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小学校お受験「最強の時間割」、フルタイム共働き母と子が1年で難関校合格を実現

「共働き家庭は不利」「2~3年の準備が必要」と小学校受験にハードルを感じたことはありませんか。しかし、1年間あれば合格は十分可能です!フルタイム共働きの傍ら倍率12倍の難関校に入れた実体験から、合格を無理なくかなえる「最強の時間術」を紹介します。

フルタイム共働きだからこそできる
「最強の時間術」がある

「フルタイム共働きだから小学校受験なんて、無理!」そう思っていませんか?

 前回の記事で触れたように、実は共働き世帯には「小学校受験に有利なスキル」があります。詳細は『小学校受験は「共働きが有利」な訳、準備1年で合格つかむ“6つのポイント”』に譲りますが、仕事脳をフル活用できれば共働き世帯は小学校受験において最強なのです。しかも、受験準備は「1年」で十分です!

実は、わが家もフルタイム共働き世帯で小学校受験に臨みました。実際に子どもは倍率12倍以上の難関校へ合格しています。
 とはいえ、「専業主婦で幼稚園に行かれているご家庭よりも時間が少ない中で、どのように闘っていくのか」について悩まれる方は多いでしょう。私自身もかなり悩みました。
 フルタイム共働き世帯の小学校受験で重要なのは「時間の使い方の工夫」です。これで合否が左右されると言っても過言ではありません。
 そこで今回は、わが家が試して良かった「時間術」についてお話ししていきたいと思います。

幼稚園児vs保育園児
1日で「自宅学習に使える時間の差」とは?

 まずは、幼稚園児と保育園児の1日のスケジュールを比較してみましょう。
「自宅学習にどこまで時間を割けるのか」から「保育園児だからこそ活用すべき“スキマ時間”」まで、一目瞭然ですよ。


幼稚園児と保育園児の家庭学習の時間

上の「幼稚園児の1日のスケジュール」と「保育園時の1日のスケジュール」をご覧になっていただくと分かるように、幼稚園児は、夕方ゆったりとした時間の中で最低でも3時間は自宅学習に時間を費やすことが可能です。

 一方で、共働き世帯のご家庭は「早朝」か「就寝前の時間」を学習時間にする必要があります。

 この平日の自宅学習時間を確保できなければ、幼稚園児と大きな差がつき合格への切符を手に入れられない可能性が非常に高くなります。

 1年間の準備期間で合格に導く最も重要なことは、「平日の朝晩」に自宅学習を習慣化させることです。

 なぜ「平日」かというと、休日の学習時間のみでは、合格はできないからです。一緒に受験をする幼稚園児の総学習時間と比較しても雲泥の差になってしまいます。

 共働き世帯の小学校受験準備において「平日の朝晩を制するものは受験を制す」と言っても過言でないです。また、平日の学習を習慣化させてしまえば、小学校以降もとても使える習慣になりますので、メリットが大きいです。

 そして、これをいかに毎日継続して確保するか?

 平日・朝晩の学習をラクに習慣化するための5つのポイントをご紹介したいと思います。

フルタイム共働き世帯
自宅学習時間確保のポイントは?

(1)親のモチベーションを一定に保つ
 指導する親側のメンタルや肉体の疲労やモチベーションに波があると継続して続けることができませんよね。

 わが家では子どもの勉強を見るのを「夫婦で交代制」にしていました。また、仕事で異常に疲れているときは自分へのご褒美を与えてみたり、1年間毎日継続して続けられるための“あの手この手”を持ち合わせていました。

(2)学習環境を“物理的に”整える
 子どもがその席に座ったらすぐに学習が進められるように環境を整えます。

 わが家はリビング学習を実施していましたが、モノの出し入れをするだけで時間も体力も消耗してしまいます。学習に使用するクーピーやクレヨンや鉛筆、消しゴムなど、必要なものを全てセットして子どもが自分ですぐに取りかかれるように工夫していました。

(3)小学校受験準備を「一家の最優先事項」にする
 1年間だけは、小学校受験準備に取り組む時間を最優先事項に置いてみましょう。わが家ではご飯作りや掃除、その他の家事(タスク)は優先順位を下げて、クオリティーも50%で良しとしました。

(4)毎日時間のルーティーンを徹底する
 毎日の学習は時間で決めて、徹底したルーティーンワークにしておきます。

(5)ご褒美
 子どものモチベーションを維持するためにプチご褒美を常に準備しておきます。わが家では学習終了後、好きなYouTubeを見せたり、特別なお菓子をあげたり、特別なジュースをあげたりしていました。

 ご褒美といっても、気合を入れすぎる必要はありません!まだ5歳なので、上記のような気軽なご褒美で充分喜びます。

フルタイム共働きでの小学校受験に挑戦
「良かった」と感じたことは

 最後に、わが家が小学校受験の準備を通してメリットと感じたことをお話ししたいと思います。

(1) 同じ教育方針に共感する親のコミュニティーに所属できる
 選んだ学校のコンセプトに共感した他の家庭と関わり合えることは非常に価値が高いと感じました。教育方針や価値観の方向性が一緒なので、欲しい情報も入ってきますし、一緒にいてとても心地よいです。

(2) 受験準備で家族が一つになる
 小学校受験の準備は「合格」という一つの目標に向かって、家族みんなで走る時間です。「子どもにどんな子になってほしいか」「どんな教育機会を与えてあげたいか」、家族で何度も話し合い、子どもはどんな性格で、この子に合いそうな小学校はどこか?毎日毎日考えます。

 今振り返ってみても、かけがえのない貴重な時間でした。このような時間がなかったら仕事が忙しくて子どもの事をここまで深堀りする時間はなかったように思えます。

 わが家では、受験直前の夏は夫婦で5時に起き、私が面接官、夫が親として模擬面接の練習を毎日していました(笑)。

 また、妹もお兄ちゃんの集団行動のテストの“お友達役”になりきり、練習を繰り返してました。まさに家族が一丸となって準備をするいとおしい時間を過ごせました。

 毎日のプリント学習では、昨日と比較して「できたこと」にフォーカスして、毎日必ず褒めていました。そのおかげで息子は自己肯定感の高い子に育っています。

(3)学校側のオンライン化も進み、仕事と学校との両立が可能
 息子はこの春から2年生になりましたが、去年1年間はフルタイム共働きでも学校のPTA活動や行事に参加することが可能でした。コロナ禍の影響もあり、懇談会などが全てオンライン化されていたからです。

 共働き家庭が増える中で、学校側の体制も整いつつあると実感しています。


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