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地図を描いているのは誰だ?

GoogleとAppleが地図上からパレスチナを消したとのニュース。そこにどんな思惑が働いていたのかは分からないし、前からそうだったという意見も散見するのだが、なんともナーバスになってしまう。


昨晩は、未見だった『ジョシュア 大国に抗った少年』を観た。Netflix加入前に配信されていたものでキャッチアップできていなかったが、Netflixのオススメによって存在を知った(最近、どんどんアルゴリズムの精度が上がっていている気がして、視聴が止まらなくなるので、ワガママな話だが良し悪しだな、とも思う苦笑)。

中国の干渉に断固として反対し、香港の自治権を求める10代の活動家ジョシュア・ウォン。彼の熱い主張に賛同した若者たちが、香港の街で抗議運動を繰り広げる。


映画の詳細は以下に詳しい。

香港のデモが連日ニュースを賑わせている現在、もう一度見直してみたところ、いま香港で起きていることと、そもそも香港の人々の置かれている立場が手に取るようにわかって、とんでもなく面白い。


中国共産党にとって、世界は弱肉強食のジャングルだ。1921年の結党以来、国民党政権との血なまぐさい内戦と、激しい権力闘争を経て、中華人民共和国の成立にこぎ着けた彼らにとって、世の中はホッブズが言うところの「万人の万人に対する闘争」が支配する場所だ。そこで生き残るには、むきだしのパワーを振りかざすしかない。


6月30日、自ら創設に関わった政治団体「香港衆志(デモシスト)」を離れると、ジョシュアさんはfacebookで発表した。彼のこの日の姿は世界中に配信された。

私は世界にはまだ無数の目があると信じています。香港について懸念し、国家安全保障法の下で私の個人的な状況にも注意し、香港がこの地面から私を殺すまで、私は私の家に固執し続ける。栄光が香港に戻りますように。みんなが安全でありますように。

「一国二制度は終わった」「香港の民主化デモは終息した」と語られることは多い。

けれど、私は思う。ジョシュアさんが問いかけた火種が完全に鎮火することなどあるのだろうか?  

この世界の地図を描いているのは誰だ? 





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