「気合いと根性で乗り切れ」は過去の話〜中学校マナー講習で感じたこと
横浜の英語・タイ語講師 佐野なおこです。
神奈川県横浜市海沿いの教室で、大人初心者の方に人対人の英会話、タイ語会話を教えています。
2020年より、神奈川県横須賀市の公立中学校でビジネスマナー講習を担当させていただいております。
よかったら「よこすかキャリア教育推進事業事務局」様のページをご覧ください。
今年、ある中学校にお伺いした際、校長室前にこのような看板がありました。
正解は一つではない
素敵な教育だなと思いました。
中学生の時点で「考える」機会を持てるのなら、「考える」大人になれるからです。
急ぎでないのなら、時間をおいて再び校長室に来てもいい。
急を要するのなら、「会議中失礼します」と言って用件を話すのもありです。
正解は一つではありません。
私の中学校時代、この看板が校長室前にあれば良かったなと思いました。
「考える」活動を削がれた中学生時代
私が中学生だった1980年代(ザ・昭和の時代)は、何か失敗をすると「気合いと根性で乗り切れ」と大人たちに言われてきました。
「変だな?」と思っても大人の言うことには絶対逆らえませんでした。
勉強も生徒に考えさせるのではなく、「知識詰め込み型」。解答は一つのみで、外れればすぐにX(バツ)。
いい諾々と大人の言うことに従うことが良い子、「良い大学に入って良い会社に入る」ようなレールに乗る方が望ましいという価値観でした。
まさに、「考える」活動を削がれた中学生時代だったと思っています。
現在、中学校で共有されている考え
しかし、その鼓舞のしかた、考えはもう過去の話になりつつあるようです。
中学校の先生方、キャリア教育事務局の方々とお話をしていますと、「気合いや根性」の話がもう出てきません。
最近、共有されている考えは、
失敗してもいい
失敗して落ち込んでも落ち込みっぱなしにならず、次どうするかを考える
職業体験では、うまくいかないことを経験してきて欲しい
これからは「次どうするかを考える」時代
私が中学生だった時代と違い、現在はあまりにも変化が早い時代です。
気候変動、環境の変化もあり、災害も増えて来ています。
2020年の新型コロナウイルスの感染拡大の頃には、学校や会社に行けない日々が続きました。
一生懸命準備して難関を突破しても、思い描いた通りの未来、約束された将来はあっけなく消えてしまうことを知りました。
そんな時にどうするか?
まさに、「次どうするかを考える」ではないでしょうか?
このような時代に、中学校と関わるお仕事をさせていただくことは、本当に意義のあることです。
考えや慣習、価値観の更新ができるからです。
改めて、看板を出します。
皆さんなら、どうしますか?
それでは、今回はこの辺で失礼します。最後までお読みいただきありがとうございました。
接客・やさしい英語・タイ語教室 横浜サワディーブリッジ
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