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2023年8月31日 一橋経済の1年生が考える「日本の最も重要な問題」とは?

一橋の横尾です。
前回の記事では春学期に開講した「経済学入門」の講義の紹介をしました。

さて、その記事でも紹介しましたが、講義内では受講生の考えや意見をアンケートとして聞いて、その回答を集約したスライドを作成して、それを講義動画内で紹介してフィードバックするということをやっていました。

オンラインやオンデマンド動画配信講義だと、どうしても講師と個々の受講生の1対1の関係がたくさん生じるだけとなり、受講生同士で意見を述べ、他の受講生の意見を聞いて、横で考えを共有する機会が減ってしまいます。
そこで、こういったアンケートをして回答を共有することで、他の受講生がどう考えているか知る機会を増やすことにしていました。

このアンケートの第5回で、次のような質問をしました。

4月27日締切のアンケート
日本の社会と日本政府・日本経済の諸問題の中で、あなたの思う最も根源的あるいは重要な問題とは?

これに対して、200名以上の受講生が回答してくれました。
その回答が…とても考えさせられるものでした。
そして、この回答集を私だけにとどめておくのはもったいないのではないか、という気持ちになりました。
そこで、受講生とも話し合った結果、そのアンケート結果を列挙したスライドをここで公開しようと思います。

使用しているmanabaというシステム上でペンネーム的な「manabaネーム」を受講生に名乗ってもらい、そのmanabaネームを添えて(一部の方は匿名で)、
「この国の社会・経済の諸問題の中で、最も重要な問題とは?」への回答を簡潔に述べてもらった回答集です。

回答の表示順はランダムです。
最初の10人の回答をまずは紹介します。

全回答を掲載したファイルはこちらからダウンロード可能です。:



manabaネーム「うまぴょん」の回答「頭の固さ」、
から始まる224人の「この国の問題意識」。
スライドを繰りながら眺めていると、色々と思うところがありました。

たくさんの社会課題があると思われる我が国。
それを対象に「最大の問題」を聞かれても、難しかったと思います。
回答した人の大半が1か月前までは高校生だった人です。
事実誤認に基づく問題意識もあるでしょう。
それでも、多くの人が問題だと思いながら、口にしにくい社会的な問題も、端的に明示してくれているものがあるように思いました。

これを見た人が、この国の社会・経済に対して新たな視点や問題意識や共感をもってもらえたら。
そんな考えで、受講生との話し合いのうえで、公開してみます。

経済学部に入学したものの、まだ1か月ほどしか授業も受けていない。
多くは18歳、19歳、20歳の日本在住者。
そんな一橋大学1年生の視点、この国を見つめる問題意識、が垣間見れる「考えさせられるスライド」だと思います。

2023年8月 横尾

備考:
このアンケート結果公開は、講義期間中に思い付きました。
そして、講義動画内やmanabaの掲示板や対面で実施したオフ会で、繰り返し、公開の是非について受講生と話し合いました。
公開することでありうる懸念なども話し合った結果、公開に同意してくれた受講生の回答のみを掲載しています。



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