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読書日記

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2021年2月の記事一覧

冬の詩。グラデーションなこの世の中で

二拠点生活。田舎生活は、できるだけ携帯やPCを見なず、読書することが目的。気になって買い集めていた本(実用書)を数冊抱えていく。しかし、なぜか集中できない。読書筋のようなものが衰えているのか。いかん、いかん、と思いつつ、本を開くがすぐに関係のないことを考えてしまう。 気分転換にカフェへ。小高い丘の上にあり、眼下には乾いた田畑、目の前には冬山の稜線が続く。 携えた本を開くが、やはり集中できない。 ボーッとしながら、店内の書棚に置いてあった高村光太郎の詩集を手に取る。パラパ

「世間」に生きる。「社会」に生きる

NHK Eテレノ番組『SWITCHインタビュー達人達』のテレビで行った、鴻上 尚史さんとブレイディみかこさんの対談とその後に行った対談を収録した一冊を読んだ。 その中の鴻上さんの指摘。 価値が多様化して、「世間」が弱体化して、「社会」とつながるしかない時代になっていると思う ※鴻上さんは、自分と利害関係がある人たちのことを世間、自分と全く利害関係がない人たちが社会、と定義する。 さらに、ブレイディさんの(息子さんの)指摘。 日本人は、社会に対する信頼が足りないんじゃな