見出し画像

Output ~Think clealy~

僕はnoteの使い方は自己満足だ。新しくインプットした知識を自分なりに考え、まとめ、アウトプットする場にしたい。わざわざnoteという公開できるツールを使う理由は2つ。新しい知識を定着させるのに一番効果的な行動は、人に理解させるように教えること。だから公開することで、不特定多数の人に伝えるという意識を自分に持たせたい。もう1つはnoteを書いてると、できる奴感がでるから。笑

幸せの定義を教えてください。

幸せという言葉はびっくりするくらい抽象的な言葉だ。人によってそれぞれ違う。人間は長い間、普遍的でいつの時代にも当てはまるたった一つの定義を模索してきた。だがそんなものは存在しない。なぜならば2500年間見つかっていないからだ。じゃあ発想を変えてはどうだろうか。幸せじゃない人生とはどんなものですか。この質問に答えるのは容易なはずだ。本書ではより良い人生を送るための術をダイレクトに伝授するのではなく、人生における地雷をいかにして避けるかに焦点をあて、52の思考法を紹介している。

ここでは52も紹介できない(僕の集中力の問題)ので、僕がこれは使える!と思ったものを抜粋してお伝えしたい。あと、自己啓発系の本を読むとき、僕は基本疑って読む(鵜呑みにしたくない)ので、たまに?が浮ぶ思考もあった。大体は納得できた。


考えるより、行動しよう

文字通り。考えるより行動しよう。そりゃ考えれない人より考えられる人のほうがいい。でも考えるより行動したほうがいい。最上級は考えて、ある程度の予測がたてられて、行動できることだと個人的に思う。僕、欲張りなんで(笑)。

僕が所属するサッカー部に自分の立場とチームの体制に強い疑問を持っている仲間がいる。彼から話を聞く機会が多く、よく心の内を喋ってくれる。彼の考えていることに間違いはなく、彼が行動に移せたら、確実にチームはいい方向へ進んでいくに違いない。そう、行動することが出来たら。何が言いたいのかというと、彼は十分に考えれているが、それ以上考えたところで、状況は何も変わらないのだ。

本書ではこの状況を「思考の飽和点」と表現している。思考の飽和点に達したらすぐに行動するべきだ。さらに飽和点に達してからあれこれ考えたところで、”たられば”ばかり思い浮かんで行動への一歩を重たくさせてしまう。だから僕はこの場を借りて彼に声を大にして言いたい。行動しろ!僕もこの自粛期間でいろいろ手を出し始めた。趣味にしろ、ほかのことも。だって大学生なんだもん。やり放題じゃん!


物事を全体的にとらえよう

想像してみてほしい。あなたはベンツのCLAクラスを持っている。かなりいい値段のする素晴らしい車だ。しかしお隣さんはフェラーリの458イタリアを乗り回し、あなたの部屋の窓からよく見えるように駐車している。あなたはだんだん劣等感にさいなまれていないだろうか。これをフォーカシングイリュージョンという。トヨタのやたら静かな車に比べれば、ベンツは相当いい車だし、サーキットでない限り、法定速度があって、ある程度スピードが出れば何の問題もないはずだ。

ある特定の要素に思考が引っ張られて、それが人生最大のことのように思えても、実際のところ大した影響はない。いわゆる隣の家の芝生はなんたらってやつだ。大事なのは自分の中に判断基準を持つことだ。隣が青いのはその隣人の好みだろうし、別に自分が緑だろうが赤だろうが関係ない。

特に何か値を張るものを買うときは気を付けたほうがいい。大金をはたいて買うという行為にフォーカシングイリュージョンしてしまう恐れがある。さらに限界効用逓減の法則(経済の授業で出てくるやつ)といってそのモノに対する喜びはどんどん薄れてしまうので、しっかりした事故基準に基づいて判断してほしい。

