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オリンピックは誰のため? 何のため?

地響きがした。

いつもの前触れとは違うあり様に微動たりできない。あの夜、私は震度5強の場所にいた。未明まで停電が続いた。暖房も効かず、電話の充電も不十分。東北大震災から10年が経とうとしていた。「思い出せ」と身体を揺り動かされたような感覚だった。

「復興五輪」と謳われているはずの東京オリンピックや、その周辺の記事を備忘録として。

フランス人が憂う日本人女性のおかれた「立場」

日本の多くの女性たちは、森氏のような男性たちに日々対処し、声を上げずに苦しんでいるのだ。見下され、使い捨てにされ、威張り散らされ、時には攻撃されたりすることもある格下従業員としての扱いへの不満を、彼女たちはプライベートな場では表明する。
森氏のような一部の日本人男性は、女性を大まかに2つのカテゴリーに分類しているように見受けられる。「母親」と「ホステス」だ。母親は、結婚相手として子どもを産み、育てる女性たち。ホステスはお金をもらって、男性たちをもてなし、話を聞く女性たちだ。


森喜朗氏の女性差別発言に対して男性があえて言葉にすべきこと

今や問題のフェーズは社会の側がどう対応するかに移行した。森発言の何が問題なのか。彼の一連の言葉に対して、日本社会は、特に男性は、そして男性である私自身はどう応答すべきなのか。


女性蔑視発言の根底に潜む「五輪ファシズム」の危険性

人権や差別禁止について定めた憲章はありますが、実現されなくてもチェック機能はありません。国威発揚も禁止されていますが、どの国も国威発揚と大都市再開発のために五輪を招致してきました。今回の東京五輪では、国は「復興五輪」を掲げ東京都は五輪の名を冠した人権条例を作っていますが、真剣に「復興」や「人権」に取り組んできたなら今回の森さんのような発言が出るはずがありません。
次の五輪開催地は来年冬季大会が予定される北京ですが、北京は欧米諸国のボイコットの可能性もありIOCは大変警戒しています。東京、北京とも開催できないのは避けたいでしょうから、IOCは東京開催に固執するでしょう。私の見通しでは、ぎりぎりまで開催強行を狙うでしょう。


以下は、昨春に書いた私の備忘録的note。

なぜ、オリンピックがこれほどまでに政治主導のイベントになってしまったのか。アスリート・ファーストからほど遠くなってしまったのか。さらに、五輪は開催都市の利益になるという神話が崩れ、IOCは各国の政治リーダーに媚を売るようになったのか。

翌年にオリンピックを控えた2019年の秋、『いだてん』について書いたnote。

クドカンは逃げない。『いだてん』は逃げない。軍事色、政治色の強くなっていくオリンピックを描ききる。来年、東京オリンピックを控えた私たちの脳裏を幾度となく危惧がかすめる。

ヘッダーの写真は、『あしたのジョー』展で、グッときた白木葉子の台詞。

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そして、タイトルの問い。

オリンピックは誰のため? 何のため?

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