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女子大生社長、南條亜依が綴るsasatta.llc設立までのストーリー #2

sasatta.llcは2019年6月に現役女子大生社長、南條亜依のもと設立されたまちづくり会社で、岩手県の盛岡と花巻の中間に位置する小さな町、紫波町を拠点に活動しています。

目下私たちが取り組んでいるのは、紫波町にある空き家をリノベーションし、カフェ兼コワーキングスペースを創るプロジェクト、名付けてYOKOSAWA CAMPUS PROJECT
このNOTEでは2020年1月13日より挑戦するクラウドファンディング、そしてその後のsasatta.llcの活動を発信してまいります。

これまで当社代表の南條亜依の想いにかられ集まったメンバーをご紹介してきました。
本投稿からは連載第一弾の締めくくりとして南條のご紹介とともに、連載第二弾として6月に設立したsasatta.llcそしてYOKOSAWA CAMPUS PROJECTの詳細、そして年明け2020年1月13日より挑戦予定のクラウドファンディングについて綴ってまいります。

南條が紫波と出会うまでのストーリーはこちら


紫波との出会い、そして覚醒

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ー紫波ではどのようなインターン生活を送っていたのでしょうか

せっかく紫波に来てるからインターンの仕事以外にも何か出来ないかなぁ〜って考えた時に日詰商店街の公民館でコーヒー出してみようか〜ってなって!
コーヒーチェーン店のタリーズコーヒーでバイトしてた経験を生かしてラテアートを振舞ったんです。趣味的に週1回だけやってたら、近所のばあちゃん達が少しずつ来てくれて、「あいちゃんに会うためにお化粧してきたよ〜!」なんて言ってくれて。50メートル先にコーヒー飲みに行くだけなのにスカート履いて、お化粧して、イヤリングつけて来てくれたんですよね。

その時にふと「ああ、まちづくりってこれじゃね?」って思いました。

言語化が難しいんですけど、ほんとに嬉しくて、あ〜幸せだなって思って。
あ〜こういう日常を作っていきたいな〜って思って。ばあちゃんたちが「あいちゃ〜ん!」って呼んでくれるのすんごく嬉しかったんです。
やっぱりどっかばあちゃんの面影を探してるのかもしれないですね〜。

それで何回か開いてるうちに「こういう場所欲しいよね〜」って声を聞くようになって。
ただ、実際にそういう場を作ろうとしている人はいなかったんです。なのでなぜか「じゃあ私が作ればよくない?」って思うようになったんです。

そうこうしてる間にあっという間にインターン生活が終わって大学に復学したのですが、、、紫波をどうにかしたい!というもどかしい思いが強すぎて、、、

気づいたら毎週夜行バスで通っていました。笑

紫波の人たちに「こいつ本気なんだな」と思ってもらえるようにとにかく毎週通い続けて、事業計画書を書いていました。

自分を救ってくれた町で、誰かを救う場所を作るために

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ーなんで紫波で起業をしたいと思ったんですか?

紫波でインターンして感じたことが、「大人がかっこいい」って思ったんです。

大人が自分のやりたいことに真っ直ぐなんです。なんでこんなにイキイキしてるんだ!って思って。なんだこれ!みたいな!笑 こんな人類がいるのか!レベルで、、、もう死語ですけど晴天の霹靂ですよね。インターン中とかも、飲み会とかに参加させて頂いて紫波の大人たちと話をする機会が多かったんですけで、なんていうか自分がやってることとか、今後やりたいことについてめっちゃ楽しそうに話すんですよね〜笑 なんだこれww 最高すぎだろって思って。

私が思ってた大人のイメージって悲観的で、人生を重ねていくにつれてどんどん希望を失って、消極的になって、週末にはお酒を飲みながら愚痴をこぼす人だと思っていました。笑
でも紫波の大人は全然真逆でした。それで私もこういう大人になりたい!!!って強く思ったんです。それを紫波で起業しようと決めた理由の一つはこれですね。

紫波の大人たちは「私これやりたいです!」って行った時に「いいじゃん!やろうよ!」って言ってくれて。母校の神田外語大学の雰囲気に似ているんです。紫波の大人たちは、何処の馬の骨かもわからない私を一人の大人として接してくれて、背中を押してくれて。「人生は一本道じゃないんだよ」ってことを教えてくれたんです。当たり前のことなんですけど、その言葉ですごく救われました。

私は昔から the 日本人でめっちゃ空気を読む人だったんですよね。
いつの間にか自分の意見を言うとかできなくて、だから「これがやりたい!」と行動できる人が羨ましかったんです。これまでの人生ずっと先生や周りの大人に「いい子」と思ってもらえるようなレールを自ら敷いて真面目に脱線しないように走っていました。
「いい子」って思ってもらう人生ってすごくしんどくて。気にするの止めて好きに生きたいと思う反面、今まで自分を形成してきた周りの大人の評価が無くなってしまうんじゃないか。そしたら自分の価値ってなんだろう・・・みたいに自己嫌悪の渦に巻き込まれてました。

紫波は自分が思う生き方とか「商店街で何かしたい!」みたいな熱意を受け止めてくれて、肯定してくれて。「あ、自分の意見って言ってもいいんだ!」って。笑
大げさに聞こえるかもしれないですが、生きるのが楽になったんです。
夜行バスで紫波に通うことは正直体力的にも金銭的にも辛かったんですけど、やり通せたのも紫波にいる時の自分が好きだったからだと思うんです。紫波のパワーってこれだなぁ〜って感じました。だからもっと、私みたいな学生とか、レールから外れたいけど、外れられないで生きるのが苦しい子達の背中を今度は私が押したいなぁって思って。そういう場所を作って行きたいなと思ったんですよね。私が紫波に救われたように、次は私が救っていきたいと思い、会社を設立することにしました。

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