見出し画像

バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ9日目

いよいよ私の心と体の浄化の旅も終わりに近づいてきた。この日も朝からハタヨガクラスに参加した。クラスは数人の先生たちがローテーションで担当する。この日の先生は、私がフラフラで参加した序盤に会ったことがあった。ビッグクレンジングを終えて、少しずつ活力が戻ってきているタイミングでの再会だった。前週参加したリストラティブヨガとは違い、私がこの日参加したのはしっかりと立位でポーズを取っていくクラスだ。

ただでさえ硬い体なのに、数週間寝込んでさらにかっちこっちになってしまった。ヨガをしている間も、昔はできていたけど今はもうできないことに再会する。ああ、どうも悲しくなってしまう。またカチコチからほぐして伸ばしてしていかなきゃだなと涙ぐむ。そして自分の不甲斐なさにイライラしてしてくるのだ。クラスが終わったとき、先生が声をかけてくれた。顔色がだいぶ良くなったね、と。さらには前回会ったときよりも体もよく伸びていたよと教えてくれた。

ヨガを終えると来客が

あぁ、本当に。自分の小さな進歩は自分で軽んじてしまったり、気づかなかったりする。第三者に定期的に一緒に見てもらうのすごく大事だなと思った。私のからだと心は常に一緒にいるから、お互いを当たり前だと思い注意深く観察できない。自分自身の観察眼を磨くという手もあるのかもしれないが、私はてっとり早く誰かにチェックしてもらおうと決めた。ヨガだけではなく、いろんな変化をお互いに自由に教えあえる人は大事だ。

その後オイル浣腸をして、(サラッと書くが、私にとって本当に何の苦痛も感想ももたないレベルのトリートメントなのだ)トリートメントを受けた。今日も額にぬるいオイルを垂らすシロダーラと、全身に温かいオイルを流すオイルバスだ。ビッグクレンジングが終わった後は、ひたすら毎日頭から爪先までオイルまみれになる日々である。最初はシロダーラが不快でしょうがなかったけれど、とろとろのオイルに体が慣れてきて、今では夢うつつ状態になる。

裏庭がオーガニックファーム

トリートメントのあと、コーチングを受けた。今日は質問を受けながら、私が気分が落ち込み動けなくなってしまう原因や生活サイクルを考えた。その中で妊娠以降大好きだった書くこともやめてしまい、AIに怯え大好きだった編集という仕事の価値も低く見積もってしまっていたことに気がついた。勝手に職業をAIに奪われたと思いこんでしまっていた。私が編んだ文章の価値はコロナの後も、ChatGPTが現れた後も全く変わっていないというのに。勝手に自分で危機を作り出し、怖くなってやめてしまった。本当はまだ必要とされる場面はあるのかもしれないのに。

しばらくブランクがあり、現状も今後のこともよく分からない。そして私の生み出すものの価値は変わっていないが、文章力は頭を抱えるほど落ちている。ははは。それでもまずはここに書いていこうと決めた。またきっときっと誰かをそっと抱きしめるような文章が書けるはずだ。

夕食時に、世界のいろんな場所からアーユルヴェーダのトリートメントを受けるためにやってきた参加者と話す。最初は交流を避けていたのに、今はこの時間が楽しくてしょうがない。そして全ての人のバッググラウンドは悲しみを含みつつも、とても美しいと毎回おしゃべりのたびに感動した。

人生最高のカボチャのパンケーキ


読んでくださって本当に嬉しいです! いただいたサポートにいつも励まされています。