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シンデレラがシンデレラになれた理由〜アンラーニング考〜

最近、「頭でっかちになりすぎてよくないな」と思うことが続いた。「学習=何かを身につけること」というインプットの重要性。それを今まで意識しすぎてきたけれど、アンラーニングの大切さを痛感している。

アンラーニング……古い知識や価値観を棄て去り、その時の環境に相応し新たな物に学び直していくこと。学習棄却ともいう。

シンデレラがシンデレラになれた理由は何か? そんなテーマで大学院でディスカッションをしたことがあった。それは、ドレスを着せてもらえたり、カボチャの馬車を用意してもらったり、舞踏会に参加する権利を与えられたり……なんとなく私たちはそれらの妖精の魔法のおかげで、シンデレラはシンデレラに“してもらった”と思いがち。だけれど、シンデレラが舞踏会という場所にひるまず、自信と気品で振る舞えたことの方が大きい、のかもしれない。つまり、彼女は自己肯定感が高かった。そんな結論に達した。

すべてがお膳立てさせられていても自信がもてず「いいえいいえ、私なんて」と謙遜してるふりを装って積極的に遠ざけてしまう。自分自身の価値観を見つめ直したり、今までやってきた自分を批判的に振り返ることはメンタル面でかなりの苦痛を伴うために避けてしまう。現状維持をしようとする気持ちは、自分が考えるよりも大きい。特に慣性力が常に大きく働く組織内ではそれがとりわけ難しくなるということも実感している。

どうやったらアンラーニングをしていけるのか、を最近は考えている。

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