Out put ~書斎の鍵~

あなたはなぜ本を読みますか?

本を読むことはいいことだ!

間違いない。でもなんで?

これから読書しようと思う人だけじゃなくもっと多くの人に読んでもらいたい。この「なんで」が深まることで読書に対する考え方、向き合い方がこれまでと一変する。

惑星を旅する

「本を読むことは自分が体感したことのない世界を訪れることと同じ」
この表現にハッとした。

隣にいる人が同じ本を読んだとしても頭の中で想像する景色、登場人物の声、感じ方、学ぶことは全く異なるはず。

他人は訪れることができない世界だ。そんな世界をいくつも持っていたらどうだろう。

一つの世界しか知らない人か、いくつもの世界を体験した人とでは人間としての感情の数、考え方、深みはどちらのほうが優れているのか。答えは言うまでもない。

世界を旅して僕の人生を変える一冊に出会いたい。いろんな本に触れることが自分をグレードアップさせてくれる。
と、同時に僕を清々しい気持ちにさせる。

本を読んだ後って穏やかで、それでいてエネルギーに満ちた気分になる。

著者はこれを「心のお風呂」といった。

日常的に触れる膨大な情報、心にかかるストレスを洗い流してくれる。
この表現は自分の中にスポッとはまった。以前から感じていたこの感覚をうまく言い表してくれた。

歴史を紡ぐ一員として

本を読むことは経験則や成功法則、ノウハウを吸収するだけじゃない。本を書いた人自身の思い、エネルギーを受け継ぐことだ。

「覚悟の磨き方」という吉田松陰が書いた本があるが、それがまさにそう。彼の精神を学ぶことが現代を生きる僕らに力添えしてくれている。かの吉田松陰だって先に生きた人から学び、志を立てた。僕らもまたそのバトンをつないでいく役目がある。

そうすると、本を読むことは自分のためじゃなくて、これからを生きる人のため、愛する人のためへとシフトしていく。

思いをつなぐだけじゃない。本を読むことで身に着けた武器は愛する人を守ることができる。

一つの世界しか知らないより、いろんな考え方、知識、広く深い見識があったほうがいい。人は自分のためより人のためを思ったほうが頑張れる。

紙であること

僕は圧倒的に紙で本を読みたいと思った。
人は五感で本を読んでいる。電子書籍を持つ手から感じるものは常に一つだ。本はそれぞれ厚みが違う。文体も異なっていれば、紙の質も違う。
一番は背表紙があること。

以前、僕は本棚に並んだ本を眺めて一つ一つの本から学んだことを思い出してふけっていた。その背表紙の奥には僕だけの世界が広がっている。僕を作ってくれたものであり、武器だ。先人の思いとエネルギーも集約されてる。

こうやって僕は裸の自分と向き合い、意志を再確認し、エネルギーを補充する。それができるのも紙ならではだ。


・新しい世界を旅する
・感情、思考に深みと数を持つ
・心を洗い流してくれる
・先人の思い、エネルギーを受け継ぐ
・愛する人を守るため
・紙のほうが振り返りやすい

この本は小説形式で導入する。この物語がいい。著者の伝えたいことへのつながりがいいのと、泣ける。主人公に感情移入するほど本を読みたい衝動に駆られる。
今まで自己啓発を中心に読んでいたけどもっといろんなジャンルを読んでみたいと思った。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?