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勝手にチャレンジ1000 0111 ごめんなさい!!!

 今日は丑三つ時にくりに起こされ、暗いなか庭に出る。その後、もうしばらく寝てくれ、と、なだめての5時、今度は明るくなった庭に出た。眠い。

 庭に一本「イチゴの木」という木がある。子供が小さいとき祖父(私の父)と一緒に植木市に行って、売れ残ってたから、と買ってきたものだ。15㎝くらいの高さでこんもりとした可愛い木で、ここに植えよう、何て、適当に庭に植えて置いたら、今では2メートルくらいの木になった。毎年たくさんの白い小さな花が咲き、それが真っ赤な実になる。ちょっとヤマモモのような赤くて球状の柔らかそうな実で、これがイチゴに似ていると言うのが名前の由来かと、思う。食べられるらしいが食べたことはない。

 くりに起こされて、眠くてぼんやりと庭に出たので、朝活ほどの元気はなかったが、何もしないのもなんだか悔しいから一つくらい何かしよう、と、思ったところに、イチゴの木に巻き付いた太いつるが目に入った。まるで細い蛇が登っていってるようだ。じゃあ、まあ、これをとりのぞこうかと手を掛けたら、木のまたに枯れ草が引っ掛かっていた。枯れ草というか、なんだかホコリが丸まったみたいな灰色の塊。剪定した時の切り屑とかが残ってそのままかれてしまったのかな、と、取り除いた。くりが遊ぶのにちょうどいいかなと、ポーンと放ってやると案の定飛び付いてがうがうと振り回し始めた。それにしても、何で、木の中にこんなゴミがあるのだろうと、思った瞬間、マズイ!と思った。
 くりが振り回してるその塊がホコリのよう見えたのは、何か、ふわふわした毛とか、羽毛とかの柔らかいものが丸まっていたからだが、中にはビニールひもも見える。イチゴの木にビニールひもなんか結ばないし、そもそも木の又に掃除機の中から出てきたようなホコリの塊があるのも変だ。

 なぜ気づかなかっなかったのだろう。
 小鳥の巣だ!
冷や汗と共に押し寄せる後悔。急いで塊相手に凄んでいるくりのもとにかけより大きく千切れたそれを見た。慌てて取るとまたくりが怒るかもしれないので、がうがうと戦っている一片にはさわらずその横に放られた一片を拾った。
 くりがブン回してるのになかなか散り散りにならず大きく裂けたそれは手に取ると、やはりただの塊ではなく、色々なものが絡まってしっかりと袋的な形状の一部のようだった。あー、やっぱり巣だったかも。灰色のふわふわしたものはくりの白い毛が汚れたものかもしれない。恐る恐る解体したり、したに落ちてるものを足でさばいてみたところ、幸いにも卵とか雛は見当たらなかった。ホッとした。まだ産卵前か、つくったものの使わなかったか、あるいは気づかなかっただけで前からあったものか。いずれにせよせっかく孵った命をうばうようなことにはなってたかった。

以前この庭では、キジバトやヒヨドリが何回か巣立っている。この巣はサイズや形状から見てどちらのものでもなさそうだ。もっと小さい小鳥の巣、という感じ。巣の材料も小枝や葉っぱより、動物の毛等柔らかいものが多かった。どんな鳥が作ったのか。もしかして、帰ってみたら新居がない!みたいなことだったら許してほしい。

ここにあった

 もし、また、気が向いたらまた巣を掛けてみて。今度はそっとして置くからね。




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