。 

ただし、投稿した記事には日付があるので、毎日更新しなければいけないというプレッシャーを感じるかもしれません。 

記事の更新頻度については別章に譲りますが、ブログのスタイルによっては毎日更新しなければならないということもあります。その点は心にとどめておいてください。 

② 従来のホームページにはなかったコメント機能、トラックバック機能があること

各ブログサービスによるブログには、必ずコメント機能とトラックバック機能がついています。これもブログの大きな特徴のひとつです。 

コメント機能というのは、ブログの投稿記事について感想などを書くための機能です。感想を言いたい記事があれば感想を書くことができます。もちろん、自分の記事にコメントがつくこともあります。これも従来のホームページにはなかった機能です。ホームペーSジは掲示板を設置することができましたが、毎日記事を書き、そこにコメントが書けるというようなシステムはありませんでした。 

もう一方のトラックバック機能とは、ブログの記事を紹介したことを、紹介先のブログに通知させるシステムです。簡単に言えば、「あなたのブログ・記事について関係することを、今日、私のブログで書いたことをお知らせします」というものです。 

これらの双方向での交流は、私的なものからビジネスにつながるものまで、実に大きなメリットがあります。

匿名の誹謗中傷には要注意
ただし、コメント機能はコミュニケーション性が高い反面、自分のブログへのコメントに対して何かしらの返信をする必要性があります。 

また、ネット上のコミュニケーションですので、誹謗中傷のコメントが書かれる可能性もあります。 実際私も、楽天日記上で知名度が上がるにしたがって、匿名での中傷コメントや攻撃的な内容のメールなどが増えてきました。例えば「その年で行政書士? 本当に一人でできていたらすごいね(笑)」など、経歴や仕事について中傷するコメントがしばしば書き込まれました。 

私のような個人を攻撃した悪口ならまだしも、自社製品やサービスなどへの中傷が書き込まれたらどうでしょうか? ブログを見ている人は誤解して、会社やサービスへの評価を下げてしまうことでしょう。 

このように、知らぬ間にブログに誹謗中傷の書き込みをされ、第三者がそれを見て悪い評価を下してしまうこともありますので、コメント管理には細心の注意が必要です。 

売名行為のようなトラックバックはNG
トラックバック機能も、その取り扱いはとても慎重にしなければなりません。というのも、言ってしまえば強制的に自分のブログへリンクさせてしまう機能だからです。 

アクセス数の多いブログにトラックバックをすれば、もちろん自分のブログのアクセス数は上がりますが、売名行為と取られかねません。実際、アクセスを集めたいがためにスパム的なトラックバックを繰り返す人もいます。私のブログにも、売名行為のようなトラックバックがたくさんありました。

トラックバックは確かに便利な機能ですが、ひとつ間違えば悪意とも取られかねないので、使い方に注意することが重要です。特に面識のない人が運営しているブログに対するトラックバックには、気をつける必要があるでしょう。 

ブログの大きな特徴とそのメリット・デメリットは以上のとおりです。ブログでは、これらの機能が簡単に使えるような仕組みになっています。気軽に利用できる分、コメントとトラックバックについては慎重に扱うようにしましょう。 

◆まとめ 配事が時系列に更新されていくのがブログの特徴。 便利なコメント機能、トラックバック機能はその扱い方に注意しよう。 

2-2 ホームページとブログを戦略的に使い分ける!
ホームページを作成するよりも、簡単につくれるブログ

ブログが普及した理由に、簡単にホームページを作成、更新できることがあります。ホームページをつくりたくてもつくれなかった人にとっては、かなり大きなメリットです。 

最近ではさまざまなホームページ作成ソフトが発売されていますので、それらを使えば、ホームページ制作もさほど難しいことではないかもしれません。 

しかし、それでも作成するための時間は必要ですし、サーバの契約管理やファイルのアップロード、情報の更新など、ある程度の技術についての勉強もしなければなりません。 すると結局、それらが足かせとなって、途中で挫折してしまった経験を持つ人も多いでしょう。 私も自分自身の営業用ホームページを立ち上げるときには、相当な苦労をしました。大変だからといって外注すれば、今度はコストもかかり更新もままならないということになります。 

これに対し、ブログは各ブログサービス会社に申し込みをし、個人情報を入力するだけですぐに作成できます。特別な知識は必要ありません。キーボードを打てる技術があれば十分です。 

サイトの更新も管理画面から簡単にでき、ホームページ初心者でも運営がとても簡単にできます。 使用料金も無料のものからあり、大きな投資は必要ないというのもブログの大きな特徴でしょう。 

実際に私が立ち上げたときも、ほんの10分程度でできましたし、これまでお会いした人たちのなかには、パソコンの使用経験がない50代以上の人もいらっしゃいました。その人たちも挫折することなくブログを立ち上げ、今日もブログを更新しています。 

このように、ホームページをつくれなかった人でも、ブログならすぐに作成することができます。

ホームページがあればブログは不要?
ところで、察しのいい人はひとつの疑問にお気づきかもしれません。そう、ホームページをつくることのできる人にとって、はたしてブログをつくる必要があるのかということです。ブログをわざわざつくらなくても、すでに立派なホームページがあるという人もいらっしゃるでしょう。 

もし、すでにお持ちのホームページがコンスタントに月商数百万円も売り上げていて、収入には満足しているというのでしたら、無理をして毎日ブログを更新する必要はないと思います。 

しかし、ホームページの売上げに満足していない、あるいはもっと売上げを伸ばしたいと思っているのでしたら、ぜひブログを新規に立ち上げてください。ブログによって必ず売上げは増えるはずです。もちろん過去の私のように収入がほとんどない人は、すぐにでもブログを立ち上げるべきです。 

なぜここまで強くブログをすすめるかというと、ブログと通常のホームページは、同じようにインターネット上に存在していても、それぞれにできることとできないことがあるからです。 

重要なのは、通常のホームページとブログ、それぞれの性質を理解し、必要性を見極めて使い分けることなのです。 

ホームページと併用するのがブログ営業術
ホームページは、技術があればどのようなものでもつくることができます。ページ数やデザインなど、ほぼ100%自由に作成できます。 

ところが、ブログの構成には限界があります。基本的なレイアウトが変えられないものもありますし、かりに変えることができたとしても、スタイルシートなどの特殊な技術が必要になったりします。使用するにあたってもブログサービス会社の規約があり、一定の制約の上でサイトを作成していくことになります。 

しかしブログは、時系列に更新する機能、コメント・トラックバック機能を利用して、ネット上でコミュニケーションをとることが可能です。通常のホームページでの掲示板に比べると、格段に使いやすくなっています。 2005年4月現在で、通常のホームページを新規に立ち上げ、売上げを伸ばすのは至難の業です。補助的にメルマガを使うにしても、発行されている数は膨大ですから、やはり新規参入は難しいのが現状です。 

そこに新しいツールとして浮上してきたのがブログでした。2004年はブログそのものがもてはやされ、単なる流行に乗ってブログをはじめた人も多かったと思います。しかし今は、ブログの性質を理解した上で、ホームページと併用することが望ましいのです。 自分にとってブログが必要かどうかを判断した上で、少しでも必要性を感じた人はもちろんのこと、まだ迷っている人に対しても、ブログの活用を強くおすすめします。なぜここまで言い切れるかというと、自信をもってすすめられるほどの効果が、ブログにはあるからです。

 ◆まとめ 今のあなたに本当に必要なものは何? ブログ、通常のホームページの違いを理解し、見極めた上で利用しよう。 

2-3 使いこなすにはまず理解 〜ブログはこうしてできている~
ブログの仕組み その1~メインのコンテンツ〜

ブログの大きな特徴は、日付のある情報が時系列に並んで更新されていくことと、コメント・トラックバック機能があることです。ここでは、さらにブログを構成するさまざまな要素について、解説を交えながら見ていきましょう。 

大きく分けて、ブログの構成はメインの投稿記事と、サイドバーと呼ばれるサブのコンテンツからできています。まずはメインのコンテンツからです。 

① トップページ
トップページは、ブログ営業術ではとても重要です
。というのも、ブログの第一印象を決めるのがトップページだからです。 

私のブログの場合は、トップページに「10年後も行政書士で生きていく!」とタイトルを大きくおいて、訪問者に強いインパクトを与えるようにしています。そうすることによって、プロフィールや投稿記事により興味を持ってもらえるようになります。もちろんトップページのレイアウトや配色も重要ですが、タイトルはブログの印象を決定づけるものですから、どのようなタイトルをつけ、それをどのように見せるかがポイントです。ブログサービスによっては、トップページを比較的自由につくれるものとそうでないものがありますので、ブログサービスを選ぶ目安のひとつとしておくといいでしょう。 

② 投稿記事
これがブログのメインコンテンツになります。日付が記載された記事が、新しいものから時系列に並んでいきます。 

もちろん写真などの画像データを載せることもできますが、ブログは文章が中心であることが特徴です。訪問者の多くは投稿記事の内容を読み、興味のあるブログかそうでないかを判断するので、ブログを作成する上で一番重要な要素です。

ブログの仕組み その2~サブコンテンツ〜
③ プロフィール

サブコンテンツのなかで、一番重要なのがこのプロフィール欄です。 楽天日記などのようにプロフィールが必ず表記されるものもありますが、公開するかしないかは個人の自由です。

しかし、訪問者は必ずといっていいほど、ブログを番いている人がどんな人なのか興味を持ちます。どこの誰が書いた記事なのかがはっきりしていると、その内容の信頼性につながりますから、プロフィール欄はとても重要なサブコンテンツなのです。 

④ 新着コメント・新着トラックバック
サブコンテンツのなかには、新着のコメントとトラックバックが表示されるスペースがあります。コメントとトラックバックは各投稿記事にもつきますが、トップページに新着として新しいものから表示されるような仕組みになっています。 

コメントの内容や量は自分でコントロールできるものではありませんが、インターネットに公開されている以上、第三者の目にとまります。つまり、ブログに対する誰かの印象・感想を第三者から見られていることになりますので、コメント欄も構成要素のひとつとして考えていたほうがいいでしょう。

 また、新着トラックバックもブログのブランドを示す上で重要な要素です。こちらもコメントと同じく、数をコントロールできるものではありませんが、トラックバックが多いブログほど人気のあるブログと考えていいでしょう。 

⑤その他フリーページなど 
プロフィール欄、新着コメント、新着トラックバックなどは、どのブログサービスにもありますので、ブログを作成すれば自動的にサブコンテンツとなります。 

各ブログサービスによって多少差はありますが、そのほかのサブコンテンツについても簡単に説明しましょう。 

まずはカレンダーです。カレンダーによって、記事が投稿された日とそうでない日を見分けることができます。各ブログの更新頻度を見る目安となります。 投稿記事のひとつの機能ですが、カテゴリーごとに分ける機能があります。記事ごとにテーマを決め、読み手が記事を探しやすくするために使います。例えば、「行政書士の仕事」、「プライベート」、「勉強」 などと任意にカテゴリーを分けて、記事を投稿することができます。 

あとは通常のホームページにあるような、リンクなどのサブコンテンツで構成されているわけです。 なお、各ブログサービスにより差はありますが、フリーページをつくることができます。その名のとおり自由にページをつくることができますので、大きな差がつくのはここになるでしょう。 

例えば自分のプロフィールをより詳しく書いたり、今年の目標を書いたりと、その使用方法はさまざまです。 ブログは以上のように、メインとサブのコンテンツで構成されています。ブログを使いこなすためには、コンテンツの種類を理解して、効果的に構成していく必要があります。 ひとつひとつの要素をきちんと理解して、ブログをビジネスに活用していきましょう。

 ◆まとめ ブログを活用するには、ブログの構成要素を知る必要がある。

2-4 SEO(検索エンジン最適化)にも効果あり
検索サイトで上位に表示させるのは至難の業

もはやインターネットの世界では常識になっていますが、オンラインショップなど、インターネット上で商売をする場合は、検索エンジンの検索結果で上位にこなければなりません。 

私が最終的にブログにたどりついたのは偶然ですが、もともと私がブログをはじめたきっかけはSEO対策が目的でした。横須賀事務所の営業用ホームページを、なんとか検索結果の上位に持っていこうと思ってはじめたのです。 検索エンジンとして有名なのは、Yahoo!JAPANやGoogleです。 

Yahoo!JAPANはディレクトリ型検索エンジン(自己登録方式の検索エンジン) ですので、SEOの対象とはなりませんが、検索結果は 2ページ目くらいまでしか見てもらえないといわれています。 

例えば行政書士の場合、法人の設立業務を扱っているのでしたら、「行政書士 法人設立 (または会社設立)」、というキーワードで検索したときに、検索結果の上位に表示されないと、ホームページは見てもらえないわけです。 そこで誰しもがなんとかして上位に入ろうとするのですが、ホームページは無数にありますし、ほとんどのホームページがSEO対策をしていますから、競争はしれつを極めます。 

またSEO対策の専門家もいるくらいなので、一人でホームページを立ち上げて、検索結果の上位に表示させるのは非常に難しいことです。

手間もコストもかかるのがSEO対策
通常のホームページもブログも、インターネット上に存在するホームページなので、もちろんブログも検索エンジンの検索対象になります。さらにブログは、検索エンジンとの相性がとてもよいといわれています。詳しい技術的な説明は省略して、その理由をできるだけ簡単に説明します。 

例えばGoogleの検索結果でホームページを上位に表示させたいと思ったら、ページランクを上げる必要があります。ページランクとは、Google独自の評価基準で、このランクが高ければ高いほど、検索結果で上位に表示されるようになっています。 このページランクを上げるための施策のことをSEO対策といい、通常のホームページはその対策をしなければ上位に表示されません。また、継続的に行っていなければ、表示順位が下がってしまうので、ホームページ作成後も管理を続けなければならないのです。 

これを自分自身で行うと相当な労力になりますし、かといってSEO対策の専門家に依頼すると、それ相応のコストがかかってしまいます。

ブログは自然とSEO対策ができる優れもの
これに対してブログは、記事を投稿するという基本操作そのものが、すでにSEO対策になっています。 検索対象になりそうなキーワードについても、投稿記事のタイトルや本文に散りばめておけばいいのですから、これほど楽なことはありません。このように、ブログには検索エンジンと相性がよいというメリットもあるのです。 

ただし、注意しなければならないのは、ブログと検察エンジンの相性がよいのは、「2005年現在の話」ということです。検索エンジンの評価基準などは、時とともに変わっていきますし、ブログがあまりにも検索エンジンと相性がよすぎると、対象外になる可能性もあります。その点はご注意ください。 本書のブログ活用法は、検索エンジンに対して技術的な旅行をしていくといったものではありませんので、ブログは検索エンジンと相性がよいとだけ記憶しておいてください。 

◆まとめ ブログはSEOにも効果がある。小さな労力で最大の結果を出すこともできる。 

第3章 ブログからビジネスブログへ

ブログはバーチャルな世界を超越した存在
ブログ営業術としてのブログとは?

