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元日付けの分厚くて重い新聞「ガンジツスゴクオモイシンブン」の着眼点②

毎年元日は出来る範囲内で各地の元日付の分厚くて重い新聞を集めています。

その中で毎年目を付けている点を何回にかけて紹介したいと思います。
今回は第2回です。

② 広告

元日付の新聞には多くの広告が掲載されています。百貨店やショッピングモールの新春初売り、各種ショップの特売、福袋の告知、有名企業のイメージ広告、など、様々な業種が元日付の新聞に広告を掲載しています。
その中でも注目したいのは「ご挨拶広告」です。

よく元日付の紙面に新年の挨拶の見出しの下に会社名、代表者名、所在地などの最低限の情報が文字だけで掲載されている広告がずらりと並んでいるのを見掛けます。
そのレイアウトが名刺を並べたようにも見えるので別名「名刺広告」と言われます。

昨年2021年元日付のとある県紙の「名刺広告」その1。

上の画像は昨年、2021年1月1日付のある地元紙です。「謹賀新年」とタイトルがありますが、見開き2ページに亘り各種企業の名刺広告が並んでいます。特に地方で全国紙よりも購読者数が多い県紙(1つの県域で販売されている新聞)の元日付の紙面では、このような名刺広告が何ページにも亘って掲載されています。場合によりましては1月1日付では間に合わず、1月3日付けの紙面にも掲載される場合があります。

昨年2021年元日付のとある県紙の「名刺広告」その2。
こちらは顔写真と短いながら挨拶の言葉が入っている。

このような広告は企業の製品やサービスを読者に売り込む宣伝ではなく、純粋に企業又はその代表者の時候の挨拶となっていますが、中には毎年この広告をチェックしている読者もいます。
このような広告は新聞社又は広告代理店との「お付き合い」で出稿される事が多く、継続して毎年の元日に掲載される事が多いのですが、万一その出稿が途切れて掲載されなくなると、会社の方針の変化や視方によっては会社の経営状態を推測する要素にもなります。

この「お付き合い」ですが、地域の一般企業のみならず、他の「お付き合い」で出稿する場合もありますが、こちらは次回に紹介しましょう。

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