Netflix狂気作『あいの里』

Netflixの恋愛リアリティー番組『あいの里』、面白い。

恋愛リアリティーショーってたまに見るけど、ほんとに誰にも共感できた試しがない。いつも思うけど状況が狂気的すぎる。オーディションを受けて通過した、たった数人の男女が集められて、気持ちをインタビューされ何もかも曝け出しながら半強制的に恋愛をしているのだ。まるで実験のようだし牢獄のようでもある。これを狂気と言わずして何を狂気というのだろうか。番組を作る人も、見る人も、出演する人もどこかで「なにやってんだろ」と思ってるはずである。

しかし、そこが面白さでもあると思う。頭の片隅ではなにやってんだ、と思いながらもキュンキュンしたり、驚いたり、時には涙したりと感情を揺さぶられるのが恋愛リアリティーショーだ。

『あいの里』で私が1番注目している人物がアンチョビだ。すっきりとした顔立ちの46才の男性で、自分の店を持つイタリアンシェフである。第一印象は、落ち着いててそんなに癖のない人なのかなーという感じだった。しかし、彼は私が抱いた第一印象とは全く違う顔を持っていたのだった。彼は、トンデモ勘違い男だった。女性からの軽いボディータッチや話しかけられたことをきっかけに「彼女は自分のことが好きだ」と確信してしまう人だったのだ。さらには複数の女性が自分のことを取り合っている、申し訳ない、みたいなことも言い出し、事実とはかけ離れた妄想してる…と正直、怖いと思った。

あいの里を通して、人は見かけによらないことがわかった。果たしてアンチョビは誰かと結ばれるのか、次回作が待ちきれない。

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