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フィンランド34歳の女性首相誕生と商品開発。私たちのバイヤスについて
おもわず「おぉ」と声が出てしまった。北欧はなぜにこんなにも先をいくのか。フィンランドの若き女性首相誕生のニュースのインパクトは、年末の忙しさに目の前がクルクルしている私の目を大いに醒ましてくれた。
ジェンダーバイヤス、年齢バイヤス
マリン氏はフィンランドのタンペレ出身で、27歳の時に市議会の議長に就任。昨年長女を出産したお母さんです。また、母親と母親の同性パートナーに育てられた経験が自分の価値観に影響を与えたと、フィンランドの現地メディアに対して語っています。
フィンランドでは社会民主党とともに連立政権を組む4党すべてのリーダーが女性で、そのうち3人が30代。
Finland’s government is now led by these five party leaders. #newgeneration pic.twitter.com/vis0qB9tO8
— Tuomas Niskakangas (@TNiskakangas) December 8, 2019
日本は、ジェンダーバイヤスだけでなく、年功序列が根強い年齢バイヤスの壁も高い。
いちばんふさわしい人に任せる
おそらくとてもシンプルな決定理由なのだと思う。
フィンランドの幸福度
フィンランドは2018年の幸福度ランキングでは1位。幸福度は、「人口当たりGDP」「社会的支援」「平均寿命」「人生選択の自由度」「寛容さ」「社会の腐敗度」の6項目が指標となっている。
フィンランドは、医療や教育制度の整備により、「世界一しあわせな子育てができる国」とも評されているようだ。
ヴィジョンありき
話は変わるが、昨日、化粧品の新製品発表会に行った。そこには、「クレンジングって、こうありたいよね」をシンプルに実現しつつ、クレンジングのネガティブさをとりはらったようなクリームが鎮座していた。
そのコンセプトやテクスチャー、値段設計、何より端正な佇まいにあまりに感動して質問したら、商品企画は入社4年目。パッケージデザインも入社3年目の若き女性社員がメインで担当した商品だと判明。「これがいいです」を貫いた彼女たちはもちろん、「自分たちがベストだと思うものを」に徹し、大手ブランドながら20代の感性を信じる組織が素晴らしいなぁと思った。※商品は2月発売。
ただ純粋に良いものを追求する能力に、性別や年齢は関係ない。
最後に、小説家・万城目学さんのつぶやきを。
フィンランドの新首相が34歳と聞いて、心底うらやましいと感じるわけですが、大政奉還の年のキーマンたちの年齢を挙げていきますと、ちょうど桂小五郎が34歳、西郷隆盛39歳、大久保利通37歳、徳川慶喜30歳、坂本竜馬31歳、伊藤博文26歳。この国にもそんな時代があったのだなあと。
— 万城目学 (@maqime) December 9, 2019
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