この章では、ブログの本質に迫ります。これまでは私の経験を中心に、ブログがビジネスに活用できること、そしてブログのメリットやその仕組みなどを見てきました。そこでいよいよブログをビジネスに活かすための説明をします。 

結論からいいますと、ブログ活用の本質には2つの要素があります。ひとつはブログそのものの意義ビジネスツールとしてのブログです。まずはブログの意義からです。 

そこで、ブログとは一体何でしょうか? 私は次のように定義しています。何が当てはまるか考えてみてください。 

・ブログとは〇〇〇をインターネット上に〇〇〇したもの。つまり、インターネット上の〇〇〇である。 

空欄は埋められましたか? 答えが気になると思いますが、解答の前に、世間一般ではブログをどのように定義しているか考えていきましょう。 

日付のある情報が時系列に並ぶことから、単純に「日記」と思っている人が多いと思いますが、検索エンジンで「ブログ」をキーワードに検索してみると、「個人運営で日々更新されるウェブサイトの総称」、あるいは「日記のようなもの」などと定義されていることが多いようです。 

また、そのコミュニケーション性の高さから、コミュニケーションツールと定義している人もいますし、とてもうまい表現では「名刺のようなもの」とする人もいます。ほかには、「ブランディングツール」「自己表現ツール」と定義づけていたりします。 

どの定義ももちろん間違いではないと思います。しかし、私のブログ営業術では、ブログを次のように定義して活用してきました。

 ・ブログとは「自分自身」をインターネット上に「投影」したもの。 つまり、インターネット上の「自分自身」である。 

そう、ブログ営業術では、ブログをネット上の自分自身としてとらえているのです。 

これが革新的!「個人メディア」
ブログが普及する前は、個人ホームページの運営者が誰なのかはあまり明記されていませんでした。そもそも通常のホームページといえば、個人よりは企業が運営しているものが多く、個人運営のホームページが注目されるようなことは少なかったのです。 

また、個人で書く日記形式のホームページは以前からありましたが、ビジネスに特化したものは極めて少数でした。いわゆるテキスト系サイトと呼ばれる類のものは、個人が思ったことを書き込み、訪問者はそれを読んで楽しむというものでした。 

ところが、楽天日記やライブドア・ブログといったブログサービスが増えると、ブログの数も急速に増加しました。すると、それにともなって自然と浸透した認識が、「ブログは個人が文章によって情報発信する、インターネット上の日記のようなもの」です。 

重要なポイントは2つです。ひとつは「個人が」というところ。というのも、誰が運営しているかをはっきり明記してある個人のホームページはこれまで少なかったからです。しかし現在、誰もがブログを見て「個人運営のもの」あるいは「誰か個人が執筆している」と判断します。

ブログはあなた自身を映す鏡
そしてもうひとつは、「文章によって情報発信している」という点です。ブログのメインコンテンツは文章です。なぜ文章によってブログが構成されていることが重要かといえば、文章は人間性を表現するものだからです。 一昔前、パソコン通信のやりとりで起きたコミュニケーションが、恋愛や結婚にまで発展する現象が起きました。また、ビジネスシーンに限らず、メールだけのやりとりでも人間関係がうまくいったり、失敗したりします。 

このように、文章は知らず知らずのうちに、その人の人間性を表現しているのです。したがって文章が中心のブログも、誰もが知らず知らずのうちに人間性を表わしているのです。 

ブログは個人が書く文章と認識され、その文章は人間性を強く表しています。現在も、膨大な数の人々がブログを見て、その運営者を判断するということを無意識に行っているのです。そして記事を読み、運営者を「よい人」なのか「悪い人」なのか、または「好き」か「嫌い」かを判断しているのです。 

ブログはインターネット上の自分自身。そう考えればコミュニケーション性の高さもうなずけます。名前や出身地を知り、記事でどんなことを考えているかを知って、無意識にその人の人間性を判断します。 

そしてコメント機能などがそれに拍車をかけているといえるでしょう。気に入ればコメントをしたり、メールを送ったりするはずです。 このように、ブログは単なるインターネット上のツールではありません。

もしあなたがブログを持っていたら、それはネット上のあなた自身にほかならないのです。 

◆まとめ ブログは単なるネット上のツールや日記ではなく、バーチャルな世界を超越した「ネット上のあなた」という存在なのだ。 

3-2 ネットだけで考えるから、 ネットビジネスは成功しない
「知っている人」と「生きた人脈」はこれだけ違う!

私は、起業して営業用のホームページをつくったものの、アクセスはなく、メルマガの読者数も増えませんでした。そんなネット営業の悪循環に陥っているときに、ブログに出会いました。 今までネット上で何をしても反応がなかったのにもかかわらず、ブログでは最初から反応を得ることができました。 

次第にブログを通じて仕事の依頼が増え、いつしか横須賀事務所最大の営業マンになっていることに気がつきました。そこでネット上の自分自身として、ブログ上で仕事のPRをはじめたわけです。その結果として、ブログ上でコミュニケーションをとりながら、現実の人脈へとつなげていくことができました。 

広告費や宣伝費にお金がかけられない、あるいはかけたくないという場合、やはり最後に頼りになるのは人脈です。本物の人脈があれば、お金をかけずにメルマガやプログなどに紹介してもらえることも多いはずです。このように人脈はビジネスを成功させるために絶対に必要なものです。そして小資本、ローリスクでネットビジネスを成功させるためには、より一層本物の人脈が必要になります。 

ブログで得られる「10年後も生きる人脈」
ネット上とはいえ、個人同士が行うコミュニケーションですから、現実の人脈につながる第一歩です。特にブログを通じた出会いというのは良質なものが非常に多いのです。 

というのも、これまでネット上のコミュニケーションというのは、①掲示板での交流、②メールでのコミュニケーション、③チャットなどに大別できました。 ①掲示板での交流と③チャットは、第三者も参加することができますが、匿名で行われるものがほとんどです。個人の情報を示すものはほとんどありません。 

これに対して、②メールでのコミュニケーションは個人の情報を提示した上で行うコミュニケーションですが、第三者が見ることはありません。つまり、第三者から見ることのできるネット上のコミュニケーションでは、これまで個人的な情報はほとんど発信されていなかったことになります。 

これを根底から覆したのが、ブログです。ブログでは、第三者から見ることができる コミュニケーションなのにもかかわらず、ある程度、個人的な情報が発信されています。 このように、ネット上で手軽に、相手をある程度、特定した上でできるコミュニケーションはブログならではのものです。そして閉鎖的ではないので、誰でも気軽にコミュニケーションをとることができます。 掲示板やチャットでは匿名性が強く、実のある出会いはなかなか望めません。また、ネット上で探した特定の人にメールを送るのも、とても勇気のいる行動です。 

この点、ブログではコメントなどで相手の懐にすぐ入ることができますので、気軽にコミュニケーションをとることができます。 こうして、ブログでしっかりとコミュニケーションをとった上で直接会うため、はじめて会う気がしません。そのため、ブログを通じての出会いに良質なものが多くなるのです。ブログはきっと人脈づくりの足がかりになるでしょう。

 ◆まとめ 小資本、ローリスクでの成功のカギは人脈。ブログを使えば本物の人脈ができる! 

3-3 ビジネスに効くブログ
ブログ営業術の本質はこれだ

ブログの意義を理解したら、次はビジネスで通用するツールとしてのブログを考えていきましょう。私は楽天日記の開設後、いかにブログをビジネスに応用できるかをずっと考えてきました。開設当初はアクセス数もなく、また私自身の知名度もまったくありませんでした。そのなかで試行錯誤しながら、2年近く毎日ブログを更新してきました。 

その結論として、ビジネスでブログを活用するためには、ブランド力のあるブログをつくり、訪問者を説者やお客さまに変え、商品・サービスの購買につなげていく仕組みをつくる必要があることに気がつきました。 そのブログのブランド力にはいくつも要素がありますので、順に見ていきましょう。

ブログのブランド力①  アクセス数
ブログのひとつのブランドは、アクセス数です。楽天日記のような第三者にも見えるアクセスカウンタがある場合はなおさらです。私が開設した頃は1日平均数10アクセスでしたが、今では1日500~1000以上のアクセス数になるときもあります。 

従来のホームページでもアクセス数が高いことはひとつのブランドになっていたと思いますが、ブログの場合はより影響を受けます。 各ブログサービス、例えば楽天日記ならば楽天日記、ライブドア・ブログならばライブドア・ブログと、ブログを持っている人は、自然と同じブログサービス内でコミュニ ケーションをとる傾向にあります。いわばブログサービスがひとつのコミュニティになっているわけです。そのコミュニティのなかで、ひときわ脚光を浴びたらどうなるでしょうか。自然とほかのブログとの差別化になりますので、ブランド力がグッと増していくわけです。 

これが普通のホームページですと、比較対象が見つけにくいので、アクセスが多かったとしてもそれがすごいことなのかどうなのか判断しづらいのです。 

私の場合がまさしくそうでした。楽天日記内の同業者と比べてはるかに多いアクセス数になると、とても目立つ存在になります。このように楽天日記のなかの行政書士で飛び抜けることで、自分のブランドを高めることができたのです。

ブログのブランド力② 投稿記事の内容
投稿記事の内容も大切なブランドのひとつです。投稿記事はブログのメインコンテンツであり、またその質によってアクセス数も左右されるため、投稿記事の内容は重要です。具体的にどんな記事を書けばいいかについては第4章で解説しますが、基本的には役に立つ情報か読み物として面白いものでないと通用しません。 日記形式なので、あまり気を使わずに更新する人も非常に多いのですが、読者や見込み客はブログの記事を読んで、ブログの運営者を評価・判断しています。読まれていることを前提に、考えた上で更新していく必要があるでしょう。 

ブログのブランド力③ 運営者自身のブランド
ブログの投稿記事に内容がなくても、ブランド力を持つ場合があります。それはブログ運営者自身が有名人である場合、あるいは実績をきちんと表現している場合です。 

ブログ運営者が有名人の場合はいうまでもないでしょう。芸能人や大企業の社長ブログなどは運営者自身にブランドがありますので、何もしなくてもアクセスやコメントが集まり、次第にブログもブランド化されます。 これに対して、多くの人はブログでは弱者になります。しかし、著書がある、マスコミ掲載実績があるなど、現実に実績がある場合、それらをきちんとブログ上に掲載することが運営者のブランド力になります。感覚としては、「こんなにすごい人が近くにいたのか!」というイメージです。 

ブログのブランド力④ コメント・トラックバックの数
コメントやトラックバックの数もブログのブランドを表す要素になります。その理由は2つあります。 ひとつは、ブログの人気度を示す指標となるからです。内容がよいブログや、個性的な人のブログには、必ずコメントやトラックバックがついています。 

コメントやトラックバックがまったくないブログをイメージするとわかりやすいかもしれません。そのようなブログは閑散としていて、魅力のあるブログには見えないでしょう。 少なくとも、そのようなブログを見たときに、自然とそうした判断をしていると思います。 もうひとつはコメントの数ではなく、コメントの内容です。コメントの内容がブログを支持するものであれば、自然とそのブログの評価は上がります。コメントを書いた人に評価されているのはもちろん、そのコメントを見た多くの人も、よいブログかそうでないかを判断しているのです。 

コメントの内容をよくするためには、記事のクオリティを上げる必要があります。投稿記事の内容のよさに比例して、コメントの質も上がっていきます。よいコメントをもらえるような記事でないと、コメントを通じてブログのブランド力を上げることはできません。まとめますと、ビジネスで通用するブランド力のあるブログの要素は次のとおりです。 

・ブログのブランドカ = アクセス数 + 記事 + 運営者のブランド + コメント・トラックバックの数と質

これを常に意識して、ブランド構築に努めていく必要があるのです。 そしてブログのブランドが確立されるとどうなるか想像できますか? ブログはネット上の自分自身ですから、現実社会での個人としてのブランディングも同時に確立されることになります。 私はこういったブログ上のブランド構築を考え、自分自身をブランディングしてきました。 ブランド力を持ったブログをつくることで、訪問者を読者やお客さまに変える仕組みができあがります。ブランドカのあるブログをつくり、毎日ブログを更新するだけで、結果として商品やサービスの購買につながっていくというのが、ブログ営業術の仕組みです。 次項では、ブログでつくるビジネスモデルについて具体的に解説します。 

◆まとめ ビジネスにブログを活用する場合、ブログを総合的に使った個人のブランド構築がカギになる。 

3-4 ブログでできるビジネスモデル。
「ホームページ+メルマガ」の限界

ブランド力のあるブログが完成すれば、それだけでも商品やサービスが売れますが、ここではブランド化できたブログを使ったビジネスモデルを、メルマガと比較しながら解説していきましょう。 

メルマガは、インターネットでビジネスをするための強力なツールです。すでにメルマガを使った営業方法は浸透し、ホームページを立ち上げたあとはメルマガをつくるのが基本になっています。ネット上で見込み客を捕まえ、店舗やホームページで商品やサービスを販売するために、メルマガは欠かせないビジネスツールです。 また、「まぐまぐ!」などの配信スタンドを使えば無料で配信できるので、使い方次第では、営業先の開拓、販売促進、顧客の創出、ブランドの確立など、さまざまな効果を見込める有効なツールであるともいえます。

従来のホームページは、基本的に検索エンジンの検索結果などから、お客さまにきてもらうことを前提としているものです。つまり、こちらから呼び込むことができないので、SEO対策をしたらお客さまの反応を「待つ」だけとなります。 この受け身営業を能動的に変えたのが、メルマガです。メルマガを発行して、読者をかかえておけば、自分の好きなタイミングで告知や集客ができるので、セミナーなど期日のある集客や、新商品や新サービスの紹介など、こちらの都合でお客さまに呼びかけることができます。 このようにブログが普及する前までは、「ホームページ+メルマガ」形式が、インターネットビジネスのスタンダードでした。

「ブログ+ホームページ」という新しい戦略
ところが今ではブログが普及し、ホームページとメルマガに次ぐ第三のツールとして使われています。 ブログは従来のホームページとメルマガの中間地点に存在するものととらえるのが妥当でしょう。というのも、基本的には従来のホームページもブログも同じウェブサイトですから、受け身であることに変わりはありません。 

しかしブログの場合は、記事を更新すると、ブログサービスの「新着ページ」と呼ばれるところに情報が送信されるようになっています。ホームページでありながらも、不特定多数に向けて情報発信していることになるのです。 また簡略して説明しますが、ブログは ping送信によって、更新されたことをブログサービス会社のpingサーバに知らせることができます。すると、各ブログサービスの 新着記事に表示されるので、アクセスが増えることにつながる仕組みになっています。インターネット上にホームページとして表示されるブログですが、こちらの都合で情報を発信できるという特徴を持つので、メルマガとホームページの中間的な存在といえるのです。 ブログを使ったビジネスモデルのひとつに、ビジネスブログ、つまりブログ営業術があります。ブランディングされたブログを持ち、情報発信を続け、そして毎日くる訪問者を見込み客に変えます。そして営業用ホームページに誘導し、サービスや商品を購入してもらうという仕組みです。セミナーやイベントの告知も、このモデルの範疇に入るでしょう。 

このビジネスモデルは、販売する商品やサービスの売上げに直結します。横須賀事務所の場合でいえば、この方法で行政書士としての仕事の依頼が増えることにつながるのです。

メルマガのブランディング
メルマガとブログの大きな違いとして考えられるのが、ブランド力です。メルマガのブランド力は、メルマガそのものの内容、著者自身のブランド、そして読者数で決定されます。 

まずメルマガそのものの内容がひとつのブランドです。内容にオリジナリティがなければ、読者はまず興味を示しません。つまり、テーマがオンリーワンであるとか、内容が役に立つものでないと読んでもらえないことになります。 メルマガの数が膨大である今、読者は余計なメルマガを読もうとしません

非常にシビアに選別しますから、コンテンツには相当気を使わなければなりません。 これに対してブログは、それほどシビアではありません。メルマガの内容に相当するのは投稿記事になります。比較的シビアでないとはいえ、投稿記事にまったく内容がなければ、読まれないのはいうまでもありませんが、ネット上のコミュニケーションが前提になっているため、それほど高品質なものを書かなければならない、というわけではありません。ブログの場合はメルマガほど神経質になる必要はないでしょう。

