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「漫画」という大海原へ。飛び込み方が分からない!?

いつの頃からか、漫画を読まなくなっていた。学生時代まではあんなに読んでいたのに。高校生の時、授業中隠れて漫画を読み、感極まって涙を流して先生に見つかる……くらい蜜月だったのに(たしか作品は、惣領冬実の『ボーイフレンド』)。

社会人として初めて入社した会社は本当に激務で(※今は違うみたいです)、プライベートの記憶がほとんどない。もちろんそのせいばかりではないものの、結果的にそのタイミングで、いつしか自分が好きな作家の作品しか読まなくなり、それもいつしかしなくなり、話題になっている作品を嗜む程度になってしまった。作品に触れる頻度が少なくなったことでなかなか自分の感情とフィットする作品と出合うことがなくなり……そして、今にいたる。

が、やはり漫画を読むのも鍛錬。自分の感受性のツボのようなものをほぐしておかないとセンサーはにぶる一方なのだな、と。

もっと漫画が読みたい!

そんなことを思うようになったのは、この自粛生活で『花とゆめ』を中心とした白泉社作品がマンガParkで期間限定で無料公開され、その昔、心をふるわせていた名作たちを一気読みしたから。『動物のお医者さん』『ぼくの地球を守って』『彼氏彼女の事情』『赤ちゃんと僕』……!!! 昔とった杵柄のような確かにあったはずの漫画筋が少しだけ戻ってきたような感覚に。

さて、次は新作も。

そう考えたものの、どこから手をつけたらいいか分からない。そんな時に、アルという漫画サイトを発見。無料公開となっている漫画が一覧になっているのは便利だが、ファンの方々が好きなコマや漫画の好きなところを語り合っている「場」として楽しい。

とはいえ、まだまだ、漫画の新作群の大海原は私には広すぎて、そのようなサイトを探索しても愚鈍な私のセンサーが発動せず、今ひとつ二の足を踏んでいる状態。友人に聞いたり、SNSで探索してみたりするものの、結果的にはこれまで自分が読んできたテッパン作品をしみじみと読み返す日々が続いている(なんと臆病者!)。

当時とはまったく違うポイントに気づける感動も確かにあるので、もちろん、それはそれで充実感。

SNSで盛り上がっている作品も、盛り上がり方が高度すぎて、いざ作品に対峙してみても、まったく読み解けないことも多い。

この「挑戦したいのに、何から手をつけたらよいか分からない問題」と対峙している今の自分を、別の私がしっかり観察中。大縄跳びになかなか飛び込めない初心者感覚は、自分が普段当たり前だと思って発信しているコンテンツに対して、逆側の視点を教えてくれるな、そんなことも考える。



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