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不器用は武器 (「しょぼい喫茶店:著えもいてんちょう)

最近つくづく「不器用は武器」だなと感じております。
なぜなら、不器用でどうしても上手く行かなかった後に、何が自分は向いているのかが分かるからです。

「しょぼい喫茶店」の例

例えば、「しょぼい喫茶店」(本当にこの名前です!)のオーナーである池田達也さんは、どんなに頑張っても就職活動を進めていく事ができなかったらしいです。
そのことに深く悩んでいるときに「えらいてんちょう」の「しょぼい起業」という本に出会い、雇われることではなく、自分で喫茶店を経営することを思いつきます。

そこからの紆余曲折は「しょぼい喫茶店」という著書に譲りますが、ここで言いたいのが、就職活動を上手く乗り切れなかった不器用さが、結果として起業家への道を開いた、という事です。

えもいてんちょうがもし器用に就職活動を乗り切れるタイプでしたら、普通にサラリーマンになっておしまいだったと思います。
しかし、それができなかったからこそ、悩み苦しんだ末、喫茶店経営という天職に出会えたのだと思います。

つまり、不器用さというのは己が心から欲している事へ導いてくれる羅針盤の役割を担っていると、私は思うのです。

”器用貧乏”

逆に器用な人は、与えられた課題をそれなりのレベルでクリアしてしまうので、深く悩み考える機会を得られずに、結局自分は何をしたかったのか分からなくなってしまいがちだと、思います。
本来の意味とは違いますが、これも「器用貧乏」の指す意味に加えてもいいのではないかと思います。

不器用な人は器用な人を見て「なんで自分はああ上手くやれないんだろう」と悩んでしまう事があると思いますが、それは逆です。
その不器用さこそが己を本当の幸せに導いてくれる武器なのです。

「どうしても耐えられない」、「どうしても嫌だ」、「何がなんでもやりたい」という思いは武器です。
世渡り上手になろうとせずに、世を下手に渡った上で、本当の幸せを手に入れようではありませんか。


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