次に著者のマスコミ掲載歴や商品の販売実績といった著者自身のブランドも、メルマガのブランド力になります。 そしてメルマガ最大のブランド力になるのが、読者数です。

これはブログのアクセス数に相当するものです。 メルマガとブログのブランディングにおいて、メルマガがブログと決定的に違うのは、メルマガはアクセス数ではなく読者数だということです。 メルマガが激増した今では、読者を集めるのも相当な戦略と技術が必要です。配信スタンドを使えば無料ですが、今では読者獲得にはお金がかかるといわれ、1メールアドレスあたり数十円から数百円といわれています。 これに対して、ブログはアクセス数なので、日によって増減はあるかもしれませんが、基本的には蓄積されていきますので、メルマガの読者獲得ほどの苦労はないといえます。 

「ブログ+メルマガ」のビジネスモデルとは
メルマガでの新規参入は若干ハードルが高いといえますが、読者に対してこちらの都合のいいタイミングで配信できるというメリットもありますから、はじめから捨ててしまうのはもったいないものです。 そこで考えられるのが、ブログ営業術にメルマガを連動させるパターンです。ブランディングされたブログで訪問者をお客さまに変えたら、メルマガの読者になってもらうのです。そして、読者に対してサービスや商品を提供していくという流れをつくります。 

メルマガ読者は、商品やサービスに興味のある人がほとんどですから、購買率は高まります。 このように、ブログをメルマガ読者獲得のためのツールとして利用し、メルマガは商品やサービスの告知をしながら販売すればいいのです。 ブログはブログ単体でも十分効果のあるビジネスツールですが、メルマガと連動させることにより、また新たなビジネスモデルを構築することができます。 本書で紹介したのは、「ブログ+ ホームページ」「ブログ+ メルマガ」の2パターンですが、それぞれのメリットを理解した上で、ビジネスモデルをつくっていくのがいいでしょう。 

◆まとめ ブログでつくるビジネスモデルにはまだまだ無限の可能性がある。 メルマガとも連動させて新しいビジネスモデルを考えよう。 

3-5 ブログ営業術の注意点
ビジネスで活用するためにブログを開設・運営する上で、注意しなければならない点がいくつかあります。ただ単に趣味でブログを立ち上げるのであれば、あまり気を使わずに気に入ったブログサービスで気ままに書いていけばいいと思いますが、ビジネスで活用する場合は、いくつか注意しなければならない点があるのです。

ブログをビジネスに使えない!
ブログをはじめるにあたっては、ブログサービスを利用するのが一般的ですが、注意しなければならないのが、そのサービスが商用目的での使用を許可しているかどうかということです。 各ブログサービスにはブログ使用についての利用規約というものがあります。その規約には必ず商用可能かどうかの記載がありますので、使用するブログが商用で使えるものかどうかのチェックは最低限必要です。 もちろん各ブログサービスによってブログ性能に差があるので、できれば商用可能でかつ使い勝手のいいサービスを選ぶのがベストですが、楽天日記のように商用禁止のブログでも、コミュニケーション性が高いという特長を備えたプログもありますので、各ブログサービスの特性を押さえてからブログを選ぶべきでしょう。

 ブランディングしたブログが一瞬にして消え去った!
これはブログに限った話ではありませんが、データのバックアップはとても重要です。ここでいうデータとは毎日の投稿記事のことを指しますが、データのバックアップはできるだけ定期的に取っていく必要があるでしょう。 各ブログサービスで異なりますが、最終的なブログの削除権なり著作権などは、利用規約によってブログサービス会社が持っていることがほとんどです。

つまり、何らかの理由でブログ利用規約に反してしまった場合、一方的に削除される可能性もあるということです。 詳しい説明は次章でしますが、ブログ営業術では、データの蓄積が非常に大事です。データの量がブランドを つくっていく側面もありますので、データはブログ上に 蓄積されていなければなりません。順調に蓄積していければよいのですが、システム障害や知らないところで規 約違反をしていたなど、いつデータが消失してしまうかわかりません。ですので、面倒だとは思っても、日々のデータのバックアップはとても重要になります。 バックアップの方法としては、コピー&ペーストして、各自が毎日メモ帳などに保存しておいたり、楽天日記の 場合ではメールでデータを送信して保存したりする方法があります。 

しかし、なんといっても簡単なのは保存ソフトを使うことです。検索すれば、ブログのデータを自動的にバッ クアップしてくれるフリーソフトがありますので、ソフトを利用して保存しておくのがベストでしょう。 保存ソフトを利用すれば、すぐにブログの復旧もできますし、別ブログに移行する場合でも、データを移しやすいというメリットもあります。 特にブログサービスを開始したばかりの会社では、サーバにかかる負担を予想していないところも多く、誤ってデータが消えてしまう場合もありますので、データのバックアップにはぜひ気を使ってください。 

ブログと心中してはいけない
ブログはすぐにアクセスが集まったり、さまざまな活用方法があったりするので、使いはじめるとその効果に驚きます。そのため、いったんブログ営業がうまくいってしまうと、集客や営業などがブログ頼みになってしまいがちです。 裏を返せば、それだけブログ営業術に絶大なる効力があるということなのですが、ビジネスでブログを使う以上は、ブログが使えなくなってしまう場合を想定しておくべきです。

というのも、今現在、基本的にブログはブログサービス会社に依存しているものだからです。「このタイミングで告知したい!」というまさにそのときに、メンテナンスなどで使.えないこともあります さらに、サービス会社の都合でブログがなくなる場合もありえます。極端なことをいえば、サービス会社自体がなくなることもありえるのですから、営業・告知・集客をブログだけに依存することは避けるべきなのです。

 本書では、ブログを現実の社会での人脈に結びつける方法や、メルマガと連動させる方法についてもカバーしています。ブログを最大活用して、収入アップや人脈をつくることが本書の目的ですが、ブログが急に使えなくなる場合があることも、頭に入れておいてください。 以上のように、ブログをビジネスで活用するためには、いくつか注意しなければならない点があることがおわかりいただけたでしょう。これらの点は、ブログを長く運営していく上で大切ですので、ぜひ心にとめておいてください。細かいことのようですが、ブログを使って結果を出していく以上、細心の注意が必要なのです。 

◆まとめ サービス会社の利用規約は、必ずチェック! 投稿記事のバックアップも忘れずに。 

第4章 稼げるブログのオンライン戦略

 4-1 稼げるブログのコンテンツはこれだ! 
 知らぬ間にライバルを増やしていませんか?

いよいよ稼げるブログのつくり方です。ブログをはじめようと思ったとき、まずはブログサービスを選択して登録しますが、いざはじめようと思っても、最初は「具体的に何を書いたらいいのだろう?」と考えてしまうのが普通です。 

また、ブログがビジネスに活用できると聞いてなんとなくはじめてみたものの、書くネタが見つからない、何を書いていいかわからないという人も多いと思います。 そこで、まずはブログにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。投稿記事の内容から簡単に分けてみると、次のようになります。 

・日記系......備忘録・単なる記録的な日記、ビジネス系の日記、子育て日記etc...
・ひとり言系......思いついたことを書いているだけのもの、グチや意見などetc...
・ニュース系......政治、経済、社会、芸能、スポーツなどに関してのコメント・批評
・ノウハウ・知識系......さまざまなことについてのノウハウや知識 

どういった形式でブログを書いていくかは個人の自由ですが、ビジネスに活用できるブログをつくらなければなりません。 

ここで「ひとり言」を安易に選んでしまうのは考え物です。ひとり言は確かに思いつきで簡単に書けますが、ほかのブログと差別化できません。「○○のひとり言」や「○○のつれづれ日記」というブログは非常に数が多く、読む側からは判別しづらいのです。 

また、投稿記事の大半をニュースに対する批評とした、いわゆるニュースブログもできるだけ避けたほうがいいでしょう。例えば、議員に関する汚職事件が発覚したとしましょう。そのとき、この議員についてとても詳しく、政治について強烈に個性的な批評ができるのであれば、ニュースブログでもかまいません。 

ところが、あまり知識がないのにその事件について書くのはどうでしょうか。きっと本職の政治評論家には勝てません。最初から負け戦を選ぶことはありませんから、ニュースブログもおすすめしないのです。 

また、ブログに限ったことではなく、ビジネスでもそうですが、他社との差別化やオリジナル商品を持つことは非常に重要です。しかしニュースブログを書くということは、他社と似たようなサービスを扱うことに似ていますので、ほかのブログとの差別化をはかることが難しくなってしまうのです。 

これは2004年のアテネオリンピックのときに気がつきました。ほかのブログはどこにいってもオリンピックの話題ばかりで、差別化ができていませんでした。これでは埋もれてしまうのも当然のことです。このときも私はひたすらテーマをビジネスに絞り、ブログを書き続けていました。その結果、普段よりもアクセス数が増え、リピーターを獲得できたのは、ほかのブログとの差別化ができていたためです。 

ブログのメインコンテンツは毎日の記事です。ここがしっかりしていないと、ブログをビジネスに活用することはできません。今や膨大な数のブログがあり、その内容は多岐にわたっています。そのなかで、稼げるブログをつくるためには、最初からしっかりと戦略を練っていかなければなりません。

稼げるブログは勝てるテーマで戦っている!
アクセス数を増やし、かつ訪問者に尊敬・信頼され、読者やファンとなった人たちが毎日読みたくなるブログをつくっていくために最も重要なのが、テーマの絞り込みです。そのポイントは、投稿記事の内容を自社の商品やサービスに関する内容に絞るということです。

私の場合でいえば、行政書士としての仕事の内容に絞って書くことです。 今ではこう言い切れますが、私も最初は好きなことを自由に書いていたので、ビジネスが生まれることはありませんでした。友人は増えましたが、売上げにはつながっていませんでした。 

しかし、途中から投稿記事の内容を業務の実録とし、行政書士としてどんな書類をつくってどんな手続きをしているのかを細かく書いていきました。するとブログ読者からの問い合わせが圧倒的に増えたのです。「日記を拝見するとお忙しそうですが、(仕事を)お願いできますか?」「お若いのに精力的に動かれていますね」と、明らかに私の投稿記事を見た上での問い合わせが急増しました。 

もちろんその間、ニュースについての批評などはほとんどしませんでした。その継続が今の結果につながっているのです。 

◆まとめ 売れるブログのコンテンツは、「日記」ではなく「ビジネスの姿」を表現することに ある。 

4-2 読者をお客さまに変える「プロフィール」づくり
ブログを書いているのはいったい誰?

ブログは次のような要素で構成されています。

 ・ ブログのタイトル(メッセージ)......訪問者の目をひくためにとても重要です。
・著者自身のパーソナルな情報(プロフィール)...... 一番重要な要素です。
 ・投稿記事......ブログのメインコンテンツになります。
・全体の構成......トップページの構成をはじめとしたレイアウト、配色など。
 ・「コメント・トラックバック......これらも立派な構成要素です。 

ブログをビジネスで活用するには、訪問者をお客さまに変えなければいけません。そのためには、詳細なプロフィールを公開することが必須です。 ブログはあなた自身ですから、まずは自己紹介が必要なのです。 

私はブログ開設当初、簡単なプロフィールしか公開していませんでした。公開していたプロフィールは、名字と出身地くらいでした。この時期はまだ解雇されたショックも抜けきらず、会社をリストラされたことなどもまったく公開していませんでした。 この程度の情報公開では、ほとんど相手にされません。というのも、ブログを訪問する人のほとんどは、「誰が書いているのか」を必ず最初に気にするからです。

「自己紹介ページ」の重要性
そのことに気づいた私は、プロフィールを詳細に書くことを決めただけではなく、プロフィール欄とは別に、フリーページを利用して自己紹介のページをつくりました。自分の出生から学生時代、会社を解雇されたことなどをすべて書き、顔写真も載せました。 するとどうでしょう。「大変な思いをされたのですね」「感動しました!」と圧倒的に私を支持してくれるコメントが増えたのです。

このようにブログ上では、自分自身のプロフィールを詳細に載せると効果が大きいのです。 逆の視点から考えても、もしも匿名でブログを運営する場合、コンテンツが相当充実していない限り、ブランド力のあるブログはつくれません。匿名掲示板にアクセスが集中するのは、内容が過激で面白いものが多いからです。もしどこにでもあるような平凡な内容なら、おそらく読まれないでしょう。それはブログでも同じです。 

したがって、ブログをビジネスに活用する場合は、まず詳細なプロフィールを書くことが大前提になります。ブログサービスにプロフィール欄がある場合は、そのページを使用し、ない場合はフリーページなどを利用します。そうすると、明らかに周りの反応が変わってくるのを感じます。その結果アクセス数が増え、読者も増えることでしょう。ただし、これではまだ偶然に依存していることは否めません。 そこで、プロフィールをさらに発展させます。つまり、すべての訪問者を読者からファン、そしてお客さまにしてしまうような、魅力的なプロフィールをつくるのです

 恥ずかしい過去も営業ツールに
では、どうやったら魅力的なプロフィールがつくれるのでしょうか。そのためには、まず自分自身の簡単な年表をつくります。自分では大した経歴と思っていなくても、周りは違った評価をすることがよくあります。実際は自分が思うより、あなたの経歴には魅力があったりするのです。 

そして、魅力的なプロフィールを書くコツは、過去にあったマイナスの出来事を中心に書いていくということです。私自身、ブログ上で公開している経歴のなかには、解雇されたことやそのショックで引きこもったことなどが詳細に書いてあります。 

私の場合は、これまで「25歳の行政書士」としかなかったプロフィールを「過去2度、死の淵からはい上がったことがあり、また新卒ですぐに解雇されたが、行政書士の資格で人生逆転を賭けている若者」と詳細にしました。 すると、このプロフィールに変えてから、アクセス数も軒並み上がりました。200件前後だったアクセス数が、300~400件前後で推移するようになり、固定ファンも増えていきました。 

つまり、自分自身が言いたくないような情けない経歴があったとしても、それはできるだけ公開したほうがいいのです。かりに自分自身ではダメな人生と思っていたとしても、読者はそれを見て、「こんな過去を克服したのか!」と高く評価してくれます。

過去に個性的な経験をしたことがあるというのは、ブログ運営者として有利です。それがマイナスの出来事であると、さらに深みが増します。 ただし、今現在はマイナスでないことが重要です。かりにうまくいってなくても、成功に向かって頑張っている前向きな姿勢で締めくくらなければいけません。 訪問者はこういった物語性のあるものや、人生逆転劇場にはとても興味を持ちます。ブログはネット上の自分自身ですから、このように魅力的なプロフィールを書くことがとても重要です。そうすることによって、訪問者の信頼や興味をひき、訪問者が読者やお客さまに変わっていくのです。

 ◆まとめ ブログでは、あなた自身を魅力的にプロデュースしよう。 そうすることによって、単なる訪問者が読者に、固定ファンにそしてお客さまに変わる。 

4-3 ブログ戦略はこうつくる!
メインコンテンツはどうつくればいいのか?

