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シャルルロワ空港での撮影

2021年年末、この世は残酷なことにコロナの入国制限なんか関係なく、撮りたいものはなくなってしまう。

ここ、シャルルロワの空港でも一機、先が危ぶまれる航空機がいた。
新興会社のAir Belgiumが運行するA340-300だ。

コロナ禍でできた、今流行の中距離を運行するLCC。と思ったが、もうこの会社、2024年現在は旅客輸送をしていないようだ。
あとコロナ禍でできた中距離LCCというのも正確ではなく、2018年から運行していた。しかし、わずか3カ月程度で運休したらしい。

今は貨物航空として主に運行している。言ってしまえば、コロナ禍が一番旅客運行が輝いていた時期だったのだろう。

さて、半分どうでもいい、Air belgiumの歴史はおいておいて、撮影地探しだ。

シャルルロワ空港

シャルルロワ空港、正式名称はAéroport de Charleroi Bruxelles-Sud
つまり、ブリュッセル南シャルルロワ空港である。この空港に主に乗り入れる、ライアンエアーはブリュッセル ザベンタム空港に乗り入れるずっと前からシャルルロワに乗り入れていた。他にもトルコのLCCが乗り入れていたりと、LCCにありがちな、ちょっと首都から遠い空港に乗り入れる代わりに、発着料が安くなる戦法が使える空港だ。

撮影地探し

シャルルロワ空港では冬場の午前中は東から西に向かって離着陸をする。まあ、これはFR24を見て臨機応変に決めればいいと思う。

画像の右から左に向かって離着陸する

今回の目当てはAir BelgiumのA340-300が目当てなので、都合のいい時間帯的に離陸が撮れればよしとする。
なお、シャルルロワ空港には日本の空港のような展望デッキや、チューリッヒのような外周に整備された撮影用の公園もない。
つまり、外周の道端で撮るしかないのだ。

そこで、Google mapを見ていたところ、空港近くの高速インターになんと横断歩道があるではないか。

橋の上から撮れば、周りの木に邪魔される心配もない。
さらに近くに路面電車の駅があるではないか。これは行くしかない。

ブリュッセルから出発

場所も決まったのでブリュッセル中央駅からシャルルロワ空港の撮影地を目指す。普通は、シャルルロワ行きの直通ICが走っているので、それを利用するが、個人的な2階建て客車反対思想により、少し遠回りをして向かう。

まずはMons行きのICに乗車
AM80がやってきた。この電車の一等車にはコンセントがついており、窓も開くので風切り音を楽しみながら車窓を見ることができる。
なお、暗いので車窓もクソもなかった様子

落書きが酷いAM80
一等車にはコンセントが付いている


そして、MonsでNamur行きのICに乗車。これで、途中のCharleroi-Sud駅で降りる。こちらはAM96。コンセントはないが、座席はやはりこれが一番いい。

ここで朝日が出てきて、冬ながら若干の光線も期待しつつ、Charleroi-Sud駅で下車

ここからはTECの運行する、路面電車に乗って撮影地に向かう。往復で乗車するので、一日乗車券と同じ値段になったため、それを購入。駅の詰め所で聞いたら、英語を話せる兄ちゃんを紹介してくれて、切符を買ったが、そこまで難しいものでもなかった。券売機も英語対応だったため、駅名を入れればいいタイプだった。
ちなみに、ブリュッセルメトロで使えるMobibカードを持っていれば、ここでも使えるらしい。
私は記念に紙の切符が欲しかったため、紙で購入。
しかし、実際に出てきたのはレシートにQRコードが印刷されているタイプだったので、残念…

シャルルロワ南駅周辺は、大規模な再開発工事中のため、路面電車の一部系統が変更になっているらしい。それに、高架ホームも二つに別けて使っていて、手前側が降車専用、奥が乗車専用となっているようだった。最初は乗り方が分からず、降車側の位置から乗ってしまい、乗務員に教えてもらった。

やってきた2両の路面電車に乗って、途中のCHARLEROI Palais (M)駅で乗り換え

それで、ここのCHARLEROI Palais (M)駅がすごかった。
飲み会終わりの酔っぱらった地元のヤンキーなのかおじさんなのか、よく分からない集団がたむろしているし、エスカレータも壊れているし、駅の案内放送もなく、とりあえず電車が来るだけというGTAの世界かよって感じの駅だった。窓ガラスもほとんど割られているので、治安はいいとは言えない。
ちなみに、シャルルロワ南駅の電停もエスカレータは故障、階段も整備がイマイチって感じで、こちらは工事中だからしょうがないとは思うが、アフリカの発展途上国に来たのかって感じは何とかして欲しい。夜はこの町の路面電車に乗るのはあまりおススメできない。

窓ガラスが全部割られた保存トラム

それで、乗り換えて途中のJUMET Madeleine (M)駅で下車。ここら辺は路面電車の系統も工事が終われば変わるはずなので、Googleの乗り換え案内を頼りにすべきだろう。

そして、10分程度歩いてインターの橋上に

撮影開始

結論から言うと、光線は期待できなかった。時折雲の切れ端から光線が漏れるが、基本は分厚い雲がかかっていた。
なかなか、冬のヨーロッパは厳しい。

そして、ライアンエアーを何本か撮って、いよいよお目当てのAir BelgiumのA340-300

光線はなかったが、撮れただけヨシとしよう

若干青空が出た

余談

シャルルロワに来ることはあまりないので、せっかくだから路面電車も撮影。

車庫の写真

車庫沿いを歩いていると、保存トラムか検測用のトラムかが1両留置されていた。
屋根に窓がある感じ検測用だろうか。

そのあとに普通のトラムを撮影

前パンクソでかトラムのせいで撮影が難しい
しかも、前照灯が点いてないのは残念なので、次の15分後を待つことに

次のはまあまあいい感じ
欲を言えば、もっと背景に余裕を持たせたかったが、次の予定もあるので、向かうとしよう。行き先表示がないのは惜しかったが

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