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マリー・クワント展でもウィメンズヘルスを考える

女性の人生をサポートするってこういうことなのかも

マリークワント展に行ってみた

先日のウィメンズヘルスについての記事を書きました。

ウィメンズヘルスとは、体力や体の変化など、男性に比べて身体的ハンディのある女性が、人生をよりよく生きることをサポートすること。

今回、ウィメンズヘルスについて、少し広い視野で考える良い機会になった展覧会がありました。
今日はそれを記事にしたいと思います。

先日、渋谷で行われたマリー・クワント展。
1/29(日)の閉会ギリギリで滑り込んできました。
(ちなみに冒頭の写真は、彼女のデザインした服を着たツイッギーというイギリスの超人気モデルさん)

モノトーンのデイジーマークが印象的なブランドです。
私は高校生の時にそれを知りました。
当時マニキュアが有名だったんですが、実は筋金入りのファッションブランドなんですね。

マリー・クワントさんってこんな人


彼女は1950年(20歳くらいから)新しいファッションを発表し続けてきました。
代表的なのは、今では当たり前になっているタイツやミニスカート。カラフルなレインポンチョ。

それまでのイギリスでよしとされていた伝統的で、旧態依然としたファッションを幾度と無く打ち破りました。時代の後押しもあり、多くの女性が彼女の考えに共感し彼女の服を買い求めました。

それまでは、ふわっとした膝下スカートで下半身のラインを隠すのが主流。

マリーさんは、女性は見られる存在であると考え、女性が自分自身を表現する手段として服をデザインします。

また、着ている人の気分を良くさせることもファッションの重要なエッセンスだと考え、着ていて楽な服であることも考慮しました。

エプロン型のゆったりしたスムースドレスやジャージーワンピース。
ミニスカートを可愛くはけるようにブラジャーとショーツのセットになった下着ラインも発表しました。
今や定番となっている形であることはもちろん、これが60年前のものなの?とびっくりするくらい古さを感じさせないデザイン。

量産し、コストを下げることで、より多くの女性が買い求めやすいよう、生産性にもテコ入れするなど、時代的な背景を考慮したビジネス戦略を展開しました。

ウィメンズヘルスの根源を見た気がした


この人、ウィメンズヘルスを地でいっているな、というのが今回の展覧会の率直な感想でした。

当時は、ウィメンズヘルスなんて言う言葉は全くなかったはずですが、マリーさんは、女性が社会で楽に自分らしく生きることができるよう、服という立場から応援したのです。
彼女は、女性がよりよく生きられる社会を強く望んでいたのではないでしょうか。

理学療法士としての立場からウィメンズヘルスについて考えようとすると、どうしても見方が狭くなりがちですが、こういった歴史や社会的環境から女性の健康や人生を考え直すと、とても視野が広がります。

私が好きだったのは、マリーさんはそういった社会的な現状をいつも面白がっていたということ。(作品の解説に記載してありました。)
決して深刻にならず、「これっておかしくない?」といったスタンスで、新しいものをどんどん見出していく姿は、とても好きだなと感じます。

ちなみにマリー・クワントさんは御年92歳。生き方、考え方ともに、素敵なロールモデルに出会えました。


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