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「マンチェスター•バイ•ザ•シー」感想(内容にも触れます)

友人に勧められて映画の見たいリストにずっと入っていた映画を見てみることにしました。
自分にとってすごく魅力的で心に溶けてくるような映画でした。感想をまとめてみたくなったので記事を書きます。


監督「ケナス•ロナーガン」
主演「ケイシー・アフレック」
公開「2017年」



✅印象

ドラマティックなつくりでないぶん、寄り添えたし、血の繋がってない人びとや、かつて愛した人との関係がすごくリアルだった、パトリックは思春期だし、主人公のリーはひとくせも • ふたくせもある男。



✅海外の映画

当たり前だけど海外の人の描写はやはり日本とは異なる。普段の会話だったり、親子でも性の話題が話されるのもアメリカだなぁと感じる。静観な町並みや、自然、人々の対等な関係であり、我が強いっていうか自分の意見をしっかり言う。
日本の周りの雰囲気とか見てみんなが少しずつの妥協をして、最適解に落ち着くというよりは、自分たち皆が納得するために話し合うために熱くなったりする。普通に生活しているとこんなことも忘れる。


✅今しかなかった  


田舎で暮らす、そこはかとない不安や、少しの焦りを持つ登場人物たち。人それぞれに個性があり、葛藤もある。なんていうか不器用で、人の心のうちにズカズカ入ってくる。でも愛情深いのはすごく伝わる。自分がいっぱいいっぱいになっていてなにか小さな諍いが起きることも。自分がだめになりかけてるときにそんな相手が優しくしてくれたり。

海外の人とコミュニケーションとるときに感じるワクワクが疑似体験できたと同時に、普段話す周りの人も見方を変えて、しっかりと向き合うと、同じように個性的だとわかる。


この映画から感じたことは本質的だった
友情とは、仕事とは、なにを生きがいにしていくのか、不安と葛藤、過去を引きずる
トラウマとの戦い。しかしトラウマを克服したいとも思っていないが、トラウマとは向き合いざるを得ない。




満足感とそれに伴い湧き上がる希望を大事にしながら、また明日を迎える
明日の自分はなにを感じて生きているだろうか

これを勧めてくれた友人に感謝し、今この時に映画を見ることのできた普通にお礼を言いたい。

この映画と出会うのはこのタイミングでしかありえなかったのだろう

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