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THE NEW YORKER の表紙のこと

ルポや批評、エッセイ、小説などが掲載されているアメリカの雑誌『THE NEW YORKER』の表紙を眺めるのは毎号楽しい。

イラストの表紙なので、このコロナ禍で表紙から発せられるメッセージが俄然際立っているようにも思う。

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そして、次号の表紙が公開された。

今までももちろんなのだが、この一冊は中でも群を抜いて素晴らしいと思う。

特集のタイトルは、“Say Their Names“

ジョージ・フロイドさんをメインにし、同じように無念の死を遂げた方々が描れている。表紙を担当したアーティストのKadir Nelsonさんの投稿では、その制作過程を見ることができる(スライドさせた2枚目)。

さらに、下記のホームページでは一人一人が紹介されており、名前をスクロールしていくと、その方々の顔や事件を描いた部分がフィーチャーされていく仕掛けも素晴らしい。

Netflixで公開がスタートした大評判のスパイク・リー監督作品『Da 5 blood』のアートワークも胸にくるものがあり、ずっと眺めてしまう。

ヴェトナム戦争を題材にしながらアメリカに蔓延する人種差別を、スパイク・リーがこれまで以上に痛烈に批判していると感じる今作品。このタイミングでの配信スタートは、もうベスト中のベストとしか言いようがない。

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↓ポスターと寝そべるスパイク・リー。

「大半のスタジオに話を持ち掛けましたが、全てに断られてしまいました」「Netflixの後に行き場はもう無かったんですよ」。byスパイク・リー

大手スタジオのようにマーケティングしてばかりいると、こうやって大きなチャンスを逃すのだな、とも思いつつ、絶対に今晩観ようと思う!

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↓以前に書いたスパイク・リー作品の記事です。




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