「人間失格」と叩くのは誰?(『アナグラムのコラム』/nowisee)

今回は正体不明の6人組音楽ユニットnowiseeの23thシングル『アナグラムのコラム』という曲についてです。
nowiseeのメンバーはStrange Octave(Vo.),Minimum Root(Gt),Add Fat(Gt.),Turtle 7th(Key.),Chotto Unison(Ba.),残酷 tone(アートワーク)の6人です。残酷tone氏だけは作曲や演奏には関わらず、動画等のアートワーク専門で活動しています。
元々は音楽を中心に映像・小説・漫画を一体とした期間限定のクロスメディアプロジェクトとして始動したnowiseeでしたが、プロジェクトが完結した2017年以降も不定期で曲を配信したり、YouTubeライブを行う等の活動を続けています。
今回紹介する『アナグラムのコラム』という曲は、nowiseeのプロジェクトの中で最後から二番目に配信された曲です。まだ聴いたことがないという方は下記にてご視聴ください!メッセージ性のある歌詞tone氏渾身の美麗な動画にも注目です。人生の転機に居る人に聴いてほしい曲です!!

「人間失格」と叩くのは・・・

冒頭でお伝えした通り、『アナグラムのコラム』はnowiseeがクロスメディアプロジェクトとして精力的に活動していた頃の曲です。2017年6月にリリースされました。約3年前の曲です。(2020年3月現在)プロジェクトも完結し、一時期はnowiseeの活動は完全に終了かと思われていましたが、その後も『act』や『「愛」を「してる」なんて言葉を今日も』といった楽曲をリリースしています。にも関わらず私が今このタイミングで『アナグラムのコラム』のことについて書こうと思ったのは、この記事を投稿する3月という季節は就職活動が本格化する季節だからです。

日本では、高校受験→大学受験(就職活動)→就職活動というステップと順番が一般的です。中にはどこかのステップで失敗したら体裁が悪いと考えている人もいるのではないでしょうか?ただし、世の中の人全員が確実にそれらのステップを順番どおりに乗り越えているわけではなく、別のルートで生きている人だっています。

そういった別ルートで生きていく人を否定し、叩くのは世間なのか。いや、本当は自分自身なんじゃないのか。自分が好きな行きかたで好きな場所に行けるだろう。そういったメッセージ性のある曲なので、TVやネットで就職活動や受験の話題を見かけたときには思い出さずにはいられず、今回の記事を書くことにしました。


『アナグラムのコラム』必聴ポイント


Turtle 7th氏の奏でる憂鬱なピアノの旋律がとても印象的な曲です。また、冒頭の暗いところから何かが迫ってくるような効果音が、一気にこの曲の世界観に引き込んできます!「今から何が始まるんだろう?」という緊迫感があるのです。

nowiseeの楽曲には陰りやどこか皮肉めいた雰囲気というものがつきものなのですが、『アナグラムのコラム』はそれらに加えてイントロ・1番Aメロ・アウトロの不気味な雰囲気がnowiseeの他の楽曲には無い最大の特徴です。動画の独特なタッチも不気味さを強調する材料になっています。この動画のタッチもnowiseeの他の楽曲では見られない『アナグラムのコラム』特有のものです。時折見えるぶら下がった足なんかは特に雰囲気がありますよね!そういった不気味さとは対照的に、サビやCメロの爽快感がこの曲のアクセントになっています。

また、R&B的な洒落たメロディーがStrange Octave氏の歌声にマッチしています。3:25からのCメロはボーカル最大の見せ場だと言っても過言ではありません!Octave氏の気合いが伝わってきます。それから、間奏部分でギターがピアノにユニゾンする部分がシンプルにカッコイイ。『アナグラムのコラム』は総合的はピアノとボーカルが目立つ曲なのですが、あの一瞬だけ曲の雰囲気がちょうどいい塩梅で切り替わるところが素晴らしかったです。

ところで、nowiseeといえばベースがボーカルのメロディーに少しだけユニゾンするのが特徴ですが、『アナグラムのコラム』のユニゾンポイントは聴き取れたでしょうか?今回はサビ部分のシンセやギターの音に厚みがあったせいかわかりにくかったのですが、おそらくサビの終盤あたりでユニゾンしていたと思われます。(誰か正解教えてください)

まとめ

今回は、nowiseeの『アナグラムのコラム』についてでした。就職活動や受験で必要以上に自分自身を追い込んでしまっているみなさん、休みながらうまくやっていきましょう。

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