11月ヨーロッパ・ミュージックフェスティバル
11月ヨーロッパ・ミュージックフェスティバル
NYで、たくさんのインディバンドが見れるCMJミュージックマラソンは毎年10月に開催されていたのだが、2017年になくなって以来、秋はヨーロッパの音楽フェスに参加している。
ここ7年ほどは、アイスランド・エアウエイブスに通っている。
Iceland airwaves (Reykjavik, Nov.5-9)
アメリカからの参加する人も多く、
アメリカでは見る事ができない地元のアイスランドバンドがなんといっても素晴らしい。今年はNYのインディブログのブルックリンヴィーガンも、出席したようだ。
http://www.brooklynvegan.com/iceland-airwaves-day-2-audn-georgia-dadi-freyr-jfdr-more/
http://www.brooklynvegan.com/iceland-airwaves-day-1-orville-peck-kaelan-mikla-ayia-more/
http://www.ele-king.net/columns/regulars/randomaccessny/005413/
http://www.ele-king.net/columns/regulars/randomaccessny/004282/
2017年頃から、アイスランド・ナチュラリーが、NYにアイスランディック・バンドを連れてくるようになってから、同じバンドがNYでも見れるようになり、エアウェイブスはお休みして、違う時期に行っている。
http://www.4533nyc.com/2019/09/taste-of-iceland-klan-mikla-solstafir.html?m=1
http://www.4533nyc.com/2017/10/taste-of-iceland-928-101.html?m=1
http://www.4533nyc.com/2019/02/blog-post.html?m=1
2018年は代わりに、デンマークのSorte firkant music festivalに参加した。
Sorte firkant music festival (Copenhagen, Nov.7-9)
コペンハーゲンのバンドはもちろん、アメリカやヨーロッパ、スカンディナビアからのバンドが見れて、エアウェイブスよりも、もっとインティメイトなフェスティバルだった。今年は地元デニッシュバンドpapir が良かったらしい。
http://www.4533nyc.com/2018/11/sorte-firkant-musikfestival-copenhagen.html?m=1
今年は、今一番気になっているユトレヒトのLe guess who?に行こうと思っていたのだが、ショーが重なり断念。
Stereogumのレポートによると、2019年のle guess who?は今までで一番特異で大胆だったらしい。
今年で13回目を迎えるLGWの主要なラインナップは、キュレターの貢献によるところが多い。今年のチームは、Jenny Hval, Moon Duo, Patrick Higgins, Kevin Martin (the Bug), Fatoumata Diawara, Iris Van HerpenとSalvador Breed。
キュレーターを置く事で、何となくラインナップの系統がわかるのだが、今回は今までより実験的に、さらにインディ世界のヨーロッパのフェスティバルには滅多に出演しない、伝説的で影響力のある西洋人でないアーティストが出演している。
Le guess who 2019 (Utrecht nov.7-10)
https://www.stereogum.com/2064507/le-guess-who-2019-review/franchises/sounding-board/
Line up:
https://www.leguesswho.nl/lineup
ディアハンター、オルドス・ハーディング、レインコーツ、ライトニングボルト、ムーアマザー、ムーンデュオ、スーダン・アーチーブス、ガールバンド、Efterklang, DJ airplain and spaceship(彼女最高!)他、ジェニーハヴァルのキュレートで、日本からオオルタイチ、ハコ、そして石橋英子、アシッド・マザーテンプル、民謡クルーセーダーズなどが参加している。例えばライトニングボルトは、大きな会場でプレイしつつ、ドラマーのチッペンディールはグレッグ・フォクスとドラムデュオをしたり、グレッグは、元バトルズのタイヨンダイともドラムデュオをしたり、出演者のコラボレーションが多い。デニッシュバンドのEfterklangが、オーディトリアムでヘッドラインショーをしたと思ったら、次の日にはフロントマンのキャスパーが、小さい会場でエレクトロセットを披露したり。ムーアマザーは、このフェスティバルの為にZONALとNazambaとコラボレートしたり、the dur durバンドはソマリアのファンク、Ayalew Mesfinはエチオピアのグルーブを運んできたり、Ustad Saamiは、今ではほとんど演奏されない伝統的なイスラム音楽をプレイしたりなど、インディフェスはなかなか見る事のできない音楽を体験できるのも、このフェスの特徴である。
このフェスは、メインストリームとコラボーレートする最近のミュージックフェスと違う、2019年を代表するアンダーグランド・インディフェスティバルではないかと思う。この個性豊かなキュレーターのお陰でもあるが、世界中からの良質なインディ音楽を、一度に見れる、またとない機会を作ってくれる。これに近いのはアメリカだとmarfa mythsだろうか。
ヨーロッパには、果てしなく気になるフェスがある。
ベルリンのSynästhesie Festival (Berlin, Nov. 16-17)
https://www.8mmmusik.com
ノルウェイのWild Wild West (Bergen, Sep.24-26)
もちろん有名なroskilde festival (roskilde June 27-july 7)
https://www.roskilde-festival.dk
また機会を見てレポートしたいと思う。
Yoko Sawai
11/11/2019
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ブログアーカイブは、http://www.4533nyc.com/
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