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「新しい生活様式」に対応した体験活動の事例紹介②「B-SKY FES」

コロナ禍の中で体験活動や地域活動に取り組んでいる事例をご紹介する、よこはまユースのnoteです。今回はB-SKY FES をご紹介します。

B-SKY FESは横浜市神奈川区で毎年開催しているダンスとバンドのフェスで、もともとは青少年の居場所作りからスタートしました。これまでの経緯はこちらに詳しく出ています。よこはまユースは地域活動拠点の頃からこの活動に関わっていて、現在はB-SKY FESを後援しています。

記念すべき10回目の開催となるはずだった2020年はコロナ禍のため中止しました。2021年は初めてYouTubeでの動画公開という形で11月にオンライン開催し、2022年2月には会場でも開催する予定でしたが、コロナの感染拡大のため断念せざるを得ませんでした。この経過をB-SKY FES実行委員会事務局の山田さんとともに振り返りました。山田さんは地元の自治会活動に関わり、民生委員、主任児童委員としても活動されています。


―今回初めてオンラインで開催しました。
そもそもオンラインでやろうと思ったのは、去年もできなかったのでこれ以上活動を止めたくなかったからです。でも結果的には安易に飛びついてしまった部分もあったかなと思います。

―何が大変でしたか?
私は普段YouTubeなどほとんど見ないので、オンライン開催や動画配信についての具体的なイメージや全体像がつかめていませんでした。詳しい知識がないまま中心となって動かなければいけなかったことが一番大変だったと思います。

それ以外にも、YouTube上で音楽を演奏したり再生する際の著作権の問題など、いろいろと調べなければならないこともありましたね。この点は時間が掛かりましたが結果的に問題ないことがわかって、やはり事前にきちんと調べておいてよかったと思います。

―実際にYouTubeサイトや広報のためのSNSを作成してくれたのは若者たちでした。
これまでイベントに参加してくれた高校の卒業生たちですね。でも私がはっきりしたイメージを持てていなかったから、彼らに曖昧な指示しか出せなかったんです。SNSは作った後も管理して更新しなければいけないのに、彼らもどこまでやっていいのか分からなくて迷ったと思います。

それにオンライン開催だと動画をアップして、公開期間が終わったら消すだけの作業になってしまいます。会場で実際にやれば疲労感とか、やった!という達成感があるのに、オンラインではそれが難しい。彼らがイベントに関われて楽しかったと思えるような部分をもっと作ってあげられればよかったなと思います。

それと、自分が責任を持ってやったことが形となってあらわれて、みんなに評価されるというプロセスが何か一つでもあればよかったですね。分かりやすいのは動画再生回数とか、たくさんの応募があったという数字や実績でしょうが、今回は応募数も少なくて。

やっぱり会場でできるのが一番だなと思いました。感染防止対策をしながら会場開催するには観客の入れ方やスタッフや出演者の動線など、考えないといけないことがたくさんあってすごく大変だっただろうと思います。でも今までの経験が生かせる部分もあるし、会場なら例え観客が少なかったとしてもそれなりに盛り上がりますからね。

―そろそろ来年度の開催に向けて検討する時期になってきました。
会場はすでに押さえています。でももし次回もオンラインでやろうとなった時にどうすればいいのか。若者たちの方がオンラインの知識が豊富だし良いアイデアを持っているでしょうから、もっと彼らに中心になって動いてもらえるといいのかなと思います。

―やり方のわかっている人を巻き込んでいかないといけないですね。
そしてその人たちとビジョンをきちんと共有できていないと。私たちみたいな昭和の人間(笑)より、若い人たちがもっとやってくれないかなとは思ってしまいます。若者に責任を押し付けるつもりはないけれど、このイベントはもともと若者が集まってやることを目指した企画ですから。

話は変わりますが、この前うちの自治会で2年ぶりに餅つき大会を開いたら、結構人が来て盛り上がったんですよ。そういう成功体験があったからかもしれませんが、やっぱりみんなで集まってやるのはいいなと思いました。

そういう体験をさせてあげたいけれど、できないとなった時にどうすればいいのか、未だに答えは出ていません。お祭りのような賑やかな感じはオンラインでは出しにくいですからね。オンラインでも何回かやればいろいろ分かってきたり、できるようになるのかもしれないけれど、年1回の開催だと経験を積むのも難しい。他に何かいいやり方があるのなら、私たちもそれが知りたいというのが本音です。


という訳で、もしこのnoteを読んで、こんなやり方でやったらどうでしょう、というご提案や、ぜひ自分もこのイベントに関わってみたいという人がいたらぜひご連絡ください。お待ちしています!