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読書日記

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2021年5月の記事一覧

これがワタシの生きる道

ゴールデンウィークに1冊の本を読んだ。 『「テレビは見ない」と言うけれど 〜エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む〜』のまえがきには 視聴者、そして社会全体の価値観の変化にテレビが対応しきれていないと感じることも多い。 と書かれている。 昨日公開されたビジネスインサイダーの記事も興味深く読んだ。テレビ業界のジェンダー意識の遅れがなかなかにヴィヴィッドに炙り出されていた。 テレビがエンタメコンテンツの象徴だった時代は終わりを告げているのかもしれない。けれ

「混ぜる」のではなく、「和える」感覚

最近、料理研究家の土井先生の書籍を集中的に読んでいる。キッチンから、生活を、文化を、そして、地球を考えていく視点にはうなづくばかり。 その中で、 ・西洋料理は、液体、粉類、卵などを「混ぜる」ことで全く違うものを作る ・和食の特徴は「和える」こと。自然を中心とするため、食材に手を加えない という表現が出てくる。英語にするなら、MIX(ミックス)ではなく、HARMONIE(ハーモニー)。 和食は、化学のように厳密ではなく、常にブレることを前提にしていると土井先生は語る。

韓国ドラマ『ナビレラ』で体感する、愛する技術

・たいていの人は愛の問題を、愛する能力の問題としてではなく、愛されるという問題として捉えている。 ・愛の問題とはすなわち(愛するにふさわしい相手、あるいはその人に愛されたいと思えるような相手を見つけるのが難しいという)対象の問題であって、能力の問題ではない、という思い込みをしている。 世界的ベストセラー『愛するということ』からの抜粋(要約)である。 「おじいさんがバレエを始めるらしい」。サスペンスやラブコメではない韓国の連続ドラマ、ちょっと珍しいな、と思い、ほぼ前情報な