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知らない人から奥さんと呼ばれて感じた事

スーパーの出入り口で年配の女性とすれ違った瞬間チャリーンと鍵を落としたまま行ってしまったので急いで追いかけて拾った鍵を渡した。
彼女は私に何度も何度も頭を下げて御礼を言ってくださった。
"奥さん、本当にありがとうございます"

私はアラフィフ。
世間一般では、"誰々さんの奥さん"とか
'●●ちゃんのお母さん"とか"何処そこのおばさん"という括りになるのが普通なのでしょう。
しかし私は独身で子供もいません。

この先"お母さん"と我が子から呼ばれるチャンスはほぼないでしょう。"奥さん"はもしかしたらまだ僅かに可能性があるかもしれない、と自分を奮い立たせたりして。

望んだ訳ではないのですが、家族を持たない(持てない)生き方になってしまいました。
最近は周りの人達からも"一人がいいわよ"的な事を
言われることがかなり増えてきました。

物事には全て陰陽がある思うのです。
私にもそれなりに悩みや不安もあるし寂しい時もある。でも確かに一人もいいのです、とても。
そして一人でひっそり楽しむ"麹作り"に辿り着き
そこから派生する出来事を楽しんでいます。

なので私は誰かの大切な時間を麹を通して更に気持ちが安らいだり、楽しかったな、と感じていただけるようなお手伝いができたら嬉しいなと思うのです。無理に明るくしたり、おしゃべりしなくても、肩の力を抜いて過ごせる場所を作っていきたいなと考えています。そして麹にはそういう力もあると思うのです。


奥さん、と呼ばれて色々考えてしまいましたが
結局のところなんだか嬉しかったんですよね。
未知なるものへの憧れでしょうか。

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