カッターを使うのが苦手だ       という話。


展覧会の前、ハレパネ(糊付きスチレンボード)で展示作品のキャプションプレートを作る時は、前日からホントに気分が重い。
とりあえずハレパネは1枚余分に買う、必ず失敗する気がするからだ。   カットしているうちに糊が付着するのでマメに刃先を折るべく、カッターの替刃も忘れずに購入。
wordやエクセルで、作家名、タイトル、製作年、サイズ、材料、作品価格をプリントするところまではOK。
さて、いよいよ。
ハレパネをビニール袋から出す頃からドキドキして血圧も上がってくる感じ、もう完全に雰囲気負けしてる。でもやらなきゃ!          いざ!!参ろうぞ!!!
袋の蓋をバリっと剥がして、ハレパネを取り出す(100均だと一枚ずつビニール袋にはいっている)
途端に、あ・失敗したと後悔する。
出来上がったキャプションプレートを汚さないで持ち歩くためにビニール袋を残しておこう… 蓋に少し残った糊がキャプションを汚さないようもう一度蓋をして、袋の端をカッターで開けてゆく。
で、ハレパネの糊面のシートの真ん中あたりをカッターで剥ぎ取り、ハレパネの上に印刷済みのA4用紙を置いて留める。ソロソロと残りのシートを剥がしながら、コピー用紙を定着させてゆく、シワにならないように掌でゆっくり内側から外側へ。
ここまではまだ良い。
金属の定規と新しい刃を装着したカッターで、ハレパネをカットし始める。
プレートの枠線の真上と思しき部分を切るのだ、という… 線は0.3ミリ位と思われる、どうしてその真上が何処だかが判るのだろう?
真上を切れば線が消えるというのも物理的に納得出来ないなぁ。
おっと、真上ではなくて完全に線の横を切っとる。。
こちとら生まれつき目が悪くて、おまけに布団の中で本を読む癖が視力を低下させたので、小五のときから「眼鏡ちゃん」だった。もともとこの生涯ではっきり目が見えていたという記憶が無い(絵描き失格)
そんなことを考えていると、カッターの刃が何故かスーッと滑らない。
ボードを切っているズブズブという音さえ聞こえる。
なんだか断面がガタガタですわ、何故??
わあ、最初から失敗してるぞ!何故???
別のカッターを手にして、刃を替え、新しいハレパネで再挑戦したら、まあまあ綺麗に切れた。でもこのカッター、作りが良くないなぁ、刃が微妙に左右に動くんだよ、新しいのを買わなくちゃ。
もう一度最初のカッターを手に取って、よく見ると、刃を2枚重ねて装着しているではないか…ズブズブはこのせいか。。。
5時間後、何度かやり直し+ハレパネの買い足しにも行き、作業終了。
名刺大にカットした33枚のキャプションプレートが積木の様に重なっているのを見て、A4サイズのビニール袋が役に立たないことに気が付く。
ああ…

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