魅力的なプロフィールを作成したら、次はブログ活用の戦略を練ります。 ブログのメインコンテンツは投稿記事ですから、具体的に何を書いていくかを決めることになります。

ブログ営業術では、投稿記事を自社サービスに絞り込むというのが鉄則ですから、ビジネス向けの投稿記事をどのようにつくっていけばよいか考えてみましょう。 ビジネスで活用するための書き方は大きく分けて2つです。そしてその特徴も次のように説明できます。 

・実録・日記系......日々の投稿記事のネタに困らない
・ノウハウ系......書き続けるのは大変だが、ファンやリピーターがつきやすい 

ビジネス系でヒットするのはこの2種類の記事です。ポイントは自社サービスと結びつけて構成していくことですから、私の場合は実録・日記系にして、どこに行って何をしたかを中心に書いています。 実録・日記系は毎日活動していれば書くネタにも困らず、比較的楽に続けることができます。 

そして、実録・日配索でブログを書いていく場合、大切なのは自社サービスに特化したプロ・専門家としての文章を書き加えることです。 私の場合、会社設立手続きを専門に行政書士業をしています。これまでに数多くの手続きをこなし、専門家としての知識とノウハウがあります。その専門家としてのコメントをつけ加えた記事を書くのです。そのコメントこそが、読者から信頼を得るカギとなるのです。

実際の記事でどのようにコメントをつけ加えればいいかというと、次のようになります。 

・「今日は会社設立手続きのために、普類を作成した。その後、移動し...」

 ・「今日は会社設立のための書類作成。実は先月法改正があり、そのために今までの書式では対応できず、役所などで調査。商法は法改正が多いから気をつけなければならないのが鉄則だ。その後、移動し...」

 このように、専門家としての知識やコメントなどを書き加えていくことがポイントなのです。そうすることによって、人物やサービスに対する信頼感が生まれ、読者の警戒心も取り除けるのです。

ノウハウ系ブログのメリットを十二分に活かす
これに対してノウハウ系は、自社商品やサービスについてのノウハウなどを話していくものを指します。例えば経営コンサルタントが自身の経営ノウハウを記事で語り、セミナーや情報コンテンツなどを売っていくような場合です。 ノウハウものは、毎日続けられれば強力な集客ツールになりますが、毎日メルマガを配信するようなものなので、相当の労力がかかります。 

ですので、ビジネスブログを書く上で、私自身が実践してきたおすすめの方法が、 「日々の実録のなかでプロとしての知識・ノウハウを記事に取り入れていくブログ」 です。これが毎日続けられて、かつ効果の高いブログの形式です。日々の記録はひとつの物語にもなるので、リピート率が高くなります。リピーターが多ければ多いほど、口コミの効果も得られるというメリットもあります。 

ブログを継続するためのキャラクターづくり
プロフィールを魅力的につくり、投稿記事の形式も決まりました。あとは日々記事を書いていくだけですが、文章がメインコンテンツのブログだからこそ、文章には相当気を使わなければなりません。「ですます調」がいいのか、それとも「である調」がいいのか。漢字を少なくしたほうがいいのか、文節は短いほうがいいのか。ほかにも、タイトルはどうすればいいのか、レイアウトや配色はどうすればいいのかと、悩み出したら切りがありません。

 これを解決するには、自分自身のキャラクターを設定するのです。キャラクターが決まっていると、自然に文章の書き方や配色などが決まってきます。例えば私の場合、 「困難を乗り越え、資格ひとつで必死に頑張っている急上昇中の若手行政書士」 というようなキャラクターに決めています。そうすると、文体や配色、レイアウトまで自然と決まってきます。

 文章の例でいえば、私は体言止めと短い文章を多く使うようにしています。これは、スピード感と勢いを表現するためです。右のようなキャラクター設定なのに一文が長いと、スピード感は出ません。キャラクターを設定しているので、自然と今のような文章になっているのです。 

キャラクターを決めるときのポイントは、自分の理想像を描くことです。その人が扱っている商品やサービスを、読者が購入したいと思うような、そんなキャラクターでなければなりません。自分はどんな人から買いたいのでしょうか、どんな人を尊敬するのでしょうか。そういったことを基準に、キャラクターを設定します。 自分のプロフィールを魅力的に作成し、訪問者をひきつけます。そして、自分自身のキャラクターを設定し、そのキャラになりきってブログを作成します。日々の実録を通じて、専門家・プロとしてのコメントを加え、信頼してもらう。これがブログ営業術の基本的な戦略なのです。 

◆まとめ 単なる日記では意味がない。「買いたい!」と思わせるブログをつくろう。 

4-4 アクセス数を上げるための3つのコツ
魅力的なプロフィールを武器に、キャラクターを設定して実録ブログを続けていくことが、ブログをビジネスに活かす最大のポイントです。プロフィールと投稿記事の内容で、訪問者をひきつけます。そして、最終的には見込み客になってもらい、自社の製品やサービスを購入してもらいます。 しかし、この流れができていたとしても、肝心のアクセス数が少なければ意味がありませんので、ここではアクセス数を上げるためのコツを紹介します。

ブログのタイトルに注力する
意外と軽視されがちなのが、ブログのタイトルです。タイトルは訪問者の第一印象になりますし、新着表示など、多くのところに表示されるものですから、魅力的なタイトルをつけなければなりません。 実録系ブログの場合、魅力的なタイトルをつけるコツは、自分自身の人生にタイトルをつけるつもりで考えるか、あるいは仕事にかける思いなどを取り入れます。 

私の場合は「10年後も行政書士で生きていく!」というタイトルをつけています。このタイトルからは、どんな仕事をどんな思いでしているか、明確に伝わるはずです。またメッセージ性も強く、印象にも残ります。このようにメッセージ性のあるタイトルをつけるだけでも、アクセス数は伸びるものです。 

マメな更新とキーワード対策
アクセスアップのためのてっとり早い方法は、頻繁にブログを更新することです。ブログは更新するとさまざまな場所に情報が送信される仕組みですから、最初はマメな更新をすることで、アクセスアップをはかることができます。 

なかなか更新する時間が取れないという人は、ある一定の日に集中して更新頻度を上げてみてください。もちろん毎日マメに更新することが望ましいのですが、更新するたびに新規の訪問者がきてくれます。その人たちをリピーターにすることで、徐々にアクセス数を増やしていけるのですから、まずはブログに集中する日をつくり、アクセス数の底上げをねらうのも効果的です。 また、ブログは検索エンジンと相性がよいのですから、投稿記事の本文には検索対象になるようなキーワードを盛り込んでいきます。

 YAHOO!JAPANや Google以外にも、ブログサービス専用の検索エンジンもありますので、検索用のキーワードを意識して書いていくことも効果的です。

コメント、トラックバックによるコミュニケーション
ブログは単なるインターネット上のツールではなく、ネット上の自分自身ですので、コミュニケーションが非常に大事になります。実はこのコミュニケーションをとること自体が、ブログのアクセスアップにも通じているのです。 

同じブログサービス内のブログから、興味のある投稿記事や、自分のビジネスにつながりそうな投稿記事、人物を探してコメントを書き込みます。まったく無反応の場合もありますが、コメントがついて嫌な気はしませんから、多くの場合、自分のブログに訪問してくれます。 

このようにして私はブログ上でネットワークをつくっていきました。自分のビジネスが通信販売など全国を対象としたものであれば無作為に、地域が関係する場合は相手の所在地などをチェックして、ネット上でコミュニケーションをとっていきます。 これを繰り返すうちに、ブログを通じたネットワークができ、アクセス数が上がるとともに、オフライン(現実世界)での人脈づくりにつながってくるのです。 

また、トラックバックを使ったコミュニケーションも効果的です。基本的にはトラックバック先の記事について少しでも触れてあれば、トラックバックをしても構わないと思って大丈夫です。スパム的な使い方が問題にされがちなトラックバック機能ですが、使い方さえ間違わなければ、相手側のブランドにもなりますので、有効利用しましょう。

一度オフラインの世界で会った相手であれば、トラックバックしやすいはずです。 ブランド力アップのために、アクセス数はどうしても欲しいところですが、本来は中身のあるブログを構成することで、アクセス数はあとからついてくるものです。私も総アクセスが1万件になるまで5ヶ月かかりましたが、そのときにはすでに充実したコンテンツになってきていましたので、その後のアクセス数は安定しました。 

◆まとめ アクセスアップはそこまで難しくない。小手先のアクセスアップ術を施すより、まずは骨太なブログをつくろう。 

4-5 誰も気がつかなかったテクニック集
ここでは、ブログを続けていく上で、より人気ブログになるようなポイント、あるいは普段気がつかないようなポイントを紹介します。

ビジネス系の実録に絞りきる
現在、日記・実録系で投稿記事を構成している人は非常にたくさんいます。時系列にデータが並びますので、日記形式で書いていくのは自然な流れかもしれません。もっとも、私もこの日記形式が転じて、ブログ営業術としてうまくいくようになりました。

多数存在するブログのなかで、毎日仕事のことだけをブログに書いている運営者もたくさんいますが、まだ活かしきれていない人がとても多いように感じます。というのも、まだビジネスの実録として絞りきれていないからです。実録として読者やお客さまが説みたいのは、仕事の内容、世界観、そしてさまざまなノウハウや情報なのです。 

例えば私のブログを読んでくれる人は、私が今日はどこに行って何をしていたのか、あるいは何か役立つノウハウを書いていないかが気になるから見にくるわけです。私がどこへ遊びに行き、趣味で何をしているといったことを読みにくる人はほとんどいないのが現実です。 

つまり、余計なことを書いていることによって、説者やお客さまが次第に離れてしまっているのです。どこで何を食べたといったような、まったく自社ビジネスと関係ないことを書いても意味がありません。 私のブログで反響があるのは、「仕事でよい結果が出ているとき」「マスコミに掲載されたとき」「ビジネス系のイベントで誰かにお会いしたとき」など、横須賀事務所のビジネスが動いているときです。仕事に関係のないことは、極力書かないようにしています。 

メルマガと併用する
ブログはビジネスで効果的ですが、メルマガなどほかのツールと併用することで、より効果的に使うことができます。 メルマガをすでに発行している人でしたら、簡単にブログへのアクセス数を上げることができるでしょう。メルマガで紹介しきれなかったことを、ブログに掲載することもできます。 これから従来のホームページをつくってメルマガを発行したとしても、メルマガの読者を集めることは大変です。

しかし、私がブログ立ち上げ後に発行したメルマガは、ブログで告知したので、かなりの読者を集めることができました。 私の場合、何名かに相互紹介していただきましたが、最終的に創刊から1500名ほどの読者獲得に成功しています。今現在、お金をかけずにメルマガを発行してここまで数字が上がる例は少ないそうですので、まずまずの成果だと思います。 またブログへのアクセス数ですが、

メルマガを発行しますと、大体通常のアクセス数の 1.5倍~2倍程度の増加が見込めます。ちなみに友人のブログを紹介したときは、それまで平均200アクセス程度だったのですが、発行当日には1000件弱のアクセスを記録しその後、固定ファンがついたとのことです。 このように、ブログはメルマガの読者獲得にも役立ちますから、メルマガとブログを相互に活用していくのもひとつの方法です。

メーリングリストを利用する
おそらくみなさんのなかにも、メーリングリストを利用している人は多いでしょう。メーリングリストというのは、ひとつのメールアドレスあてにメールを送信すると登録したメールアドレスすべてにそのメールが送信されるというものです。 このメーリングリストにブログのアドレスを投稿することによって、アクセスや反響が期待できます。

というのも、ブログは単なる営業用ホームページではありませんから、ブログのURLをクリックすることには、さほど抵抗がないのです。しかも、メーリングリストは対話や議論、また情報交換することが目的になっていますので、ブログだけの交流にとどまらず、オフラインの世界でもビジネスにつながる可能性は非常に高いといえます。 

各サービスの特徴をつかむ
各ブログサービスには特性があります。ベストのタイミングで新着記事に表示される時間や、ランキング集計の仕組みなどの違いです。 例えば、楽天日記の場合は、ランキングはアクセス数のみの集計ですが、ライブドアブログの場合はアクセス数だけでなく、コメントの数なども加味されます。 ブログサービスを選んだのちは、その特性を知り、最大活用していく方法を探さなければなりません。 

◆まとめ ブログにはまだ誰も気がついていないテクニックが隠れている。アイディア次第で その可能性は無限だ。 

第5章 徹底解剖! 稼げるブログの成功事例集

5-5 横須賀事務所の場合
最後の成功事例として、私の楽天日記をご紹介します。楽天日記は商用禁止のブログですので、ビジネスには活用できないとの声もありますが、メリットもとても多いので、今もなお使っています。早速私の楽天日記「1年後も行政書士で生きていく!」を見ていきましょう。 

① 読者のココロをつかむ「タイトル」
 まずタイトルです。「10年後も行政書士で生きていく!」と、私のキャラクターと生き方 を表現するようなタイトルにしています。名称そのものは偶然出たアイディアですが、仕事の内容と人間性が出るようなタイトルにしています。ここで訪問者や読者の心をつかみます。

 ② ブログのブランドカ「アクセス数」 
タイトルのすぐ下は自己紹介です。ブログはネット上の自分自身であるため、プロフィールなどのパーソナル情報を公開することはとても大事だということは、すでに説明したとおりです。私の場合、まずは自己紹介としてのあいさつ、そしてブログのブランドを提示しています。具体的にはブランド力のひとつであるアクセス数を伝えています。実際にアクセスが多いことを伝えるときは、私のように具体的な数値を入れることが大事でしょう。 

③ 人柄を伝える「イラスト」
 あいさつ、ブランド力の次はイラストを入れています。これは知り合いのデザイナーに描いてもらったものですが、ひとつは行政書士という比較的堅いと思われる仕事に対して和みを持たせるため、そしてブログ上の幅広いネットワークを見せるためでもあります。現実世界でも、人脈が多い人は必ず信頼、尊敬されています。何度も説明したとおり、ブログはネット上の自分自身なのですから、ネットワークがあることを説明するのも非常に効果的です。「お気に入りリンク」されている数から、知らず知らずにブログ運営者のことを判断していることも多いはずです。

 ④ 押しつけはNG 「ビジネス関連コンテンツ」
さらにその下には、仕事内容の紹介を簡潔にわかりやすく、営業色が強くなりすぎないようにしています。よく、ブログのトップページから自社ホームページへのリンクをこれでもかとはって誘導しようとしている人がいますが、これはできるだけ避けたほうが無難です。というのもやはり、ブログは自分自身そのものだからです。洋服が欲しくて買い物に行ったのに、店員から強引にすすめられたのでそのお店で買うことをやめてしまうように、見込み客は売り込まれることを嫌います。 

ブログはアクセス数も集めやすく、すぐにでも売りたくなる気持ちはわかります。だからといってトップページから売り込んでしまうと、見込み客だけでなく、訪問者も逃げてしまいます。ブログを見て、固定ファンや見込み客になってくれるような人は、リンクさえきちんとどこかにはっておけば、必ず自社の営業用ホームページまできてくれます。ブログのコンテンツそのものの充実をはかっていくのが、商品やサービスを売る一番の近道なのですから、焦ることはありません。 

⑤ 自身のブランド力をアピール
「マスコミ掲載情報」 自己紹介を終えた次は、自分自身のマスコミ掲載情報などを載せています。これもブランド力を上げるひとつの手です。そしてあくまでも営業色なく載せるのがポイントです。さらにその下には、各ジャンルの著名人と写っている写真を載せてあります。これもネットワークを示す一手段です。最初は自分自身に実績がなかったことから、「せめてすごい人たちと写ろう」と考え出した方法です。これは思わぬ反響を呼び、多くの人からコメントをいただくことになりました。 

⑥ 説者の目線を計算した「サイドバー」
最後にサイドバーですが、プロフィール、フリーページ、コメント、トラックバックの順に構成しています。重要なプロフィールページを上部に、そしてブランドの一部であるコメントとトラックバックを見えるように配置しています。 楽天日記の場合、まずプロフィールを見てその人を判断し、日記を読むかどうかを決めるのがほとんどです。

したがって、プロフィールを充実させ、トップページから実績、交流関係に興味を持ってもらった上で、日記を読んでもらうような流れをつくっているのです。 そして日記の内容はビジネスの実録もの。人は好みのコンテンツを見つけると、ドラマのように毎回見たくなります。こうして新しく訪問してくる人には私自身のプロフィールをきちんと伝え、毎日日記に訪問してもらえるように実録ものを書いているのです。 

第6章 稼げるブログのオフライン戦略 

6-1 出会い系サイトは好きですか?
ネットを通じた出会いは、「出会い系サイト」だけじゃない

 ブログはコミュニケーション性の高さが特徴です。この特徴をオンライン (インターネット上)だけで終わらせるのはとてももったいないと感じ、なんとかオフライン(現実の社会)での人脈につながらないものか? と考えていました。 ネットを通じた出会いというと、連想するものがあると思います。そう、出会い系サイトです。