このままお金関連について話したい。あるデータによると宝くじに当選した喜びは数か月程度しか続かず、その後は以前の幸福度と何も変わらなくなるという。さらに年収が高ければ高いほど幸福度は上がるのかという調査があった。結果、ある水準(1200万)をこえると幸福度は変わらなかった。これらのことからわかるように幸福とお金は常にイコールの関係をもつわけでない。

ではなぜ人々はお金を幸せに結び付けがちなのか。それはお金が絶対的な価値ではなく相対的な価値だからだ。先述した車の例然り、他者ではなく過去の自分とも比較の対象になる。バイトの時給が1000円から1200円に上がる人と1200円から減給されて1100になる人では前者のほうが幸せを感じやすい。全体的な収支でいえば後者のほうが高いのに。でもここでよく考えてみてほしい。これってThink positivelyできません?比較の対象次第、自分の基準次第で幸福に感じることもできる。お金は相対的な価値であることを頭の隅に置いていても損はないのではないだろうか。

まだ2つなのにこのボリュームはさすがにしんどいのでサクサク行こうと思います(笑)

能力の輪

これは自分の能力の範囲を示している。例えば僕は話し合いを円滑に進めたり、考えて行動することが得意だ。これは僕の能力の内側にあるもので、逆にレイアウトを作成したり、クリエイティブな意見を出すことができない。これは能力の輪の外側に位置する。大きければ大きいほどいいわけではなく、その境目をはっきり知ることが大事だ。

あるタスクを任されたとき、自分の能力の輪の内か外か判断できるようになるといい。もし内側にあるのならば自分のもてる力を最大限使うべきだ。反対に外側にあるなら、思い切って断るか、外側にあることを自覚し、プライドを捨て、時間と努力、協力をもってタスクを遂行する必要がある。できないことに四苦八苦する時間はもったいない。自分の土俵にいるものと戦えば勝率は高いのは必然だ。

尊厳の輪

どんな事情があろうと妥協できない、個人的な優先事項や主義の明確な領域だ。きっと文字の羅列だけで理解するのは簡単ではない。これもまた境目をはっきり知ることが大切だ。著者が言うには、尊厳の輪が形成されるのは、人生半ばごろだという。たくさんの経験をして、いろんな考え方に触れることで形成される。ロジカルを求められる世の中で筋道だったことではない自分の中に秘めた確固たるもの。僕は高1の時からこの輪の形成を求めてきた。自分の中でかみ砕けているわけではないが、言語化されたことがうれしい。

性急に意見を述べるのはやめよう

日本はもっと難民を受け入れるべきか?

きっとあなたは今頭の中に答えを思い浮かべただろう。しかしそれはどの観点から見ても正しい答えですか?...............そうではないはずだ。この問題はとても複雑で一概にyes、noで答えられない。僕たちの脳は絶え間なく答えを発信している。複雑であっても興味がなくても、自分の能力の輪の外であっても。さらに良くないのが脳は直感でだした答えを正当化しようとする。一度だしたつばは飲み込めないからだ。もしこれが的外れであったら、あなたはとても恥ずかしい思いをする。

今日、社会は情報過多なのではなく意見過多なのだ。情報社会の波にうまく乗ろうとしてひっきりなしに意見を出し続ける必要はない。「わからん質問用バケツ」を用意して、自分の意見と心の平静を守ろう。

嫉妬を上手にコントロールしよう

動物も嫉妬するんだって。生まれた時から備わってた本能。だけど僕もあなたも理解してるはずだ。数ある感情のレパートリーの中で嫉妬が一番必要がないということを。イギリスの哲学者は「嫉妬は不幸を招く最も大きな要因の一つだ。」と言っている。そもそも嫉妬というのは同レベルの相手にしかしない。大学生のアマチュア選手がメッシやクリロナに嫉妬するだろうか。
 

自分と他人を比較するのは良くない。周知の事実だ。ただ簡単にはやめられないのもわかる。SNSのいいねの数やフォロワー数など比較の対象はそこら中に転がっているから。ここでフォーカシングイリュージョンを思い出してほしい。いいねの数やフォロワー数があなたの人生に与える影響は何%?この言葉を知っているだけで、言葉にできない気持ちの重たさは消え去る。
 

