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ノンフィクション

数年前、母からよく云われた言葉がある。

「それ、さっきも云ってたよ」

「昨日、訊いたよ」


   ん?そうだっけ。覚えてない。


半年前くらいから、夢とは違うのだけど、

眠っていて起きる直前に、

[今日は学校に行く日だっけ?やだなぁ]

と、思いながら起きる。

それはいつも、小学生の夏休み。

I日だけ登校する日があった、そのこと。


最初の数ヶ月は、本気で思い込んでいた。

だから目を覚ますと、傍にいる母に、

「今日、学校に行く日だっけ?行きたくない。サボろうかな」

というと、母は不思議そうな顔をして

「学校ってなに?」

そう応える。


私は段々、意識がはっきりして来る。

あれ?と思う。

「あ、私はもう学校に行かなくてもいいんだった。あ〜良かった〜」

心底、ホッとする。


私は学校に行くのが苦手だった。

何度も書いているから、もう書かない。

家庭内がめちゃくちゃだったので、私は

クラスメートが楽しそうに笑っていても

本気で笑ったことはない。


この夢(?)を見るようになり、YouTubeの認知症の講座を見てみた。

全員ではないが、認知症になりやすい人は、我慢、我慢の生活を送って来た人が多いと知った。

そう、【自己犠牲型】タイプである。


私は笑いたくなった。


他の病気も、我慢を重ねた結果に発病している。

ストレスが溜まって溜まってなった病い。

まだ認知症と、決まったわけじゃない。

次の通院日に医師に聴く予定だ。


いま、芸能界で自死を選ぶ人が増えている。

近い年齢の方が数名いる。

未だに写真を見るだけで、震える。

悲しくて……。


齢を重ねると、初めて体験することが多い。

当たり前なのだが、これほどとは考えて、

いなかった。


自分の人生は自分にしか助けてあげられない。


分かってる。


【相談されるの大嫌い】


そうだよね。

なんて云っていいか困るしね。


でもね、私は訊いて欲しいんだよ。

[不安なんだ]

その一言。


【自分の機嫌は自分で取れ】


私は強くはないかもしれない

けど

私は弱くはない


       了



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