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バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ10日目

今朝も目覚めは良好。三方窓に囲まれた部屋に、明るく差し込む朝日に起こされる。ここは私の家ではないのに、鳥の声や浴びる太陽の光にほっこりとしてしまう。静かでエネルギーに満ちた朝。

バリの朝はなぜこんなに気持ちいいの

この日も7時からのハタヨガで一日をはじめる。しっかりポーズを取っていく中で、少しめまいがした。呼吸と体勢に集中していると、ときどきグラグラ足元と頭が揺れる感覚がした。ビッグクレンジングのあとは、少し地に足がついていない感じがする。空っぽになった体にはきれいで美しいものだけつめていきたいのだけど。

今日はアーユルヴェーダのフェイシャルエステを受けた。植物をたっぷり使った施術で、草原の中でお昼寝をしている気分になる。ボディマッサージはよく受けるのだけど、顔はなんとなく触ってもらうことを避けていた。でもたまには信頼する誰かに、自分の玄関である顔を委ねるのもいいなと思った。

フェイシャルエステで使った自然の恵みたち


このパンチャカルマトリートメントの間に世界中からきたいろんなひとに出会った。その中で一人オーストラリアから来た女性の話をしよう。彼女が年に一度は病気の予防のために、このセンターに来てジュースクレンズをしたり、パンチャカルマを受けたりしているそう。

小麦色に焼けた肌は、彼女が自然の中で多くの時間を過ごしてきたことを表している。そして体のあちこちにタトゥーが入っている。絵柄やいろんなメッセージたち。私とパンチャカルマを始めた日がほぼ同じだったので、食堂でもヨガクラスでもずっと同じ日程で過ごす中で、たくさん話しをした。このウブドの旅を終えて、実は内容はよく覚えてないのだけど、とにかく彼女の会話の方法が印象に残っている。

とてもゆっくりなのだ。凪の日の波のように静かに語りかけて、しずかにゆっくりと人の話を聞く。その寄せては返す彼女の会話のリズムが素敵だなと心から思った。緊張感をあたえない、安心感を対話相手に持たせる独特の雰囲気。彼女に会ってから、おしゃべり好きのマシンガントーク話者だった私は、ゆっくり間を取って話すことを心がけている。心も体も「消化」が大事だから。私も相手も消化しやすいように言葉を選んでゆっくりと与え、そしてもらっていく。そんな丁寧な会話を心がけていきたい。

オイルを額に垂らすシロダーラとオイルバスを終えて、また身も心もとろとろになる。夜ご飯はおかゆもスープも卒業して! 絶品のベジタブル料理を楽しんだ。夜はヨガニドラという瞑想に近いヨガクラスを受けた。クラスを終えて部屋にまで着く数分の間に、寝たきりでしんどかった自分が、自分の足で歩いてたくさんの人に学びをもらって生活していることに涙が出てきた。この感謝の気持ちこそが、辛い時期に見えなくなってしまう。またちゃんと思い出せますように。願いを込めてここに記しておこう。

麺の代わりにズッキーニともやしが!


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