もし死ぬほど妬ましい相手が現れたら、そいつの人生最大の問題点を探し出して、苦しんでいる姿を想像しよう。あまり品はよろしくないが。逆にあなたが嫉妬の対象になるならあ、飛び切り謙虚でいよう。

解決よりも予防しよう

この本の根本的な考え方である危機をぐこと。頭のいい人と賢明な人の差はここにある。頭がいいとは知識の量の度合いをいうことで、賢明とはその場で発揮される能力のようなものだ。次に起こることの予測を立て、予防的措置を取ること。ほんとにすごいのは経営破綻した会社を復活させたマネージャーではなく、経営破綻しないように会社を維持しているマネージャーだ。面白い映画やバズる話のほとんどは前者で、後者はスポットライトがなかなか当てられない。

予め防ぐためには物事の予測が立てられなければいけない。次に起こりうることを想像する力が求められる。いちいち想像しなきゃいけないなんてめんどくさい?いやいや、問題が起きた時のほうがはるかにしんどいに決まってる。このプロセスを踏むか踏まないかで、人生の幸福度を下げなくて済む。

ここまでで4000字(笑)あと2つなのでもう少しお付き合いください。(笑)

本当に価値のあるものを見極めよう

スタージョンの法則についてご存じだろうか。
シオドア・スタージョンは5,60年代に活躍した、アメリカのSF作家だ。スタージョンは成功するにつれて、SF小説の90%はクズだという評論家の批判の的にされていた。それに対する彼の答えはこうだ。「確かにその通りだ。だがあらゆる出版物の90%はクズだ。ジャンルは問わない。」

場合によっては若干の誤差があるかもしれないが、大体のものはそうだ。友達との会話も漫画も広告も、ロックミュージックも。たまたまネットフリックスで見た映画が理解できなかったとしても、あなたに非があるわけではない。その映画が90%のうちの一つだっただけだ。

友達に勧められたもの、市場を席巻してるもの、ツイッターのトレンドなどすべてに飛びつく必要はない。本当に価値があるものはごくわずか。くだらないものはくだらない。もし、あなたが価値があるかどうか迷ったのなら、きっとそれに価値はない。

内なる成功を目指そう

人々はランキングが大好きだ。スポーツ選手の年俸ランキング、ご長寿ランキング、楽曲のダウンロードランキングetc...これらに名を連ねる人は「成功者」の部類に入るだろう。だが成功の定義は何だろうか。それはどのくらいおおきな成功なのか。場所によって時代によって全く異なるだろう。常に変化する虚像を追いかけるのはとてもストレスがかかりそうだ。

ではいつの時代にもどんな場所にいても揺るがない成功を教えよう。それは内なる成功だ。自分の外側にあるものはコントロールできない。他者や環境は簡単には変えられない。だが自分の内側にあるもの、行動や考え方、は自在に操ることができる。自分で決めた目標、自己基準、尊厳の輪を設定するのは自分だ。内なる成功が真の成功だ。古代ギリシア、ローマの哲学者たちはこの成功をアタラクシアと呼んだ。物質的な成功を求め立派な穴墓を建てるより、アタラクシアを目指して現在、今この瞬間を輝かせるべきだ。


END

途中もっと短くまとめようと思ったが、根拠から結果まで例を挙げて追いかけていくことでストーリーを作り、記憶に残りやすいようにしたかった。この本の根本的な考え方にとても共感でき、章ごとに思考の説明がわかれていてとても読みやすかった。現代では不要になった様々な本能に対してのアプローチを伝えてくれることが多い印象だった。たまに極端なこともあり、実践に移すことが困難な項目もあった。ハッとおどろかされるようなことはなかったけど一つ一つ丁寧に書かれていた。


拙い文にお付き合いいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?