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【タイムカプセル開封】1988年。32年前の自分と対面する

久しぶりに帰った実家で、「同級生の●●ちゃんが届けてくれたわよ」と封筒を渡された。どうやら、昭和63年、2月9日に、中学校の立志式イベントでタイムカプセルに入れたものらしい……。

苦笑ものな内容だけれど、なかなかの味わい深さ。当時の私が知ったら卒倒するだろうが、時効ということで開帳。

by私‼︎

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中学二年生の私は、高橋良明さんにご執心だったご様子。『うちの子にかぎって』で好きになったんだよなぁ。その後、バイク事故で亡くなられて涙にくれたっけ。そして、ユニコーン期に突入したという記憶。

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「良明」封緘シールが貼られた封筒の中にも、高橋さんの雑誌の切り抜き。けれど、生徒手帳の中は、仲村トオルさんのブロマイド(『ビーバップハイスクール』流れですね)。110円の謎は解けず。

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なぜか1次関数と2元1次方程式のワークシート(やばい、まったく分からない苦笑)。お気に入りのヘアアクセ、鉛筆、名札……そして、ペアネックレスの片方(きゃー!)。

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マストで書かされたらしい「立志にあたって」の作文。以下、一部抜粋。

小さい頃と現在とでは、やりたいものが大きく変わっています。職業を見かけや思い込みで判断するといったことがないように、じっくりと考えてみたいと思います。
あえて私は「将来の職業」ではなく、「将来の自分」について考えてみようと思いました。
「将来の私は人に迷惑をかけていないだろうか」「人の役に立っているだろうか」「社会にどのような影響を与えているだろうか」
あっという間に近づいてくる将来の自分に、恥ずかしい思いをさせないように、目標に向かって頑張っていきたいと思います。

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格好つけてるわりに、何も“私“が語られていない。「で?」と問いただしくなる。この頃、「大人はこういう感じが好きなんでしょっ」と思いながら書いていたっけ(苦笑)。

自分の中2の作文を使って、なぜか就活生に強く伝えたい。こういうことを面接で言っても、エントリーシートに書いても、面接官の心には響かない! 私は、これまで面接官としての場数をそれなりにふんでいるのだが、驚くほどに、このような雰囲気の自己PRや志望動機を口にする方は多い。もう一歩、自分に向き合い、踏み込みましょう。

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好きなテレビ番組は、時代だなぁ。

毎日、テレビを見て、お風呂入って、自分の部屋に行ったら深夜ラジオを聴きながら寝落ちしていたなぁ。

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今、結婚していて子供はいない私。超能力予言は逆になった。結婚に憧れとか、思い入れとか、昔からなかったんだよなぁ。

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働いてるし、お金もたくさんないけれど、旅行はたくさんしているな。この頃から、旅(移動)を求めていたなぁ。

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とにかく文体が80年代だわぁ。大尊敬していた岡崎京子さんを意識して、大惨事な感じだなぁ(苦笑)。

他人のようで他人でない32年前の自分との突然の出会い。「ま、とにもかくにも元気でやっていますよ」と当時の自分に囁きたい気持ちになりつつも、東京に連れて帰るのが気恥ずかしく、実家にそっと置いてきた。





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