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雑誌づくりとマジョリティの過信について

雑誌を作る40代として、ズシンと響くフードライター白央さんのTwitter投稿。この投稿に続けて、雑誌を購買できる時点で、もう日本ではメジャー層ではない。とも。

これは、本当にその通りで、いつもそのギャップを埋めるためにどうすべきかを考えているつもりだが、まだまだアウトプットには至っていないという忸怩たる思いがある。いわゆる雑誌をメインカルチャーとして楽しんできた層の年齢がどんどん上がっており、正直、その最後の世代がアラフォー以上になっているのも事実だ。

アメリカ合衆国史、人種、エスニシティ・ジェンダー研究家である貴堂嘉之さんの投稿にハッとする。雑誌を作っているマジョリティを、「多数派」ではなく、「気づかずにいられる人」「気にしないでいられる人」と訳すと、自分の業界の危うさに気がつき易くなるような気がする。

雑誌だけではなく、テレビも大変だ。

「精査はしていないが、過去最大クラスだろう。われわれは普通、2%や3%下がったら『大変だ!』と言っているのに、それが30%や40%も落ちているわけですから」。

ここ数年、おそらく自分の足場をテレビだけに固めていくことに不安を覚えているであろう芸人さんたちが、YouTubeのチャンネルを続々と開設している。コロナ禍で、制作サイドのクリエイターさんとチームで軸足をYouTubeにうつしている様子が如実に分かる。

ひと足先に活動の場をYouTubeにうつしていたキングコング梶原さんの約1年前に公開された回には、様々な教訓が詰まっているような気がしている(神回と言われているようで、再生回数が800万再生に迫る勢い。何回も見返している人も多いようだ)。

24分あたりから。

スマホが出てきて、これで皆がエンタメを楽しむようになる(YouTubeが決定打)→雛壇を必要とするような登場人物が多い番組はスマホサイズに合ってない→3,4年で変わるんだろうな→雛壇に出るのやめよう(約10年前に決意)→時代はすごいスピードで変わっているのにテレビは全然変わらなかった(テレビを取り巻く芸能の進化が異常に遅かった)→時代の流れとともにテレビが変わるのだと思ったら、テレビはそもそもサイクルするつもりがなかった。言わば伝統芸能の方に向かってしまった

何をなすために、これから何をすべきなのか? 

マジョリティ(何も気にしていない人)になってはないのか?

それを意識し、目の前にある作業の軌道修正し続けていかないと、「これは本当にまずいことになるな」と、このところドキドキが止まらない。


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