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こどもから学んだ募金額の決め方

楽天スーパーセールで必要なものを買っている画面に、「ウクライナ人道危機緊急支援募金」と出ていることに気づいていたものの、いくら募金しよう…と数日間悩んでいました。

溜まったポイント全部?3000円?5000円?10000円?30000円?!

などとふるさと納税や募金サイトなどでよくある金額の階段で、「このくらいなら募金できるかな、でも今月金欠だからこのくらいか…」といったかたちで、金額として安い?高い?相場?という漠然とした悩み方をしていました。答えが出ないまま、迎えた週末の夕方、なにげなくニュースを見ていた子どもたちが「ねえママ、子どもも募金できるの?」と聞きに来ました。もちろん出来るよ!というと、お小遣いが入っている自分のお財布を取りに行きました。

「お友達、このお金でおにぎり食べれるよね?」という想像力

子どもたち二人(息子11歳、娘7歳)で相談を始めます。

娘「募金って1円?5円?」息子「わかんない。でも、5円じゃなにも買えないんじゃない?」娘「じゃあ… お友達、このお金でおにぎり食べれるよね?」息子「うん。ファミマで塩おにぎり100円くらいだったよ」娘「じゃあ、もう100円あったらお水も買える?」息子「うん。ジュースでも買えると思う」娘「20円で何買える?デザートにチロルチョコ食べれるんじゃない?」息子「うん。10円ガムなら2回食べれていいんじゃない?」・・・

と議論を重ねて、納得した様子でお金を託してくれました。合わせてたったの410円。でもとてもあたたかい、心のこもった410円。

わたしの募金金額も足して金額入力し、みんなで一緒に「募金する」を押しました。

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当事者の現状に意識を向けて寄付金額を決めるという方法

子どもたちが、募金っていくらすればいいんだろう?という疑問から、このくらいのお金があれば「お友達」が、おにぎり・お水・デザートを買えるお金になるね、と募金額を決めたことにとても感心しました。
高額寄付をできるほどの資産は私にはありません。だからこそと言うわけではありませんが、子どもたちのような、具体的に想像することの大切さをかんじました。例えば、最小限の荷物しか持たずに隣国に避難した同い年の女性が買いたいものは?お水、食料、生理用品、衛生用品が1週間分くらいは購入できる金額かしら、いや全然足りないしそもそも安全が確保されているとも限らない・・・と考えることで、遠くの国の出来事ではなく、同じ地球に住む人間の課題としてぐっと深刻に感じることができました。

実際に何に使われるかはわからないし、わたしが募金できる金額なんて微々たる額だけれど、遠くの国の当事者に思いを馳せて考えるこの時間が、いま私にできる大事なことなのではないかと、子どもたちから学びました。


一日も早く、「お友達」が安心して暮らせる日が訪れますように。






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