「書く瞑想」の要約(第3章) NotionAI活用
出す、分ける、変える
要約の要旨
「書く瞑想」において、感情ジャーナルに加えて「書く片付け」を取り入れることで自己改善や自己発見が進む。感情基準による判断を行い、必要なことを増やし、不要なことを減らすことが大切である。また、「真・善・美」を判断基準とし、自分にとって大切なことが明確になると、時間を圧縮する努力をすることができる。
「書く片付け」で自分を探る
書く瞑想では、日々の感情とそれを引き起こす出来事を記録するが、それだけだと洞察が深くならないという限界にも達する。
感情ジャーナルでは、この点を解消すべく、「書く片付け」を取り入れる。
書きっぱなしにせず、月に一回は俯瞰して内容を整理し、そこから気づき・洞察を生み出すことで自己改善や自己発見は進む。
「モノの片付け」と「心の片付け」に共通すること
書く片付けは、書く瞑想で出した言葉を上手に読み解き、人生・生活に何が必要で何が不要かを考えて片付けていくプロセスになる。
不要なものを捨て、大切なものを残す判断を繰り返すという意味において、「モノの片付け」と「心の片付け」は共通している。
片付けの3ステップ
①とにかく全部出すことから始める(出す)
②必要なこと・不要なことを感情基準で分ける(分ける)
③不要なことを減らし、必要なことを増やす(変える)
ステップ1 とにかく全部出すことから始める
頭でわかっているつもりでも本当に物量は把握できないものである。
ごちゃごちゃしている時は、とにかく全体を出してから考えるのが良い。
とにかく、考えていること、感じていることをあれこれ考えずに紙に書き出してみよう。
ステップ2 必要なこと・不要なことを感情基準で分ける
人生の迷いや混乱を整理していく時に、「感情基準にしたがって判断していく」ことで取捨選択できることが増えていく。
大きな判断基準の概念として「真・善・美」がある。(ビッグスリーとも呼ぶ)
「真」とは真実や真理を指し、合理的な判断基準を意味する。
「善」とは「私たちが何を大切にしているか」による集団の判断基準である。
「美」とは「私は何が良いか」という個人の判断基準である。
仕事や集団の中では、往々にして自分を後回しにしている人が多い。こうしているうちに「私は何がしたいんだろう」「私の豊かさ、幸せは何だろうか」が分からなくなっていく。
美による判断をスルーしていることが多い。もっと美による感情基準で選んでいい。
どんな働き方をしたいか、何に時間を使いたいかはもっと自分が感情基準で明確に判断していい。
その結果、今すぐ自由に変更出来なくても、必要、不要がはっきりする。
私たちは、頭、心、身体の3つがすべて違和感なくOKを出した時、一番納得がいくものである。
頭での検算は最後にして、心、身体で何を求めているかを自分に問いかけることを優先しよう。
感情基準を明確にするには自分への質問が有効
まずはシンプルに「放電か、充電か」を自分に問いかけてみよう。
それをさらに深めていく質問を次項で7つ紹介する。
感情基準で決められる「7つの質問」
「放電」「充電」より細かい7つの質問を用意して感情を内側で味わって欲しい。
好きか、嫌いか?
やりたいか、すべきことか?
乗るか、乗らないか?
楽しいか、つらいか?
ワクワクするか、しないか?
自分に合っているか、合っていないか?
心の底から深く求めていることか?
ステップ3 必要なことを増やし、不要なことを減らす
ホテルの部屋がすごくスッキリしているのは、モノの点数が少ないからである。逆に部屋が荒れるのは整理整頓ができていないからというより、モノが多すぎることに原因がある。
増える悪循環のポイントは考えずに買い足すことにある。
新しいモノが欲しいと言ってもスペースは有限なため、部屋にモノが溢れていくことになる。
このパターンは生活や仕事においても同じことが当てはまる。
読書の時間が欲しい、走りたいという具合に「あれもこれもやりたい」とつい増やしてしまいますが、スケジュールは24時間しかない。増やした分、足した分のしわ寄せはどこかに必ずやってくる。
何かをやめようと決断することは難しい。まずは捨てること、諦めること、手放すこと。「やらないことルール」を明確にすることが重要。
大切なこと、やりたいことが見えていると、自分らしい人生の中核が見えてくる。
大切なことが明確になって初めて、時間を圧縮する努力をするものである。
書く片付けでは「まずはどうなれば理想的なのか?」という理想を描いていく。
どうしたいのかがはっきりすると、大切な時間が何かを定義できる。
そうして初めて、「何が不要か?」を考えることができる。
一足飛びにやることやこだわりを減らす、なくすという結果を出そうと考えるのではなく、トライアンドエラーを繰り返し、地道に気づきを重ねて良い状態に向かっていくことが大切。
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