今週観た、映画の感想(〜6/23、9本)
異国の地に一人暮らし。話し相手もそうそうつかまらないので、今まで海外ドラマをダラダラと見ることが多かったのだけれど。1日に多い時は4時間くらい! その時間を映画鑑賞に切り替えることにした。
そこでせっかくなので、簡単に映画の感想を書いていくことに決めた。ちなみに全部アマゾンプライムで鑑賞可。
◎ ロード・オブ・ウォー
ウクライナから移民としてアメリカへ渡り、武器の密輸商人となったユーリーがたどる衝撃の運命。
出演: ニコラス・ケイジ, イーサン・ホーク, ジャレッド・レト
監督: アンドリュー・ニコル
学生のとき、一度観たことがある映画。戦争が終わるとそこへ趣き、武器を仕入れて、そして新たに生まれた紛争の地で売る。鶏が先か卵が先なのか。社会の悪を描いた作品を見ると、いつも悩む。でも、私たちが武器商人に対して悪意を感じて理解出来ない気持ちになるのと同時に、また彼ら側からすると私たちの気持ちを理解できないんだろうと思う。
◎ キングダム/見えざる敵
FBI捜査官のロナルド・フルーリ(ジェイミー・フォックス)は、絶対君主制の王国サウジアラビア-“キングダム”-で起こった在住アメリカ人を狙ったテロ殺害事件の捜査のため、エリート捜査員3人とともに現地に赴く。
出演: ジェイミー・フォックス.ジェニファー・ガーナー
監督: ピーター・バーグ
イラク戦争やアフガニスタンを扱った映画やフィクションは鑑賞したことがあるが、サウジアラビアとアメリカの関係を垣間見れる作品ってそういえばないよな、と思った。石油の利権を握る王族と、そうではない人たち。そして憎しみが憎しみを生む、知っているんだけど目をそむけている事実が描かれている。ジェイミー・フォックスかっこいい。
◎ オブリビオン
西暦2077年。60年前に起きた異星人スカヴからの侵略を食い止めたものの、核兵器によって荒廃してしまった地球。そんな中、ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)はヴィクトリア・オルセン(アンドレア・ライズボロー)と共にたった二人で地球に残され、スカヴの残党を始末するため、高度1,000mの上空から地上を監視する役目を担っていた。
出演:トム・クルーズ, オルガ・キュリレンコ, モーガン・フリーマン
監督: ジョセフ・コシンスキー
映画館で観たかった!! と思った作品。人がいなくなった地球の静けさを感じさせる映像。これ本当にCGなのかと思うくらい。ラストの終わり方が、いまいちわかんなくてあとでググると、なるほど〜となる。ストーリーはつっこみどころがあって、途中である女性があっけなくフェードアウトしちゃうところとか。(でも、彼らの出自を知ると、それはそれであり、と思えるけど)トムはかっこいい。トムの笑顔で映画が終わったらそれでいい。
◎ オール・ユー・ニード・イズ・キル
謎の侵略者“ギタイ"からの激しい攻撃で、滅亡寸前に追い込まれた世界。戦闘スキルゼロのケイジ少佐は最前線に送り込まれ、開戦5分で命を落とす。だが次の瞬間、彼は出撃前日に戻っていた。その時から同じ日を無限に繰り返すケイジ。“戦う・死ぬ・目覚める"のループを繰り返すことで別人のように成長したケイジは、世界を、そしてかけがえのない存在となったリタを守りきることができるのか──?
出演: トム・クルーズ, エミリー・ブラント
監督: ダグ・ライマン
日本のライトノベルが原作。ラノベってあんまり読んだことないけど、イケてない主人公が、だんだん強くなっていくストーリー、面白い。へっぽこなトム・クルーズが愛おしすぎるよ。でもね次第に強くなっていつもトムになるんだけど。主人公は、戦時下でループを繰り返していくんだけど、もし私ならその無限ループの中で、成長して人を愛せるようになるのかなって考えてみた。怖いなぁ、やっぱり戻れないからこそ、誰かを大切にしようって思えるなぁ。
◎ マイノリティ・リポート
西暦2054年、ワシントンDC。政府は膨大な凶悪犯罪を防ぐ策として、ある画期的な方法を開発し、大きな成果をあげていた。それは、予知能力者を利用して凶悪犯罪が起こる前に犯人を逮捕してしまうというシステムであったそんなある日、このシステムを管理する犯罪予防局のチーフ、ジョン・アンダートンが“36時間後に見ず知らずの他人を殺害する"と予知され、告発されてしまう。自らの容疑を晴らそうと奔走するのだが、彼は既に大きな陰謀に巻き込まれていたのだった……。
出演: トム・クルーズ, コリン・ファレル, サマンサ・モートン, マックス・フォン・シドー, キャサリン・モリス
監督: スティーブン・スピルバーグ