一般的に出会い系サイトというと、過去に危険な事件などが多発し、あまりよいイメージがないと思います。私自身そのようなサイトを利用したことはありませんが、知らない人同士が出会うためのサイトであることには違いないでしょう。この出会い系サイトが危険なのは、事前に相手の情報を得ることができないからです。

 これに対して、ブログでは相手の情報を知ることができます。お互いに相手のパーソナルな情報を知った上で実際に会うことは、ビジネスでは重要な人脈づくりの手段となります。いわばブログは良質なビジネスの出会い系サイトなのです。

私はブログをそのように考え、積極的に人脈をつくっていったのです。 第1章に「人脈が10倍に」という項目がありましたが、これもブログを書き続けながら人と会うことを繰り返していった結果です。行政書士は、役所に申請する営業許可書類などの作成や、契約書などの法的な書類をつくるのが主な仕事です。このような地域に密着した仕事では、インターネットだけでできることには限界がありますので、ブログで知り合いになった人とは積極的に会い続けました。 出会いそのものの質は運に左右されることもありますが、ビジネスにつながる出合いが数多くあったことは間違いありません。

 オフライン戦略① セミナー・オフ会
ブログを通じた出会いは大きく2通りあります。ひとつはブログで紹介されるセミナーやオフ会に参加すること。もうひとつはブログを通して会う約束をして、直接会うことです。ブログをはじめた頃の私は、まずはセミナーやオフ会に参加することで、たくさんの人に会い続けました。 

ブログで紹介されるセミナーやオフ会で、ブログを持った人同士が出会う場合、事前にその人のブログを見たことがあるケースが非常に多いのです。そうでない場合もありますが、事前に相手の情報を得ている場合は、初対面のときの警戒心が下がります。 例えば楽天日記で告知されたセミナーの場合、主に楽天日記でブログを運営している人が集まります。

ブログサービスがひとつのコミュニティになっていますので、ブログサービスを行き来するケースはあまり多くありません。現に私が楽天日記で見つけたセミナーやオフ会などは、ほぼ100%に近い確率で楽天日記を持っている人の集まりでした。 そうすると、心の壁が一枚取り除けている状態ですので、初対面の人なのに会話がしやすいのです。 

また、ブログのアクセス数が少ない頃でも、ブログを事前に見てもらえていることが数多くありました。ブログはネット上の自分自身なので、ブログに興味を持った場合は、そのブログに人気があってもなくても、プロフィールや投稿記事などをじっくり読んでもらえるものです。かりにアクセス数が多くなくても、事前に情報を知ってもらっているのはこのためです。

こういった点からも、プロフィール作成がいかに重要かということがわかってもらえるでしょう。ブログで紹介されるセミナーやオフ会でできた縁というのは、長く続きます。

ブログを続けていれば、一度会った人とはブログでつながっていますので、一度きりの出会いで終わることはありません。 私も一度会って気になった人のブログは、今でもときどきチェックしています。たとえ半年振りくらいに会う人でも、お互いにブログは見ているという場合が非常に多いのです。ブログは日々更新されていますので、相手の近況を知ることができます。つまり、ブログを通してつながっていけるわけです。

 オフライン戦略② 接近戦!
もうひとつの出会いは、ブログを通してマンツーマンで会うことです。私自身、誰とでも会うとブログ上で公言しています。その甲斐あって、「会いたい」「会いましょう」と誘われます。仕事がらみがほとんどですが、なかには女性もいらっしゃいました。ネットを通じて異性と会うのはまさしく出会い系サイトです。 そうして出会う女性にはいつも、「お会いすることに抵抗はなかったですか?」と質問するのですが、ほとんどの人は、「まったくなかった」といいます。事前にブログを見ていて、十分すぎるほどの情報があったからです。 

同様に、私から積極的に会いに行く場合も、会うことに抵抗があったという人はいませんでした。 これまでオンライン上の交流は匿名性が高く、危険なものもありました。しかしブログでは、情報をできる限り先に発信しておくことで、オフラインの世界につなげられますから、ブログを単にインターネット上のツールと考えてしまうのはもったいないといえるでしょう。

 ◆まとめ ブログは良質な出会い系サイト。あなたのビジネスを180度変える出会いがある かもしれない。 

6-2 無料で手に入っている2つのキーワード
ブログによって得られる出会いが良質な理由とは

ブログの持つコミュニケーション性の高さを、ネット上のツールとして終わらせてしまうのは、ビジネスマンにとって本当にもったいないことです。 しかし、なぜブログがオフラインでの人脈づくりにも有効なのでしょうか。それはブログが2つのキーワードを持っているからです。そしてこの2つのキーワードこそが、ビジネス、特に営業や人脈をつくる際のコミュニケーションに必須のものなのです。

普通はこの2つを手に入れるために相当な時間と労力を費やしますが、ブログを使えば簡単に手に入ってしまうのです。ひとつ目のキーワードは「共感」です。共感はコミュニケーションをとる上でとても大事なキーワードです。人間は、出身地や趣味など共通の話題があると、打ち解けるのが早 いといわれています。はじめて会った人でも出身地が同じだったりすると、田舎の話でとても盛り上がったりして、お互い心を許し合うことが比較的スムーズにできます。 

これがブログの場合では、すでにブログを運営しているということが共通の話題となっているのです。さらに楽天日記を持つ人同士、ライブドア・ブログを持つ人同士といったように、同じブログサービス会社でブログを運営していると、出身地が同じなのと似たような感覚があります。 つまり、ブログ運営者という共通項によって、すでに大きな「共感」を得られているのです。そしてこの共感によって、オフラインで実際に会ったときに、早い段階から打ち解けることができるのです。

ブログによる出会いに良質なものが多いのは、このためです。 このような特性に気がついた私は、名刺などにもすべてブログのアドレスを書き、「共感」できるツールをアピールしていきました。そうしてブログを持っている人とはガッチリと人脈を築き、またそうでない人にはブログをすすめ、また見てもらうようにしてきました。こうしてオフラインでも活用し、強力な人脈づくりにつながっているのです。 

しかし、まだ「ブログを持つもの同士」で共感できるところまで到達していないように感じます。各プログサービス内、楽天日記なら楽天日記内で、ライブドア・ブログならライブドア・ブログ内と、同じひとつのコミュニティー内で共感を得ているだけです。個人的には「ブログを持つもの同士」で共感できるようになるのも、時間の問題だと思っています。

ネット上の安心はオフラインにも引き継がれる
そして2つ目が「安心」です。 飛び込み営業などをされた経験がある人には説明するまでもありませんが、初対面での対話では、まず相手を安心させなければなりません。言葉では簡単に言えますが、実際に相手を安心させることはとても大変です。 相手の情報がまったくない状況で人に会うのは非常に勇気のいることですから、ストレスも溜まりますし、警戒心も働きます。ブログをはじめる以前、私は営業のために異業種交流会に多く参加するようにしていましたが、事前に情報がないため、精神的にとても疲れました。

 しかしブログを利用していれば、事前にその人の情報を得ることができますから、はじめて会う場合でも、比較的安心を与えられます。私の場合は、所在地、年齢、経歴などを詳細に公開することによって、読者やお客さまに安心感を与えられるように苦心しています。

つまり、「安心」を提供するために、プロフィールをできるだけ詳細に書き、実際に会ったときに、最初からより親密度の高い出会いを実現させているのです。 また、ブログにブランド力がついてくれば、ブログを通じて実際に会う場合、自己紹介が不要になるほど、相手は事前に自分のことを知っていることが多くなります。 

インターネットを通じて商売をする場合、「お客さまを安心させる」ということは大前提ですが、今まではそれも一苦労でした。 しかし、ブログを使うことで、これまで難しかった「不安を取り除く」という行為が簡単にできてしまうのです。 そもそも、ブログサービスを利用している人たちは、個人情報をブログサービス会社に提出しているため、素性がはっきりとした人がほとんどです。

インターネットの出会い系サイトや匿名掲示板では、通信している相手が存在するのかどうかも不明でした。 これに対して、身分をきちんと確認されている人たちで形成されているコミュニティでは、何倍もの安心感がありますから、ブログを通じた交流の前提には「安心」というキーワードが入っているのです。

ブログはネット上だけのツールではありません。「共感」と「安心」というキーワードを手にすることによって、自然と警戒心のハードルを低くしているのです。 これはオフラインでも絶大な効果を発揮します。私が再三言っているブログのコミュニケーション性の高さに、納得してもらえるのではないでしょうか。 

◆まとめ すでに手に入っている「安心」と「共感」。これをオフラインに活かさない手はない。 

6-3 オフラインでは感動を与える
はじめて出会う前に、顔見知りになっておく!?

「安心」「共感」が無料で手に入るブログだからこそ、オフラインに活かすべきです。その 際に、さらに効果を上げるための方法をいくつか紹介しましょう。 まず大切なことは、オフラインで人に会う前に、ブログを充実させることです。そのなかでも特に顔写真の掲載が効果的です。

ブログを見ている人は、ブログをひとつのメディアとも感じています。そこで、ブログに顔写真を載せてから、オフラインで会うようにしてください。 すると、実際に会ったことがなくても、一度どこかで会ったような印象を与えることができます。これは、芸能人などの有名人を見たときに少し似ています。実際に有名人に会うと、多くの人は感動します。

普段テレビで見ている人を実際に見るのは、かりにファンでなくてもうれしいものです。 ここでのポイントは名刺や会社案内などの紙媒体のツールにも、ブログ上の写真と同じものを使うことです。同じ写真を使うことによって、よりその感覚が強くなります。 

私の場合、写真を名刺に載せておくことで、効果的にオフラインで会うことができまし た。まずはこれを実践することで、同じブログサービスのブログ運営者同士であれば、顔写真に見覚えがあるといってもらえるようになるでしょう。

ブログにブランド力があるとオフラインにも活かせる
ブログもひとつのメディアですし、ブログにブランド力がついてくれば、コミュニティのなかでは有名人になります。するとオフラインで会った場合、有名人と会ったような感覚に陥ることが結果として多いのです。

 私は、アクセス数が伸びてからは、「資格屋系楽天日記アクセス数全国NO.1」「月間 1万5千アクセス超」とブログ上に明記し、また名刺にも書いておきました。もちろんブログ上で使用している顔写真は名刺にも使います。

すると、さまざまなオフラインの場で、私への対応が変わってきたのです。「楽天日記の有名人に会えるなんて」「アクセス数がすごい」「この写真見たことがある」 などなど反響はとても大きいものでした。

私自身、まだまだ成功者とはいえませんが、それでも意外な効果があったというのが率直な印象です。 オフラインでブログを活用するポイントは、詳細に書いたブログのプロフィールに顔写真をつけたら、その写真をオフラインのツールにも反映させることです。

ブログのブランド力を上げることも必要ですが、オフラインで人脈を増やすことは、ブログのアクセス数を上げることにもつながっていきますので、まずはオフラインで使用している各種ツールを見直してみてください。 

このように、ブログを使えばオフラインで「感動」を与えることが可能なのです。これもブログが自分自身を表現し、実績や経歴まで自由に表現できるという特徴が可能にしています。 

ブログは「感動」を与えるが、メルマガは?
これに対し、メルマガの発行者に会うと、意外な印象を受けることが多いものです。メルマガの場合は、文章がすべてです。作者のことを知ることができるのは、せいぜい書き出しのあいさつか、「編集後記」などの部分しかありません。そして表現する材料は、多くの場合ゴシック文字と白い背景しかありませんから、自然と冷淡な印象を与えてしまっています。 

しかし、メルマガの発行者が冷たい人間かというと、そうではないことがほとんどです。したがって、「意外」な印象を持つことが多いのです。 こういった印象の違いは、メルマガもブログも個人を表現しているという点で、非常に近いものがあります。

どちらも文章主体のものですから、文章で人間性を判断します。 個人の情報発信では、発信ツールそのもので人物を判断されているということです。つまりメルマガでいえば、白黒の文章だけで表現していますので、文章に相当気を使わないと、前述のとおり、冷たい印象を与えてしまいます。 

ブログでは、情報そのものや書体、フォント、レイアウト、配色などから総合して判断されていますので、本当に使いこなそうと考えたら、細部にまで気を配って作成しなければならないのです。 

ブログではブログのすべてからその人を判断・評価されます。多少実績が少なくても、ブログで写真を載せ、自分なりの表現をし、またツールを見直せば、ブログを通じたオフラインの場で人に会うたびに「感動」を与えることができるでしょう。 

◆まとめ ブログの使い方次第で、あなたも「感動」を与えられる人になれる! 
Column ブログ使用時のビジネスマナー
ブログ上(オンライン)の交流と現実世界(オフライン)の交流に差はありません。オフラインでタブーとされていることは、もちろんブログ上でもやってはいけません。 それに加えて、オンライン上でしてはいけない行為もたくさんあります。その代表格が「スパム行為」です。スパム行為とは、簡単にいえば「迷惑行為」ということですが、売り込みのコメントを無作為にはりつけたり、トラックバックではりつけたりする行為のことです。

このようなスパム行為でアクセス数が上がる時期もありましたが、今では効果は薄いといえます。何よりもよい印象を与えないので、絶対に控えなければなりません。 現実にあった話ですが、某サイトは営業目的であらゆるところに売り込みのコメントをしていましたが、ブログ上で迷惑と噂されて、最終的にはブログサービス会社によってブログそのものを削除されてしまいました。 このようにスパム的なコミュニケーションのとり方は、ただの迷惑行為でしかありませんから、特にブログ営業術では使わないほうが賢明でしょう。
Column フリーページの使い方
ブログのサイドバーのなかで、一番個性が出るのがフリーページです。 プロフィールの充実度はまた別の話ですが、コメント、トラックバック、カレンダーだけでは個性に差が出ません。 これに対して、フリーページはさまざまな使い方ができるのが特徴です。本書のなかでは、フリーページの使い方として実績などを載せることをポイントとしましたが、ほかにも活用方法があります。 ひとつは「お役立ち」のページとすることです。

面白く読めてためになる情報があれば、ブログのブランドアップにつながります。例えば、ネットビジネスをしている人でしたら、「アクセスアップの方法」や「検索エンジン対策」などの項を設けるとよいでしょう。 構成のポイントは、運営者自身の信頼や自社サービスへの好感度が増すような、読者に役立つ情報を載せることです。 

第7章 稼げるブログのつくり方 ―30日マニュアル― 

30日マニュアルの使い方
本書では、これまでブログ営業術について解説してきました。最後の章には、30日で「稼げるブログ」を完成させるためのマニュアルを用意しました。 実際にブログをビジネスに使いたいと考えている人のために、1日目から順にひとつずつ段階を踏んでブログをつくっていくと、3日後には稼げるブログが完成するようにしました。 

もちろん、マニュアル通りに一日ずつやっていくのではなく、30日という日数にこだわらず、自分のペースで進めてもらっても一向にかまいません。 また、仕事の種類やみなさんの置かれている環境に応じて、自分なりの創意工夫を加えることは必要です。ブログに書き込まれるコメントなどを参考にしながら、少しでも稼げるブログになるように修正していくことが重要です。

 さらに、押さえるべきポイントをきちんと押さえて作成しているかをチェックするために、巻末に「チェックボックスつき! 28日マニュアルカレンダー」をつけました。このカレンダーでチェックしながら、「稼げるブログ」づくりを目指してください。 

1日目  自分に合ったサービスを選択しよう
30日マニュアルの初日は、ブログサービスを選んで登録し、利用方法に慣れることです。まずブログの作成方法ですが、ライブドア・ブログや楽天日記のように、ブログサービスを利用するのが一番簡単です。 ソフトなどを使い、独自にブログを作成することもできますが、「共感」と「安心」を得るメリットを享受するためにも、ブログサービスを利用しましょう。

