さかなの1/22

この日、さかなはお茶運びのバイト
ひとりでお店番をする
たまに来るお客さん
たまに鳴る電話

お掃除をしたりしながら黙々と過ごす
「わたし、もうすぐこのバイトやめるんだ」

さかなはあと５回くらいこのバイトに出たらもう辞めることが決まっている
他の活動との両立が難しいのと、ずっと同じところで働くことが苦手なので
自分でやめると決めた

寂しい
でもそれが嬉しかった
初めて「長く働きたい」と思えたシゴト
(結局長くなかったけど)
初めて辞めるのを寂しいと思えたシゴト

辞めるの、もったいないかななんて気持ちもよぎった
いやいいの
”集まって何もしない”イベントと、両立が難しくなったから
実際続けられないんだ