認めよう。今週はトム・クルーズ祭でした。私的にハズレないなぁ、彼の作品。でもこのマイノリティ・リポートは初見でした。どんなに悪を根絶やしにする正義の刃を掲げても、それを悪用するやつは必ず現れる。そんなことをこの映画を見て思った。近未来、きっとこれと近いサービスがでてきそう。犯罪の捜査はニンゲンの手ではなく、人が作り上げたシステムが行うことになりそう。
◎ コラテラル
ヴィンセントは冷酷非情なプロの殺し屋。マックスは平凡なタクシー運転手。未来の夢を心の支えに毎日を生きている。運命の夜、マックスは仕事に向かうヴィンセントを偶然乗せてしまう。その仕事とは、一晩で5箇所をまわり、5人の標的を射殺し逃走することだった。ヴィンセントの仕事に巻き込まれたマックス。しかし2人の関係は、やがて、互いの運命とプライドを賭けた男と男の戦いに発展する…。
出演: トム・クルーズ, ジェイミー・フォックス
監督: マイケル・マン
トム・クルーズが悪役の映画。すごいなぁ、本当に機械みたいに人を殺していく殺人者になってるの、この映画の中で。それと対比して、イケてないタクシードライバーに私は感情移入しちゃって。何を伝えたいのか、大きなテーマがあるわけではなくて。ただ、善悪がこの世にあって、それはタイミング次第でクルクル回るもの、なのかなと感じた。セリフがとてもよかった。
**◎ LOOPER/ルーパー **
ルーパー:未来の犯罪者を消す職業。―標的は必ず消す。30年後の自分であっても。近未来―タイムマシンは開発されていたが、その使用は禁じられ、犯罪組織のみが利用していた。彼らは、証拠を残さず敵を消し去りたいとき、30年前に転送する。“ルーパー"と呼ばれる暗殺者の元へ―。凄腕ルーパー、ジョーの元に、ターゲットの抹殺指令が入る。それは、いつも通りの単純な仕事のはずだった。だが、送られてきたのは“30年後の自分"。
出演: ブルース・ウィリス, ジョセフ・ゴードン=レヴィット
監督: ライアン・ジョンソン
タイムトラベルもの大好き。これこそ想像力が作り出す物語! って感じがするから。時間はまだ私たちが操ることが出来ないもの。お金持ちであっても、どんなに権力があっても。この映画、実はよくわかんなくて最後の15分までやや退屈に感じてたんだけど、ラストでなるほど! とうなるような結末でした。
◎ ブラッド・ダイヤモンド
アフリカ地域紛争で武器調達の資金源として不法取引される“ブラッド・ダイヤモンド”。そのひとつのダイヤに託された、全く異なる3つの願い。アフリカが現在もなお抱える問題を絶大なリアリティで力強く描き、物語は感動的なラストへと向かっていく―。
出演: レオナルド・ディカプリオ, ジャイモン・フンスー
監督: エドワード・ズウィック
大学生のときに衝撃を受けた作品が、アマプラにあったので再び見た。この映画を見て、私はダイアモンドがほしいと思わなくなった。美して希少なものにはなにかの犠牲がある。そして映画で出てくる「This Is Africa」という言葉。どうにもならない諦めを感じさせる言葉。この世で悪事に、何の力もない一般人である私は何の役にも立てない。何も遠い国の話ではなくて、毎日出会う不条理にたいしても。
◎ ウルフ・オブ・ウォールストリート
一攫千金を夢見るジョーダン・ベルフォート。トレーダーとしてデビューを飾る日に“ブラック・マンデー”が起こり失業してしまう。
その後レストランで出会ったドニーとドラッグのディーラーを雇い株式会社を設立、1ドルにも満たない“ペニー(クズ)株”を巧みな話術で金持ちに売りつける商法で巨額の富を手にする。一気にウォール街のカリスマとなったジョーダンは、稼いだ金を高級車やドラッグ、娼婦につぎこみパーティ三昧の狂乱の日々を続けるが……。**
出演: レオナルド・ディカプリオ, ジョナ・ヒル, マーゴット・ロビー, マシュー・マコノヒー
監督: マーティン・スコセッシ**
暴力が苦手な私。だけどスコセッシ監督の作品は観れる。不思議だ。この映画、4月に一度見たけど、もう一度見たくなって今週も。スコセッシ監督作品は、どんな暴力もSEXもドラッグもその全てのシーンが乾いて感じる。人間ってウェットな存在だと思うんだけど、そこを限りなく乾燥させている。だからこそ、客観的に我らのアホさとか愛おしさを見ていられるんだと思う。人間の欲望の極みを見せつけられる3時間。あっという間に感じた。ビビリでのんびり生きていけたら良き…なんて思っている私でさえ、この狂気に飲み込まれたいと思えるほど、なんていうか楽しそうなのだ。本能に従って生きるウォール街のウルフたちは。
今回は10日ほどで見た映画の感想を書いた。あぁ、感想書くの下手。アマゾンレビューを書いている人、うますぎるよ。
笑っちゃうほどヘタで恥ずかしい。よっし! だからこそ毎週書くぞ。映画を書いていくぞ。
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