サービスの具体的な登録方法は、各サービス会社の説明を参照してください。 ブログサービスを選ぶときは、ユーザーの総数と操作性に注目してください。 ブログは、総ユーザー数が多ければ多いほど、共感と安心を得られます。できるだけ総ユーザー数が多いところを選択しましょう。

そして実際に使ってみて、使い勝手のよいサービスを選んでください。これから使い続けていくブログですので、操作しやすいと感じるものがよいでしょう。個人個人の相性があると思いますので、総ユーザー数の多いサービスのなかから比べてみるとよいと思います。 

もし迷って決められないのでしたら、楽天日記やライブドア・ブログ、あるいはココログ (Nifty) などをおすすめします。 どのサービスも使い勝手がよく、ユーザー数の多いサービスです。ただし、楽天日記など、商用目的で使えないサービスもありますので、ブログ選択は慎重に行ってください。サービスを決めたら、1日目は少しでもサービスに慣れましょう。ブログは各サービスによって使用法が違うため、今後ブログを使いこなすためにもまずは慣れることが重要です。 

2日目 慣れるが勝ち。
まずは書きはじめよう ブログをビジネスに使いたいと思っているのに、なかなかはじめられない人が非常に多 いようです。「何を書けばいいのかわからないし、続けられるかどうかも疑問だし......」と思っていても、ブログを活用したいなら、何でもいいから書きはじめることです。

 1日でも早く書きはじめる、これが大事です 最初はアクセス数も少ないでしょうから、內容は考えずに、とにかく書きはじめてください。ブログに記事を投稿するということは、慣れないうちは苦痛に感じることもあると思いますが、慣れてしまえば楽しくなりますので、まずはとにかく記事を投稿してください。 ブログは、ウェブ上に記事が保存されていきます。

この歴史を「ログ(過去ログ)」といいますが、ログが少ないうちは、まだ人気ブログとは判断されないのが現状です。例えば、500件の過去ログがあるブログと30件しかないブログでは、訪問者に与える。 印象がまったく異なります。過去ログもブログのブランドを上げるひとつの実績となりますので、1日でも早い段階で記事を書きはじめることが大事なのです。 何を書けばいいかわからないと躊躇してしまう人は、とりあえず日記を書いてください。

今日1日何をして何を思ったのか、それだけでも書きはじめることが大事です。 書きはじめたら、ほかの人のブログをいろいろと見てみましょう。よい印象を受けるものもあれば、そうでないものがあると思いますので、できる限り多くのブログを見てください。そしてよいと思ったブログにはブックマークをつけておきましょう。 

3日目 目的を明確にし、ビジネスモデルをイメージしよう
ブログサービスを決め、早速記事を書きました。ブログにも慣れてきたと思いますので、次にブログをする目的を明確にしましょう。みなさんの目的は、ブログを使って収入や人脈を増やすことだと思いますので、ビジネスに活用していくことを前提として、ここで目的をはっきりさせてください。 例えば、私のブログを使う目的は、

 ・自分のブランドをつくるため
・自分のメディア
・広告塔を持つため
・売上げを伸ばすため
・人脈を増やすため 

などです。もう一度ブログを使って何を実現させたいのかを確認することが大事です。 また、ブログを使って右のようなことを実現していこうとするのですから、これまでの思考も変えていかなければなりません。 

例えば、「毎日書くのは面倒」という考えは、「書けば書くほど成果が出る」に変える必要があります。 毎日が無理なら2日に1回、週に1回などのペースで徐々にペースをつかんでいくこともひとつのやり方ではありますが、毎日更新することが、ブログ営業で成功する秘訣であるということは否めません。自分なりの、そして毎日書くことが苦にならないブログスタイルを見つける必要があるでしょう。 

また、ネタ切れする心配もありますが、私が提唱する実録系ブログは、日々のネタには困りませんので、その点は大丈夫です。 目的を明確にすることによって、ブログへの注力を増やしましょう。そして漠然としたものでかまいませんので、自分のビジネスモデルをイメージしましょう。

訪問者が自分のブログを読んでから、何を思ってどんな行動に出るのか、自社サービスと照らし合わせてイメージしてみてください。 私の場合は営業用サイトにきてもらい、サービスを依頼してもらうという流れですが、ほかにもメルマガのビジネスモデルを使うなど、さまざまな形式があります。

 4日目 自分を魅力的にプロデュースしよう
① ~まずは年表づくりから~

これまで何度もプロフィールの重要性を説いてきました。ここからは数項にわたって、プロフィールをつくる作業をします。 まずプロフィールづくりに有効なのは、自分自身の年表を作ることです。自分の生誕から学歴、職歴などを思いつくまま書き上げていってください。

例えば私の場合は次のようになります。 

・1979年埼玉県行田市で生まれる
・1998年 東京農業大学第三高校卒業
・1999年 専修大学法学部法律学科入学
・2002年 行政書士試験合格
・2003年 ベンチャー企業に就職、同年解雇
・2004年 独立開業、同年7月に楽天日記で資格系アクセスNO・1に

 ここでは難しいことを考える必要はありません。これまでの経歴、職歴を単純に振り返りながら年表をつくってください。

私のようにまだ人生が短い場合は、生誕から細かく振り返らなければなりませんが、出身地から学歴、職歴などを振り返れば十分です。

 その際に大切なのが、過去の出来事の失敗・成功にかかわらず、印象の強い出来事を必ず書き出すことです。 私の場合でいえば、「行政書士試験に合格」などの成功体験や、「ベンチャー企業に就職、 同年解雇」などの失敗談です。こういった出来事があればあるほど、ブログで爆発的な人気を博する可能性がありますので、まずは自分自身の年表を作成してみてください。

 5日目 自分を魅力的にプロデュースしよう
② ~失敗と成功を組み合わせる~

ここでは掘り起こした自分自身の経歴を魅力的に変える作業をします。まずは先ほどの私の経歴(前項参照)と、次のプロフィールを見比べてください。ちなみにこれは、楽天日記のものをそのまま抜粋したものです。 

・1979年埼玉県行田市で生まれる。生んで育ててくれた両親には感謝しかない! しかし、こんな波乱だらけの人生を送るとは、誰も思わなかっただろう(笑)
・1993年~ 中学校でバスケ部に入る。3年間それだけに没頭。卒業式の2日前に、盲腸が手遅れになり、死にかける。1度目の生還!
・1996年~高校もバスケに専念。関東大会出場経験あり。練習・練習・練習の毎日で、肉体の限界はここで味わった。今もこの経験が生きている。実はここでも逆転劇が!
・2001年~1年間の浪人を経て専修大学法学部に入学。遊びほうけていたが、2年次に喉の病気になり、また死にかける。2度目の生還! その後更生し、独学で行政喜士取得! 就職もベンチャー企業に無事決まり、ここまではよかった。
・2003年~ アルバイト社員として在学時から勤めていた会社だったのに、突然解雇!その後怒りをもとに独立開業! 弱者の戦略とブログ営業術で営業を展開。2004年にはアクセス数全国NO.1の日記に!
・2005年~2005年1月2日、日記削除。また一からの出直し! またここに逆転劇が始まった! 

よく見ていただけるとわかりますが、最初から最近まで、ほとんど失敗談なのです。在学中、行政書士試験に合格というのがありますが、それ以外はほとんどダメだった話になっています。

しかしこの経歴のおかげで、私のことを気に入ってくださる人が多いのも事実です。 もちろんうそや誇張はありませんが、全体の構成には秘密があります。それは失敗談と成功体験を交えて、最後は成功途中になっているような構成になっているということです。 

結論からいいますと、失敗談が多ければ多いほど、成功体験と今現在の自分自身が輝きます。このような逆転復活型のプロフィールは、読者にとっては魅力的に映るのです。 また、ブログでは時系列にそって記事が並びますので、そこに物語性が生まれます。

言い換えれば、ブログ上にドラマをつくることができるというわけです。そしてドラマは口コミで広がります。ブログ上でプロフィールを公開するのは、これだけのメリットがあるのです。 多くの場合、過去の苦い経験などは忘れたいのが心情です。しかしそれはあまりにももったいないことなのですから、失敗経験と成功体験をうまく組み合わせて、あなただけの魅力的なプロフィールをつくりましょう。 

6日目 自分を魅力的にプロデュースしよう
③ ~理想像を描き、キャラクター設定する~

ブログがネット上の自分自身である以上、自分を魅力的にプロデュースすることは非常に重要です。 ブログはプロフィールや投稿記事のほかに、コメントの書き方やレイアウト、配色など個性の出る場所が非常に多いものです。

すると、記事やコメントをどう書けばいいのか、書くべきなのかやめたほうがいいのかと迷うことがよくあります。 訪問者を読者やお客さまに変えていくブログ営業術では、自分を魅力的に表現する必要があるわけですが、最初はなかなか難しいものです。

自分自身が定まっていないと、先に進むことができません。そこで、ブログ上のキャラクターを決めてしまおうというわけです。 簡単にいえば、自分自身がどのような人から買いたいか、どのような人の文章を読みたいかと考え、それを満たすキャラクターを設定するのです。 

例えば私の場合は、 「困難を乗り越え、必死に頑張っている、急上昇中の実力派若手行政書士」 のようなイメージです。現実とあまりにもかけ離れていると厳しいものがありますが、現時点の自分自身の少し上をいくような理想像を描いていくとよいでしょう。 

これに対し、「先行き不安な行政書士」のようにしてしまいますと、ブログ構成がすべてマイナス方向に向かってしまうので、気をつけましょう。 キャラクターの設定は記事や構成などをつくるときに役立ちますので、自分自身の理想像を描いてみてください。 

7日目 プロとしてのノウハウ・思いを整理しよう
このマニュアルでは、基本的に実録系ブログで書いていくことを前提とします。 日々の仕事の様子を書き、それに商品説明や知識の高さなどを加えていくことで、信頼を得て、商品・サービスが売れるブログをつくっていきます。 

商品・サービスを買ってもらうには、プロフェッショナルでなければなりません。商品を知り尽くしている営業マン、サービスについて説明できる専門家、そういった部分がないかぎり、なかなかお客さまを捕まえることはできません。 

実録にプロ・専門化としてのコメントをプラスしたものが、私のいう実録系ブログになりますが、書くべき点は「プロとしての技術的な知醸・意見」と「商品・サービスにかける思い」です。読者から信頼を得るための知識・サービスは何なのか、整理してみてください。 

また「商品・サービスにかける思い」も非常に重要です。思いは伝えようとしないと絶対に伝わりません。相手に伝えたいことを整理し、ブログに活かせるようにしましょう。

 私の場合は、「法律的な知識」「実務能力の高さ」をきちんとアピールし、「起業の支援をして、多くの人の役に立ちたい」ということを記事にプラスしています。もちろん素直な視点で書いていますので、うそ偽りはありません。 このように、記事を書く前に、プロとしてアピールしたい点を整理してから書いていくことが、効果的なブログをつくっていくことにつながります。 

8日目 プロフィールを完成させよう
自分の棚卸しから魅力的なプロフィール作成、そして訪問者に与える印象を考慮した上でのキャラクター設定までできたら、プロフィールはほぼ完成です。楽天日記のようにプロフィール欄があるブログはプロフィール欄に書き、ないものはつくりましょう。

プロフィール欄に書ききれないときは、フリーページで書いても構いません。実際私は フリーページを4ページも使って書いていますが、これが効果的です。あまりにも行間を 詰めすぎてこれでもかと細かく書くと読まれにくいものですが、物語風に、読みやすい流れのあるプロフィールでしたら比較的読んでもらえます。プロフィール欄が足りないという人はフリーページを活用しましょう。

なお、プロフィールをつくるときに気をつけてほしいのは、現在の仕事にマイナスになることはできるだけ書かないことです。例えば私が最初の頃、行政書士としてお客さまに膨大な損害を与えてしまったとプロフィールに書いてあったとしましょう(実際はありませんが)。そうすると、今ずば抜けた実績がない限り、仕事を頼もうとは思いません。

今の自分自身を輝かせるような、そういったプロフィールをつくっていきましょう。 ここまでの手順を踏んでプロフィールを作成できたら、いったん見直し、できれば第三者からの意見などをもらうようにしましょう。魅力的なあなたが表現できているかどうかの最終チェックです 

9日目 自分の人生・仕事にメッセージをつけよう
これまでの流れで、魅力的な自分を表現することができてきたはずです。その次はブログにタイトルをつけましょう。 ブログのタイトルはとても重要です。ブログを紹介するときには必要ですし、タイトルでブログの印象は大きく変わります。

内容がわかりやすいタイトルにすることは重要ですが、「○○日記」などのよくあるパターンは、競合するブログが多いために埋もれてしまいますので避けたいものです。個性が光るタイトルをつけるようにしましょう。タイトルをつける際に大切なことは、自分自身の思いや仕事に対する姿勢が表現されているかどうかです。仕事にかける思い、人生に対する思い、そういったものをタイトルにすると、早い段階から読者やお客さまが増えてくるでしょう。 もしいいタイトルが思いつかないときは、自分がよい印象を受けたブログのタイトルを見習うといいでしょう。 

10日目 訪問者がどんな印象を持つか考えてみよう
ここまでは、自分自身をどのように表現するかを考えてきました。魅力的な自分が表現できたのではないかと思いますが、ひとつ間違えればただの自慢になってしまう危険性があります。 

そこで稼げるブログ営業術の一環として、10日目では訪問者やお客さまの視点から、 自分のブログがどのような印象を与えているかを考えてみましょう。 最初に私が失敗したのは、「弱気な行政書士」というキャラクター設定をしてしまったことです。「仕事があるかどうかわからない」「将来が不安」、このような表現をしていたのです。

もちろんそういった気持ちは誰にでもあることとは思いますが、これでは読者やお客さまは仕事を頼もうと思いません。 そこで「困難を乗り越え、必死に頑張っている、急上昇中の実力派若手行政書士」というキャラクター設定に変更しました。

もちろん、読者によい印象を持ってもらいたいと考えたからです。 自分の理想像を描き、それを自分のキャラクターに設定したら、次はそのキャラクターをうまく表現できているか、ブログ訪問者がどのような印象を持つだろうかということを、とことん考えてみましょう。 

10日目ですから、ひとつの区切りとして、これまでつくってきたプロフィールやタイトルなどを訪問者の視点から見直してみましょう。新たな発見があるかもしれません。反省や新たな発見は、すぐにブログに反映させ、日々改良していきましょう。 

11日目 投稿内容を選択、決定しよう
10日間ブログを書き続けることができたでしょうか? そろそろブログの世界にも慣れ親しんだ頃でしょう。 第4章の「稼げるブログのオンライン戦略」では、稼げるブログの内容は自社サービスに関連した実録・日記系と、ノウハウ系であると説明しました。

ノウハウ系は効果的ですがとても労力がかかりますので、できれば実録系に、プロとしての知識・ノウハウを取り入れていくのが好ましいと結論づけました。 もしほかに特殊なアイディアや意図がなければ、ぜひこのスタイルではじめてください。

ブログは毎日書き続けることが大事ですし、極力続けられるスタイルを選択することが必 要だからです。 書けない日は書かなくてもいい、という指導がありますが、ブログの更新にばらつきがあると、読者の訪問回数は減ります。また、怠惰な印象を持たれる可能性もありますので、続けられる投稿記事のスタイルを選択してください。 

細かいことをいえば、「ですます調」にするのか「である調」にするのかも迷うところですが、そこは自分自身のキャラクター設定と、訪問者に与えたい印象を考えて選択するのがよいでしょう。 

