【エッセイ】コンビニスイーツとシガレット
会社からの帰り道。
コンビニに所用があって立ち寄ると、とてもガーリーな様相をした女性がレジに並んでいた。大学生くらいだろうか。スプーンが必要なコンビニスイーツと一緒に彼女は店員に番号を伝える。
店員はカウンターの奥からタバコを手に取り彼女へ渡す。慣れた素振りに似合わないシガレット。
何か秘密を知ってしまったようで、私は心の所在がなくなってしまう。
自分はといえばタバコの味も知らない。それが美味しいのが苦いのか辛いのか。メンソールの爽やかさも、喉元を通り過ぎるポカ