地球の向こう側の誰かと共に生き、今日から一緒に暮らすこと。 vol.6
「いつの日か会うだろうか」
「また会う日があるだろうか」
「いつか会おう」
「また会おう」
クリエイターレジデンシー(Artist-in-Residence: *AIR)を運営していて、参加クリエイターとの約束とその約束が叶うかどうかの狭間で、ふと湧き上がる想いがある。
また、2020にフルリモートでの遠隔レジデンシー(http://co-iki.org/en_US/events/creativity-from-home/)を展開してみておもうことでもある。
そして、その狭間には互いの「時間の川」がながれており、その支流が文字どおり合流するところにその想いは注がれている。
この狭間をブリッジするのが、「共に生きる&共に創る」を掲げる、co・iki(co-iki.org) のクリエイターレジデンシーではなないかとおもう。
写真は以前にリトアニアの文化人類学者とスイスのキュレーターがco・ikiのレジデンシーに来ていた時のもの。二人とも初めてみる東京のど真ん中の風景に感激していた。
私たちの”当たり前”に新たな風を運んできてくれるのが彼らのような旅人であり、またクリエイターレジデンシー(AIR)でいう”レジデント”である。
旅人とレジデントは何が違うか。
クリエイターレジデンシー(AIR)でいう”レジデント”とは旅の要素はありながらも、滞在地で自身のリサーチや創作に取り組み、明確な目的をもっていることである、と言える。偶然的な出会いもその創作プロセスに取り込みながら、確実に「自分のキャリア」にしていく仕組みでありその担い手が、クリエイター自身、”レジデント”である。
また、異国でのレジデンシーは、人生のその後を左右するような大きな体験にもなり得る。
時には人生を変えようとしてやってくる人もいる。
そんな彼らを《リモートでも》《物理でも》受け入れるレジデンシー運営者としては、彼らが脳+手足を動かすような”アクション”をサポートする仕組みをいかに創れるか、また、「共に生きる&共に創る」co・ikiとしては、その”アクション”が生まれる前後でいかに持続的にサポートしていけるかを考えたい。
一般的にレジデンシーはクリエイターの研究・創作活動という”アクション”が行われる最中を支援するものだが、co・ikiはそのアクション以前・未然にももっとフォーカスしてきたいともおもう。
「共に生きる」というのはサステナブルで持続力が必要なものです。
国際間の対話も同じく持続力を要します。
その結果はじめて互いの立場や状況を親身に想い合えるのではないかと考えます。例えば、SDGで掲げる目標についても、今を生きるひとりひとりの、その心的環境を整えないと”アクション”には移せないのではないかとおもいます。ですので、言い方をかえると、その「心的環境を整える場」としてレジデンシーを捉えてみたいともおもうのです。
一定期間滞在し、アーティスト・フィーを出して(申し受けて)、作品や研究成果をアウトプットする、というこれまでのAIRのフォーマットは形骸化する前に本質的なニーズとそれに伴う仕組みの構築に集中したほうが良いと考えてます。
また、パンデミックが後押ししたこのリモート環境を経て、物理的に飛行機(+他移動手段)にのって来て実施するレジデンシーの「滞在プログラム」とはどのようなものであるべきか。
答えは各運営者やクリエイターにゆだねられるとはおもいますが、物理的な体験で何を互いに求めるか、志向するかはあらためて見直していくのが良いのでしょう。
先日これまたフルリモート環境で仲良くなったインド人の映像作家と話しながらあらためて確認したのは、クリエイターの本質的にもとめることと運営側や制度的に設定するものの間には大きく溝(誤差)がある、ということでした。また、注目すべきは、これは各国経済状況・格差は大して関係ない、ということです。ここが本質的な議論のポイントであり、アートやクリエーションについて今後プログラムをドライブしていく上でのギアになっていくのではないかとおもっています。(詳しく話をきいてみたい、という方はDMください📧)
今感じることを記しながら、目下、2021の展開をコラボレーターたちと考えています。アーティストだけでなく、様々な背景の方々が、グローバルに共有できる物事や課題、テーマを一緒に対話しながら考えていける場にしていきたいとおもっています🌎
「アートは何となくハードル高そう。。」という方にこそ参加してもらえるかたちにしたいと考えてもいますので、こんなことしてみたい!というアイデアもどうぞ気軽にDMください📧(^^)
また記録しておきたいことを思いついたらnoteに記してみたいとおもいます。よろしくお願いします。読んでくださった方、ありがとうございます😊
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