なお、ノウハウ系で役立つ知識や情報などを掲載していく場合は、専門的になりすぎないように気をつけてください。例えば私が行政書士として、法律の知識を専門的に解説したとしても、面白みに欠けます。例えノウハウ系であっても、わかりやすい文章で書いていくのがよいと思います。

このように、投稿記事のスタイルは「効果的で続けられるもの」を基本に考えてください。

12日目 印象を決める配色を決めよう
ブログの配色を決めることは大切なことです。ホームページの配色は軽視されがちですが、ブログは自分自身を表しますので、服の色を選ぶように、ブログの配色も重視しなければなりません。色の与える印象というのは、思ったよりも重要なのです。 私のブログでもアドバイスを頂いた、色の専門家であるAFT1級色彩コーディネーターの保坂めぐみさんから、色の与える印象について頂いたアドバイスを紹介します。

みんなが知らない「色の落とし穴」
ブログの色使い、もう決めましたか? ひょっとしてあなたは、「オシャレで格好よくしたいから『黒系』にしよう」とか、「さわやかに好感を与えたいから『水色系』にしよう」なんていう色の選び方をしているのではありませんか? そんなあなたは要注意! このままでは落とし穴にはまってしまいますよ。 

なぜなら、その選び方では色の「プラスの印象」しか見ていませんよね。しかし実は、どんな色も必ず「マイナスの印象」を持っていますので、あなたの思惑どおりのよい印象だけが相手に伝わるとは限らないのです。 色の「プラス要素」が伝わるのか、「マイナス要素」が伝わるのかは、その色と使う対象(ここではブログ全体の構成、文体など)とが調和するかどうかにかかってきます。そのため、選んだ色があなたの文体や扱う題材などとのバランスが悪い場合は、「マイナス印象」ばかりが伝わっていくことになります。

 例えば、「黒」は確かに重厚感があるので、オシャレで格好よいのですが、同時に、「暗い・圧迫感がある・くどい」などの「マイナス印象」を持っていますから、もしも、言い切り口調で辛口に書いている人が黒メインの配色を選んでしまいますと、文章は我が強め、色も圧迫感があってくどい、というふうにバランスが偏るため、「なんかヒトクセある人だなぁ」とマイナス印象で受け止められてしまいがちです。 なぜなら、画面では語っている表情が見えませんし、声の調子もわかりませんよね。 だから、目に見えている情報だけで印象がつくられていきます。

その結果、文章とそこに使われている色は、ワンセットでとらえられてしまうのです。 もしも書いている内容がちょっとキツく思われる可能性があるなら、逆に色は圧迫感の少ないものを選んだり、あるいは笑顔の写真を掲載しておくなどといった工夫をして、全体のバランスをとることが大切です。 ちなみに、前述の「水色」にも「温かさがない・愛うつ」といった「マイナス印象」があります。 こんな調子ですべての色にマイナス要素が存在しますので、視覚情報に大きく左右される媒体で、色を簡単に決めてしまうのは、本当に損です。

ぜひこのようなバランスに注意して慎重に色選びをし、むしろ色であなたのよさをどんどん伝えていってほしいと思います。 いかがでしたでしょうか。保坂さんのアドバイスにもあるように、ブログから受ける印象のなかで、配色の占める割合は決して低くありません。自分自身を魅力的に表現するためにも、配色にはぜひ気を使ってください。

 13日目 レイアウトを決めよう
おそらくここまでは、最初に選んだテンプレートをそのまま使っていると思います。しかしブログをさらに発展させるためには、レイアウトにも気を使わなければなりません。 ブログはメインコンテンツとサブコンテンツで構成されていますが、レイアウトによっても受ける印象が異なります。 

ブログのレイアウトは主に次のようなものです。サイドバーは左右のどちらかだけにあるか、あるいは両側にあるパターンの3つになっています。 自分がブログで表現したいことがどんなものかにもよりますが、一般的にレイアウトはあまり詰まりすぎていないほうがよいでしょう。

楽天日記のように、サイドバーを両側につけると窮屈になってしまうものもあります。 それからサイドバーを構成する要素の表示順にも気を配りたいところです。優先順位としては、まずはプロフィールを全面に、そして実績ページがあれば表示し、なければコメントの表示を高い位置に持っていきましょう。

つまり自分自身の個性と実績を表すものの優先順位を高くしていく必要があるということです。私の楽天日記の場合は、トップページを開いたときにプロフィールが必ず見えるように配置してあります。こうした小さな表現の積み重ねが、ブログで は効果を発揮していくのです。 

14日目 自分らしい文体を決めよう
文体を決めることによって、日々の更新もしやすくなります。「である調」がいいのか 「ですます調」がいいのか、迷うことで時間もとられてしまいます。 

基本的に文章についても、自分自身のキャラクターにそって決めていくのが大事です。自分の設定したキャラクターは、どういった文体で語るのが合っているのだろうか、そう考えるとわかりやすいでしょう。 繰り返しになりますが、私の場合はモノローグ調で、短めの文章と体言止めを多用して書いています。これは仕事や人生にかける思いを語り、かつスピード感や勢いを表現するためです。 

文章の表現方法で気をつけてほしいことは、改行がどの程度あるのかなどの文章の間隔や、漢字をどの程度使うのか、また顔文字は使うのか使わないのかなどです。

小さなことと受け止められがちですが、ブログの情報のほとんどが文章、それも投稿記事の文章なので、最も気にかけてほしいポイントのひとつです。 ブログを通じて実際に会ったときに「ブログの印象と違う」と指摘された場合は要注意です。

よく思われている場合はいいのですが、多くの場合は損をしています。 文章の与える印象をよく考え、自分自身の表現したいキャラクターに合わせて文章の形式を決めていく必要があります。

 15日目 ジャンル・テーマを賢く選ぼう
各ブログサービスには、ブログに「ジャンル」があります。例えば「ビジネス」や「ニュース」、そして「スポーツ」や「インターネット」といったジャンルがたくさんあります。

ブログをビジネスの場で使っていくのですから、当然ジャンルは「ビジネス」を選ぶというのが普通ですが、同じように考えている人はとても多いものです。つまり、「ビジネスなどの人気ジャンルを選ぶと、自然とライバルが多くなってしまうのです。 したがって、まずはランキングなどを見て、強敵がいないジャンルを選びましょう。

「ビジネス」でなくても、「経済」や「雑誌」などさまざまなジャンル(各ブログサービスによっては、呼び名が若干異なる)がありますので、たとえ商用目的で使用するブログだから といって、「ビジネス」のジャンルにこだわる必要はないわけです。 また記事を投稿するときに、多くの場合「テーマ」の選択ができます。「ビジネス・起業に関すること」や「マーケティング」など、さまざまなテーマを選んで投稿することができます。

選ばずに投稿することもできますが、テーマを選んでおくと、ブログを更新した際にテーマ投稿の新着ページに表示されるので、テーマの選択はしたほうがいいでしょう。テーマ投稿をするときには、できるだけにぎわっていて、投稿数の多いテーマを選びましょう。そうすることで露出が増え、アクセス数を増やせることになります。 ジャンル選択とテーマ投稿も、ブログをより上位にのし上げるためのツールなのです。 

16日目 カテゴリー分けを考えよう
ブログの投稿記事にはカテゴリー分けという機能があります。これは投稿した記事を任意のカテゴリーに分けることができるものです。 例えば、私が自分のブログで「行政書士の営業日記」「ブログ活用ノウハウ」「経営に役立つ本」とカテゴリーをつくったとします。

記事を投稿するときには、記事の内容が「行政書士の営業日記」になると思ったら、そのカテゴリーで投稿することができます。 カテゴリー分け機能は、記事を整理できるため、読み手が読みやすくなります。投稿記事の内容がある程度グループ化できるのであれば、カテゴリー分けをすることで、訪問者は読みやすくなります。

これも情報をうまく伝えるブログの一因となるでしょう。 カテゴリー分けの機能は特にこれといって気をつけなければならない点はありません。特に実録系の日記は気にしなくても大丈夫です。それよりも日々の記事の内容を充実させたほうが効果的でしょう。

ただし、もしカテゴリー分けをする場合は、ビジネスの記事以外が当てはまるようなカテゴリーをつくらないようにしましょう。あまり余計なものが増えると、テーマが絞れていないブログという印象を与えてしまいます。 17日目 コメント対応体制をつくろう 記事を書いていくうちにコメントがつくようになります。

スパム的なコメントを除き、コメントに対しては極力対応をしなければなりません。 ブログではコミュニケーションがとても大切ですので、膨大なコメントがつかないうちは、コメントをきちんと返していくことで、アクセス数などのブランド力が増していくことになります。 コメント対応の方法は2つあります。

ひとつは自分自身のブログでコメントを返すことです。これはコメントを書いた人が、返事を求めて再訪問してくれるというリットがあります。当然アクセス数は増えますが、コメントの返信内容を全員に見られてしまうので、特定の人にだけ返信することができないデメリットもあります。 

もうひとつの方法は、相手のブログで返信する方法です。相手がブログを持っていない場合は不可能ですが、この方法では相手が100%コメントの返信に気がつきます。自分のブログで返信した場合は、気がついてもらえないこともありますが、この方法は必ず気がついてもらえます。 このようなメリット・デメリットがあります。2つの方法に大きな差はありませんが、どちらかに決めておくのがいいでしょう。

ちなみに、私は相手のブログに訪問して、コメントするようにしていますが、何よりコメントの対応で一番大切なのは、その方法より、相手のコメントを大切に受け取り、必ず返事をすることです。 

18日目 リンク設定でコミュニケーション体制をつくろう
楽天日記では「お気に入りリンク」、そのほかのブログでは、ブログの検索として最新記事一覧表示の機能を備えたブログのポータルサイト「Myblog JAPAN」の「Myblog List」などを 使用したブログ同士のリンクがあります。これをどのように活かしていくのかを考えましょう。 

まず楽天日記のほうがわかりやすいので、楽天日記のお気に入りリンクについて解説します。「お気に入りリンク」はその名のとおり、気に入った日記をリンクできる機能です。楽天日記ではリンクされた数もひとつの実績になります。リンクが多ければ多いほど人気サイトになるというわけです。 最初はなかなかお気に入りリンクをしてもらうのは難しいことですから、まずはこちらから気に入った日記をリンクしていきましょう。そうすることでリンクのお返しがもらえる場合があります。

ただし、リンク数には上限がありますので、本当に気に入った日記だけに絞りましょう。 楽天日記以外のブログでは、「Myblog List」などを使ってリンクをすることができます。「Myblog JAPAN」から使うことができますので、参照してみてください。 

リンクをするという行為は、基本的には好意を示しますので、リンクをされた場合は必ずお礼をするなどのコミュニケーションが必要になってきます。その点に注意し、ネットワークの輪を広げていきましょう。

 19日目 営業用サイトは控えめに設定しよう
ブログでブランディングをし、情報発信を続けていると、訪問者が増えてきます。ここではメルマガを併用したビジネスモデルは省きますが、ブログ上に、自社サービスを提供している営業用のホームページへのリンクをはっていれば、ブログ経由でサービスや商品が売れていきます。

 ブログを開設し、アクセス数が上がってくると、できるだけ営業用のホームページを見てほしいと思うものです。ブログは従来のホームページを立ち上げるより、比較的簡単にアクセス数があがりますから、目立つように営業用ホームページのリンクをはっている人はとても多いのです。

確かに、ブログのトップページにデカデカとリンクをはれば目立ちます。おそらくブログを見た人は必ずそのリンクを目にするでしょう。 しかし、トップページから営業色の強いホームページへハデにリンクをはるのは絶対に避けてください。なぜなら、それはあなた自身が「営業色の強い人」だと思われるからです。ブログはネット上のあなた自身です。

売り込みはどんな人でも嫌がります。この人はどんな人だろうとブログをのぞいてみたら、なんだか売り込み文句ばかりなので、記事すら読まなかったという経験があるはずです。ブログでしっかりと自分自身をブランディングできていれば、自然と仕事は入りますし、商品は売れます。どうしても欲しい商品・サービスは、リンクをわかりやすくはってさえいれば、お客さまのほうから探してくれるのです。焦る気持ちを抑えて、ブランド構築に専念しましょう。 

20日 フリーページをうまく活用しよう
どのブログサービスにも、サイドバー内で、フリーページをつくることができます。このフリーページはアイディア次第で効果的なものになると思いますが、使っていない人も多いようなので、フリーページの使い方を考えていきましょう。 まず効果的なのが、さまざまな実績のページです。雑誌、テレビ、取材などのマスコミ掲載実績のページをつくると、グッとブランド力が増します。

また、セミナー開催実績、商品・サービスの販売実績などを伝えるのも効果的です。 ブログは商品販売のページとは思われにくいので、写真なども有効に使いましょう。以前インターネットでは、写真やアニメーションなどは、データが重いために表示に時間がかかるので嫌われていましたが、ブロードバンド環境が整備されている現在ではほとんど問題ありません。 

そのほかに、自社商品、サービスの購入を助長するような情報を載せるのも効果的です。ただし、役立つ情報を載せておかなければ、単なる売り込みページになってしまうので、気をつけなければなりません。 ここまでで相当ブログは使いこなせてきていると思います。

コメントやトラックバックなど、周りの反応はどうでしょうか。反応を見ながら何度も改良していきましょう。 

21日目 更新頻度を決め、細かく更新しよう
ここまででブランド力のあるブログをつくる準備ができました。いよいよここからは一流に押し上げるためのてこ入れ作業をしていきます。ブログは投稿記事に日付が表示されているので、毎日更新するのが基本です。つまり、最低でも1日1回ということになります。

もちろん、1日に何度更新してもいいわけです。 ブログ開設当初は、マメな更新を心掛けましょう。1日数回、例えば朝、昼、夜といった具合に、1日の内容を分けて書くのもひとつの手です。数多く更新することによって、情報の発信もさまざまな時間帯に送信することができるので、より一層多くの訪問者をつかむことができます。

また、携帯電話からの更新など、探せばいくつも更新方法がありますので、最初のうちは地道に更新をかけていってください。「どうしても忙しくて更新できなかったとしても、過去にさかのぼって記事を投稿することはできますので、極力記事を空けないように、毎日更新することが重要です。更新頻度 が低いブログは、どうしてもアクセス数が落ちます。

またカレンダーを見れば、更新した日とそうでない日を見分けることができるので、更新頻度が低いと思われて、アクセス数落ちることがあります。 ブログをビジネスに活用する場合は、更新頻度を高めるのが鉄則です。本書の目的はブログを活用して結果を出すことですから、「書きたくない日は香かない」と最初からあきらめるよりは、「日替ける方法を探す」ことを考えてください。 毎日更新し続ける姿勢は、想像以上に評価されますので、頑張っていきましょう。

22日目 ブログ初期、ネットワークをつくる弱者の戦略
ブログを開設し、プロフィールからレイアウトまで完成させ、毎日更新していると、アクセス数も次第に増え、おそらくコメントもついていることだと思います。すでに20日以上ブログを書いているわけですが、まだまだ過去ログ20件では弱者のブログです。 

これは私の経験則的なものですが、投稿記事が100件、総計1万アクセスまではまだ弱者のブログだといえます。もちろん毎日のアクセス数が最初から数百件を超えるような成功ブログであれば別ですが、はじめてでは難しいと思います。投稿記事が少なかったり、アクセス数が低かったりすると、「初心者」あるいは「新しいブログ」と判断されてしまいます。100件 ・1万アクセスまでは我慢の時期ですが、ここを超えると中堅クラスと認めてもらえるので、その間にネットワークを築いておきましょう。 

基本的にはコメントをしてくれた人とネットワークを築きます。楽天日記のように訪問者履歴のあるブログでは誰が訪れてくれたのかがわかりますので、一人ひとりとネットワークを築いていきます。 具体的にはコメントを返したり、自分からコメントをつけたりして、コミュニケーションをはかっていきましょう。 

