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VOGUEとサステナビリティ

いよいよだ。VERYが「サスティナママ」という造語をおしている。

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そこに拡大解釈があろうとなかろうと、「環境問題を考えること=イケてる」というムードをVERYは発信している。

環境意識が低すぎると指摘されまくってきた日本だが、遂にサステナビリティという概念が「キャズム超えする5秒前」の空気を感じている。

昨年、VOGUEも本格的宣言をした。昨年12月に「未来の世代のために地球を守り残すために活動していく」グローバルミッションステートメント「VOGUE VALUES」を発表した。ビジネスの転機、そして勝機を見たはずだ。「やって勝つ」というより「やらないで負ける」ことを選択する理由はない、という意味に近いか。

手始めに、イタリアのVOGUEは1月売り号で撮影を実施しないというアクションをおこした。

カバーやファッションレポートについて撮影を回避し、撮影によって発生する飛行機を含めた移動や温暖化の原因物質排出の抑制など、サステナビリティを推進するためのアクションを開始。1月分で節約した費用は、高潮によって洪水が発生して大きな被害を受けたヴェネツィアの歴史的文化機関Fondazione Querini Stampalia(フォンダツィオーネ・ケリーニ・スタンパリア)に寄付する。さらに年内には世界の「VOGUE」の中でイタリアが最初に100%土に還るプラスチック包装に切り替えると発表。(yahooより)

たいていはサステナブルなブランドやそれを提唱する人物のアクション紹介にとどまるところだが、これにはうなった(「こんなふうな規模で撮影を組んでいたのか!」と、その大掛かり感にもうなったけれど)。

ちなみに、以下が主にファッション撮影にかかっていたとされる環境負荷。

9月号の8つのファッションストーリーを撮影・制作した際、150人の関係者、20便のフライト、1ダースの列車、40台の撮影待機車、60の国際配送、ライトは少なくとも10時間連続して点灯し、一部はガソリン燃料の発電機で駆動した。ケータリングサービスから発生する食品廃棄物、撮影衣装を包むプラスチック、カメラやスマホを充電するための電力……等々がかかったと概算。(yahooより)

メディアとして何を発信するべきかを考えなくてはならないし、同時に消費者としてどう行動すべきかも考えていかなくてはならない。

今までは、公私でホンネとタテマエの二重規範、つまりダブルスタンダードになってしまいがちな歯痒い部分もあったので、シンプルに考えられる時代のムードはとても嬉しい。

悠長に構えてる時間はない。すべては「私」から。自戒を込めて。


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