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極暑の風景

極暑が続く
10年前の今日も 極暑だった


サルスベリの花🌸が咲き
青い青い空が広がり
蝉がにぎやかに鳴き
風は頬に暑く刺さった


祈る気持ちで病院にいた

思いがけなく
夜は
病院の窓から
花火が見えた
こんなところから花火🎆を


そして
2日後、夫の心臓は停止した
病院の窓からは緑の草🌱が広がっていた


命日が近づくと
その時の風景が
暑さの記憶と共に蘇る


10年経っても
気持ちは同じ


思い出す人が居て
悲しむ人が居て
その人は存在し続ける
と聞いた
(引用) 
亡き人を思う苦しみが
かき消せない炎のようにあるからこそ
亡き人と共に生きているのだ
(美谷島 邦子 2010 御巣鷹山と生きる)


その人は
いつも側に居て支え続けてくれている
と聞いた
(引用)
苦しみと悲しみで身が崩れそうなとき
誰かが守ってくれている
自分の力だけではとうてい乗り切ることのできない日々を
誰かが支えてくれている
(若松 英輔 2014 君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた)


悲しみをそのままに
その人の支えを感じて
極暑を
受け止めていく


極暑の風景は
大切な人の命の想い出

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