アクセス数が増え、コメントが多くなってくると、だんだんとすべての人に対応できなくなってきます。この時期にビジネスで協力できるようなパートナーを探し、ブログ上でネットワークをつくっておきましょう。 

23日目 ランキングでブラッシュアップしよう
ブログを一流に押し上げる手としては、ランキングを意識することも大事です。 楽天日記やライブドア・ブログなどは、サービス內にアクセスランキングが表示されます。ランキングの集計などは各サービスで異なるので、使っているブログサービスのマニュアルを参照してください。 ブログサービス内のランキングにランクインしたいと考えた場合、守る点は2つです。ひとつは強者がいないジャンルを選ぶことです。

強者ばかりのジャンルでは、なかなか ランクインできません。 もうひとつは、一度更新を1日に集中させることです。一度ランクインすれば、アクセス数が底上げされるので、1日だけ注力して更新回数を増やし、何としてもランクインを目指しましょう。 また、ブログ専門のランキングサイトもあります。

このようなブログランキングサイトにブログを登録すると、ブログのアクセス数アップには有効ですが、使い方には注意したほうがよいでしょう。 というのも、ブログランキングの仕組みは、自分自身のブログに専用のリンクをはり、それをクリックしてもらうことで投票されます。クリック数が増えることでランキングがあがるわけですから、クリックしてもらうための心理操作をするようなブログになりがちです。

これは絶対に避けましょう。 ブログはあくまでネット上のあなた自身なので、小手先のテクニックを使うとか、騙しが入っていると思われるのは避けなければいけません。 こうしたポイントを抑えながら、ランキングを上位に持っていくことで、よりブログのブランド力は増していくでしょう。そして忘れてはならないのが、ランクインした場合、その実績をしっかりとブログ上に掲載することです。 

24日目 合わせ技で一流に
~メーリングリストを活用しよう~

ブログをテコ入れする方法のひとつに、メーリングリストの活用があります。 メーリングリストとは、ひとつのメールアドレスあてに送信すると、事前に登録している人全員にメールが送られる仕組みになっているものです。 まずメーリングリストにすでに入っている場合は、投稿する際の署名に必ずブログのURLをつけるようにしましょう。 

メーリングリストに投稿することによって、アクセス数アップや新しい訪問者を得ることが可能になります。 メーリングリストの位置づけは、情報交換や議論の場ですので、単なる売り込みメールなどは避けられる傾向にありますが、ブログは別です。ブログそのものには営業色があまりないため、それほど嫌がられることはありません。

メーリングリストに投稿する際には、必ずブログタイトルとブログアドレスを明記した署名をして投稿しましょう。 このときのポイントとしては、お客さまになる可能性のある人がいるメーリングリストと、同業者のものとの2つの層のメーリングリストに登録することです。 同じ業界にいれば、どうしてもライバル企業の動きは気になりますから、競合他社のものに登録すると、アクセス数が底上げできるというメリットがあるのです。 

私も行政書士のメーリングリストに所属していますが、2000名ほどのメーリングリストに投稿した際には、一度に1000アクセスを超えたことがあります。ぜひ試してみてください。 

25日目 メルマガと連動させたビジネスモデルをつくろう
メルマガは発行者のタイミングでお客さまに接することができます。これに対してブログは、更新情報がさまざまなサイトに送信されることから、システム的な性質をいえば、従来のホームページとメルマガの中間的存在にあります。 ブログのメリットに加え、ブログとは別のメリットを持ったメルマガを連動させることを考えていきましょう。 

メルマガとの連動の方法は大きく分けて2つです。 ひとつは自分でメルマガを発行することです。メルマガには任意のタイミングで発行できるという最大のメリットがありますので、ブログとは別にツールとしてもっておきたいところです。ブログのブランド力が次第に高まれば、ブログだけでもメルマガの読者獲得は可能ですし、またほかのブログ運営者とコミュニケーションがとれている場合、読者獲得に協力してもらってもいいでしょう。 

もうひとつの方法は、メルマガ発行者と協力関係になることです。メルマガは、購読者にさまざまな告知ができるツールです。その読者数が数千~数万人もいれば、これはひとつのメディアです。

もちろん、ブログも月間1万アクセスを超えるようになれば、立派なメディアひとつです。 そうすると、同じメディアを持つ者同士になりますので、自分でメルマガを持たなくても、商品・サービス紹介などの相互協力が可能になるわけです。 メルマガの相互紹介は、発行部数が同じくらいでないと、なかなか受けてもらえません。 

しかし、ブログ営業術を使ってメルマガ発行者とコミュニケーションをとることで、それを受けてもらえる関係をつくることができます。ぜひメルマガ発行者との協力関係を築いてみてください。

26日目 コメント、トラックバックを多くもらってブランド力を上げよう
コメントとトラックバックの数は、ブログのブランドを表す大切な要素です。人気ブログは毎日のようにコメントやトラックバックがつきます。コメントとトラックバックを増やして、ブログをよりステップアップさせましょう。 コメントやトラックバックを増やすための方法は大きく分けて3つあります。ひとつは 「許可」です。

ブログ慣れしていない人にとっては、コメントを書いたりすることには抵抗があります。しかし、誰でも記事を読んで思うことはあるはずですから、あらためて公に許可をするのです。 「コメントやトラックバックはご自由にどうぞ」 と一文付け加えるだけでも反応があがります。

そして、コメントの数が増えれば、「誰でも自由に書き込める」と印象づけられるので、より効果が増すわけです。または、 「コメントについては必ず返事をします」 と書いても効果的でしょう。なお、トラックバックについては、コメントより一層抵抗がありますので、同じように「許可」を与えるのが重要になります。 

2つ目は、積極的に自分からコメント、トラックバックをすることです。ブログはコミュニケーション性が高いとはいえ、待っていても会話ははじまりません。積極的に話しかけ、コミュニケーションをとります。こうした基本的な姿勢がコメントやトラックバックを増やします。 

そして最後は投稿記事の内容を充実させることです。シンプルですが、これが一番です。記事の内容を、役立つ情報にしたり、面白い内容にしたりすることでコメントがつきます。また、記事のなかで質問を投げかけるのも有効な手法です。このようにして、コメントやトラックバックを増やし、よりブランド力あるブログを目指しましょう。 

27日目 1位を目指して一流ブログに
ブログに限ったことではありませんが、特定の分野で1位になるということは非常に重要です。私の場合は、資格系(行政書士、税理士など)楽天日記のアクセスNO.1を名乗ることによって、劇的にアクセス数や知名度が上がりました。

ブログを一流にするための最終的な戦略は、1位獲得戦略です。 1位獲得戦略にはいくつも方法があります。まずは各ブログサービスのランキングでとる1位や、ブログ専門のランキングサイトの1位などです。

しかし、ここではアクセス数の多い強者ブログもいますので、できる限り競合の少ないジャンルを選択していくなどの判断が必要です。1日に集中して更新をしたり、ブログで築いたビジネスパートナーに協力してもらったりして、1日だけどこかのランキングの1位を狙うという方法もあります。1位を獲得した場合は、「○月○日、□□ジャンルで1位達成!」とブログに掲載しておきましょう。 

そのほかには、ニッチな分野を探し、実質的なオンリーワンになることでも1位になることは可能です。例えば、楽天日記の場合はビジネスというブログのジャンルはありませんから、「ビジネス系日記の○○という業種の中ではNO・1」というように、自分自身で1位になれる分野をつくりだすことも可能です。 ただし、各ブログサービスのランキングや、ブログ専門のランキングサイトのほうがより信憑性は高くなるのは言うまでもないでしょう。

 このようにして、ナンバーワンやオンリーワンのブログになって、ブログをより一流のものにしていきましょう。 

28日目 複数のブログを使う場合の注意点
~はじめはひとつに集中しよう~

最初のうちは、ブログはひとつ持っていれば十分です。はじめのうちから複数のブログを運営している人もいますが、ブログがブランド力を持つまでは、ひとつのブログに集中したほうがいいでしょう。 

確かに複数のブログを持つことによって、いろいろなところに情報が発信されることになりますが、それぞれのブログに力が分散してしまうのはよくありませんので、できればひとつのブログに集中しましょう。 

ブログをもうひとつ増やす時期は、ブログにある程度のブランド力がついてきた頃でしょう。こまめな更新をしなくても数百件のアクセスがある程度と考えてください。そのときに余力があれば、複数ブログを持つことは有効です。 複数のブログを運営することのメリットは、まず前述のとおり、情報発信量が増えてネット上での露出度が高まります。

ブログを複数持つと、総アクセス数は相当のものになるでしょう。これがひとつのメリットです。 もうひとつのメリットは、コミュニティが増えることです。ブログの特性である「共感」と「安心」のコミュニティがひとつ増えることです。

楽天日記ユーザーは楽天日記内、ライブドア・ブログユーザーはライブドア・ブログ内のブログをよく見るという傾向があるので、新たな客層を求めるのであれば、別ブログを立ち上げるのも有効でしょう。 ただし、その際にはブログ別にテーマを絞り込むなどの戦略が必要です。

単なるコピーアンドペーストのブログでもアクセス数は稼げるかもしれませんが、ブログを読んで、あなた自身を判断されている以上、別ブログにも注力していく必要はあると考えることが大事です。 

29日目 オフライン戦略にブログを活用しよう
ブログを作成し、毎日更新し続けるようになったら、オフライン戦略のために、営業ツールの見直しをしましょう。オフラインでブログを知らせるというのは、ネット上の客層とはまったく別の層を開拓できるので、軽視できません。 私の場合は、名刺にブログと同じ顔写真、ブログのタイトルやURLなどをわかりやすく書いてあります。

さらに月間アクセス数などの実績も明記しておきます。 オフラインで人と会うときは、こうして名刺や会社案内などに必ずブログのことを書いておく必要があります。

まず「共感」を得るにはブログサービスの種類とURLは必須です。同じブログサービス同士での出会いが「共感」を生みますので、必ず記載してください。 私の経験則からいえば、これらの情報を記載していない人のブログは後々見てもらえない可能性が高いです。 楽天日記のようにハンドルネームがある場合は、ハンドルネームまで記載しておくとより親切です。また、ブログでの実績、例えば「○○部門アクセス1位」や「月間アクセス○万件」などがある場合は、それも必ず載せてください。 ブログはネット上の自分自身なので、ブログの実績は個人の実績として判断されます。

実績がある場合は極力載せるようにしましょう。 ブログに限らずメルマガなどでも、実績がある人に直接会えるというのはうれしいものです。もし自分自身が有名人であれば別ですが、ゼロからはじめて実績をつくっていった場合は、ぜひその実績を名刺などに載せておきましょう。 

30日目 ブログでブランドが確立できたら
いよいよ30日目まできました。ここまでマニュアルにそってブログを構成し、毎日更新を続けていけば、訪問者は読者に変わり、読者はお客さまに変わっていきます。そうなれば、リンクしてある営業用ホームページにある商品・サービスが売れることになります。 

つまり、売上げを伸ばしたいならば、ブログの更新を続けることで、新たな見込み客を積極的に待つことです。 あとは毎日ブログを更新していくだけです。ブログ上でコミュニケーションをとり、そしてオフラインで直接会って人脈を広げていきます。 私はブログで新しいビジネスモデルをつくり、実践してきました。もちろんこれからもブログは毎日続けていくつもりです。

本書をここまで読んでくださったのなら、ぜひみなさんにも実践してほしいと思います。 ただし、ひとつ気をつけてほしいことがあります。それはブログが未来永劫続く可能性は100%ではないということです。

インターネットの世界は急激に変わりますし、また通信網が破壊されてしまえばそれまでです。 ブログはあくまで現在有効なひとつのツールとして活用し、長期的戦略をもってビジネスに臨んでいただきたいと思います。

 Column 「変わり続けるブログ、最新情報をつかむ」
本書はブログの活用を指南した書籍ですが、ところどころに「ブログと心中するな」「ブログが未来永劫続く可能性は100%でない」と記述しています。というのも、ブログに限ったことではありませんが、インターネット上のサービスは、ある日突然変化するからです。それも決して稀なことではありません。 例えば、楽天日記のシステムも数回大きく変化しています。ping送信の仕組みが変わったり、操作画面が変化したりと、日々変化を続けています。もちろんほかのブログサービスも例外ではありません。

つまり、今あるブログのシステムに依存しすぎるのは、危険だということです。 現在、本書のブログ営業術を実践していけば、相当な効果が期待できますが、それも出版段階での話です。おそらく1年後、遅くとも2年後には、ブログをはじめとするインターネット環境は、劇的に変化することでしょう。その間、ブログを活用していく場合には、最新の情報をつかんでおく必要があります。ブログのシステム変更などにしっかり対応し、対策を練ることで、このブログ営業術は補完されていくことでしょう。

しかし、常に最新の情報をつかむには労力がかかります。そこで、私が発行するメールマガジンでは、みなさんに向けて最新情報やブログ活用に役立つ情報を定期的に配信しています。購読は無料ですので、ぜひご活用ください。
メルマガ版「最強ブログ営業術」 (マガジンID:0000145834) 

おわりに

本書を手にしてくださったあなたに感謝! 私の夢がまたひとつ叶いました。 次は本書を読み終えたあなたが、夢を叶える番です!
大学在学中に独学で行政書士に合格し、伸び盛りのベンチャー企業に就職が決定。数年 経験を積んだのちは、独立してまばゆいばかりの未来へ......そう、将来はすでに約束されいるものだと思っていました。 

ところが、入社してすぐの2003年5月、突然の解雇です。行政書士は法律家でもありますから、その解雇が違法なのか合法なのか調べればわかることです。しかし、当時はそれどころではなく、ショックで自宅から出られない日々が続きました。再就職する気力もなく、毎日苦悩する日々。 

ちょうどそんなときに、偶然私はブログに出会いました。お金も仕事もなかった時期でしたから、すがるような気持ちで毎日パソコンに向かっていました。 そしてブログの絶大な効果に気づいた私は、試行錯誤の結果、「ブログ営業術」をつくり出すことができたのです。 

ブログを通じて運命の出会いを繰り返し、営業を展開して仕事を獲得し、どん底だった私の人生は少しずつ好転しはじめました。 結局、解雇は違法性が高いことがわかり、怒りに震えました。

「独立しよう。絶対に見返すんだ!」そうした強い気持ちのもと、ブログ営業術に磨きをかけていきました。そして本書に紹介したような結果を得ることができたのです。 

本書にあるとおり、ブログは営業展開に、人脈形成に最適なツールです。「お金」も「コネ」も「経験」「技術」もなかった私ですらここまで活用できたのですから、本書をお読みのみなさんは、さらに高い効果が望めます。本書を活用して、劇的に収入や人脈を増 やし、少しでもみなさんの人生がよい方向に向かえば幸いです 。第7章の配色に関して協力してくださった保坂めぐみさん、本当に感謝です。また、「NPO法人企画のたまご屋さん」には、出版のきっかけをつくっていただき、ありがとうございました。

そして技術評論社書籍編集部、ブライトンの小口さんにはタイトなスケジュールのなか、きめ細やかな対応をしていただき、現実に本書を世の中に 送り出すことができました。本当にありがとうございました。 おわりに 最後に、ここには書ききれませんが、これまで私を支えてくれた方、応援してくださった方、出会ったすべての方々には、本当に感謝しかありません。
横須賀てるひさ 

※掲載されている内容は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、書籍販売当時のまま掲載しています。
※書籍販売当時に収録していた成功事例は、現在の公開には適さないため、非公開とさせていただきました。

「小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術」は本記事で事例を除くすべての原稿を読むことが可能ですが、書籍でも販売しています。手元に置き、書籍として読みたい場合は、こちらからお買い求めください。


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