結婚2年目、妊娠をした①〜妊活開始と不妊治療クリニック

せっかく初めての妊娠なので記録に残しておこうと思う。

いろいろあって、結婚して1年半くらいが経った2019年9月に妊活を始めた。私は30歳で、周りの友達はすでに2人の母になっている子も少なくなかった。

そもそも結婚してすぐ妊活しなかったのは理由があって、ただそれを説明し始めると本筋から逸れるだけでなくいったん乗り越えた当時の悲しみや怒りが復活してしまいそうなので、ある事情があった、ということにとどめておきたい。いつかきちんと文章にして昇華できるといいのだけど。

そしてこのタイミングで妊活を始めたのにも訳があって、上述の事情が(いったん)片付いたということ。もう一つは、仕事のこと。主人が父親の会社を継ぐことになり、2021年の4月から1年ほど地方で研修を受けることが決まっていた。私は私で東京で会社勤めをしているので、あわよくば産休育休をその研修にあわせて一緒に行けたらいいな。と考えていた。見知らぬ土地(旅行で1度行ったことがある程度。友達ももちろんいません)で赤ん坊を育てる苦労というものももちろん考慮すべきなので、実際に一緒に行くかは現時点では確定していないけれど。まあそんな気持ちもあって図らずもタイムリミットのある妊活となってしまった。

初めは見様見真似で基礎体温を測りタイミングをとってみた。最初は楽観的だった。タイミングさえ合えば意外とすぐ妊娠できるんじゃないかと考えていた。排卵検査薬も使った。でも初めの数ヶ月は無情にもきちんと次の生理がやってきた。ところがちょっとした体調の変化も全て妊娠の兆候に思えるようになった年末、生理が50日くらい来なかった。ドキドキしながら妊娠検査薬を使ってみるも、陰性。万が一を期待して、何度も検査した。何分も何分も陽性反応が出るのを待った。(今なら待つことがどれだけ無駄だったかわかる。しっかり陽性のときって瞬時に線が出る。)でもただの検査薬の無駄遣いだった。よくある話。

タイムリミットもあったし、友人の勧めもあって、不妊治療クリニックに通うことにした。家から近くて人気のありそうなところ。適当にネットで調べて予約した。私はこういうときあまり悩まない。

結果、不妊治療まではしなかったのだけれど、ここに通って良かったと思う。自分と主人に妊娠に関して目立った問題がないことが分かったし、風疹のワクチンも打ってもらえた(打った後2ヶ月避妊が必要なので悩んだけれど。妊娠を考えている人は早めに抗体チェックをすることをお勧めします。妊娠を希望している場合は自治体から助成がある場合もあります)。何よりもよかったのが、自分で見ているとちっとも2層に見えなかった基礎体温のグラフがきちんと2層に見えるようになったこと。これは何か治療をしたわけではなく、直近のグラフを見て、先生に見方を教えてもらっただけなんだけれど、それだけでも全然違った。

した検査はエコーと血液検査だけ。でも結構お金がかかった。何かの細菌がいたので抗生剤で治療もした。自費の検査は出費が痛い。

ちなみに主人の検査は精液検査だけ。病院にはエッチな本やDVDが置いてある採精室という部屋があるのだけど、彼は自宅での採精を選択した。予め渡された紙コップのようなものに自分で出し(現場は見ていないけど自分で出す以外に方法がないのでそのはず)、冬だったので冷えないようにコートのポケットに入れて大切に病院まで運んだ。検査の結果彼の精子は比較的量が多く個々の活発さも申し分なかった。よかった。

そうこうしているうちに新型コロナウィルスが猛威を奮い始め、病院から不妊治療をこのまま続けるか夫婦でよく話し合ってくださいと言われた。妊婦はコロナウィルスに限らず感染症にかかると重篤化しやすいということと、当時まだ妊婦が感染することによる胎児への影響がまったくわかっていなかったことがその理由だ。いったんそこで通院は中断した。主人と話し、タイミング法だけ細々と続けようということになった。タイムリミットもあったし。でも、そのあと数回、生理が来てしまった。

続く

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