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出木杉くんのための駄ライフハック

今回の明日役立たない駄ライフハックは『ドラえもん』における出木杉くん的な存在の人のための内容です。

写真は縄文展の土器ですが、最初平面だった土偶がだんだん立体になっていく様子を見て、どういう風に人は役割分担をしていったのだろう…と少し想いを馳せたのでこのnoteを書いてみました。

出木杉くんとはどんな人か?

出木杉くん=ものすごく頭が良い人というわけではありません。でも、集団の中で相対的にどんな立場に置かれやすいか?というタイプを指しています。

え~お客さま~お客さまの中に次の項目が3つ以上当てはまる方はいらっしゃいますか~?

・子どものころその地域やクラスの神童や秀才だったことがある。

・立候補したことないのにクラス委員の経験がある。

・「◯◯教えて」「〇〇やってよ」とは言われるけど「一緒に◯◯しよう」と言ってくれる人は少ない。

・何事も+αで返していたら、一人だけ忙しくなっていた。

・気になったら多方面にマニアックに情報を調べてしまう。

端的に言うと、これらのエピソードをかなりの数持っている人です。

私は、全部当てはまります。悲しい。

こういうエピソード持ってると確実に言えることは、母集団によっては浮いたりとても嫌われたりして孤独を極めやすいということです。

要は頼られることは多いのに、楽しいことからは仲間外れにされがちな人のことを「出木杉くん」と名付けています。

『ドラえもん』におけるのび太ってあれだけ出木杉くんにすぐ質問したり羨むクセに、そのための努力はしない上にしずかちゃんを争うライバル視をしてたり、その一方で暴力をふるうジャイアンとか意地悪なスネ夫と一緒に冒険に出かけています。出木杉くんって頼られるけど、一切仲間に入れてもらえない。

自分もそんなエピソードに事欠かない子どもだったし、大人になっても母集団によっては、時々そういう目に遭います。日本のアニメは好きだけど、心からどっぷり漬かれなかったのは、優等生的な存在を極端に除外するストーリー部分を見ると、何だか傷つくから。

その分、早くから海外の作品に触れるようになりました。『シャーロック・ホームズ』とか顕著で、拗れた優等生なのにちゃんと尊重されていて、主役にもかかわらず、どこか孤独です。

小さい頃、孤独な出木杉くんだった人たちも人の心を豊かにする、クリエイティブな仕事につけるということを、体現しているかのようで嬉しかったです。末は博士か大臣か…以外の道が用意されているのは魅力的です。

本題:その母集団で出木杉くんになっちゃった場合どう人と接するか。

私もこれは結論が出ていませんが気づいたことを書きます。出木杉くんは、母集団によって極端に浮くかどうかという問題なので、出木杉くんになる可能性は誰でもあります。

①接すると存在価値を軽視されたように感じる相手に人間は義憤に駆られて攻撃する。

人は誰しもありのままの自分で認められたいという承認欲求があります。でも、自分が苦労していることをスルッと答えを導き出す人に出会うと、楽になった…と思わず、苦労した自分がバカみたいに思えて沸々と怒りたくなったり部外者として距離を取りたくなる人はかなり多い。

相手が困難なことを普通にできればできるほど、自分の存在価値を軽視されたと義憤に駆られて攻撃したくなる人もいます。本来は、関係ないのに。

残念ながら、出木杉くん側の人は、初期段階では気づきません。他人に嫉妬し引きずり降ろそうという発想がないですし、当たり前のことだから。どうして上司や同僚はこないだ話し合って決めたことが理解できてないんだろう?という疑問をストレートに伝えるケースもあります。仲間外れになったり、「自分より理解が速いならやってくれて当然」とキャパオーバーまでタスクを転嫁されて潰れるということが起きて初めて「あー嫌われてるんだな」と気づくことも多いと思います。

対策:得意分野で周囲を傷つける可能性に対して自覚を持つ。どんな相手でも「ちゃんと役割を果たしてもらう」ことを忘れない。必要以上に引き受けない。逆に自分の苦手分野が得意な人に出会ったら、心から絶賛する。

私も、まだこれは上手にできているかはわかりません。ただ、攻撃が始まり、全うなルートで相談をしても埒が空かないなら、諦めてその環境を去るか、違法なら法的に訴えて、速やかに身を守り距離を置いた方がいい。

自分の命を大事にしてほしいです。

②住む場所、人生選択の基準、行動のパターンから「仲間外れ仲間」がわかることがある。

その集団の平均的な価値観による行動パターンがありますが、そこから少し違う価値観を持っている人って、なんだかんだで分かります。

そのような人達は、エッヂが立ちすぎているのでパッと見浮いています。

浮いている人を日本人は糾弾しがちです。立場が自分より上だったら、悪口を言って結託する事もありますし、部下が生意気だから潰してやろうとすることもあります。

なのでそうじゃない相手を見つけるのは大事。

対策:出木杉くん側の人は、個性的で合理的な選択をしている仲間を見つけたら、ちゃんと腹を割って話して、ちゃんと手を取り合った方が互いに安全です。可能ならば、懐の深いリーダーの下に入る方が幸せです。

これは、自分が望む選択肢をどんどん取り続けていくうちに、近くに現れるので、積極的に話してみると良いと思います。

そして、一度仲良くなったら、会社が変わっても、環境が変わっても、大切な相手であるということをいつも伝えるのを忘れないことが大事です。

最後に、孤独との付き合い方

群れる人達は、賢く残酷です。緻密に仲間かそうじゃないか?を見分けて、そうじゃなかったら、無意識で仲間外れにできます。そこに、罪悪感も悪気も一切ありません。ごめん忘れてた!ごめん括り違うし!そんな感じです。

ですので、孤独な状況を覚悟を持って受け止めて、心は閉じずに「人はそもそも一人」としてのんびり過ごす方が精神衛生上良いです。

孤独も悪いものではなくて、自分と向き合う良いチャンスだと思い、静かに思考を整理する時間にすれば良いです。Kindleや資格試験の教材で何か学んだり、手帳やノートで内観するのにも孤独時間はぴったりです。

ただ、仲間じゃないといつも思われていると、現代社会では生活しづらいです。「あまり一人にされると寂しいです」と伝え続けて、忘れられない努力も同時に必要だなと感じています。

孤独とうまく付き合い、ちゃんと寂しいもんは寂しいと伝えるのが、一番のライフハックかもしれません。

以上、出木杉くん的な立場になってしまったときの、駄ライフハックでした。

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