システム開発会社の4.5期末を節目に過去と未来について考えてみました

※本記事は私個人のチラ裏日記ですので、有用な知見等は得られない駄文である事をご了承の上でこの先はお読み下さい!

気づけばあっという間に会社も4期目の半分を終えるタイミングになりました。創業当社は一人でやっていたのでフリーランス気分でしたが、最近はご依頼頂くプロジェクトの規模も大きくなったり、それに伴いメンバーも増えたり、自社としての製品?OSS?活動も始めたり、といったイベントもあってなんとなく会社っぽい雰囲気になってきました。

ダラダラと5期目を迎えた今さらになって自社製品のプレスリリースとかを出してしまったのですが、そこに至る考えや背景なんかを書き綴りたいと思います。

創業のきっかけなどを聞かれる機会も増えたので、これまでの5年間をざっと振り返ってみたのですが、元から創業に向けて何か大きな志があったわけではなく、前職を退任してから「ニートはマズイかな?」と思ってなんとなく起業したというのが創業の発端でした。個人事業主でも良かったのですが、前職では取締役としてそこそこ頑張ったつもりでしたが、間近で創業者兼代表取締役を見ていると会社で起こる物事の捉え方には大きな隔たりがあるという感覚が常にありました。この隔たりの内容はまだ上手く言語化しきれていないのですが、その感覚を分かる為にはやってみるのが早いだろうと考えて個人事業主ではなく起業してみるかーという何ともゆるふわな理由が創業の経緯だったりします。なので最初の2年くらいは個人事業主やフリーランスエンジニアと殆ど変わりない過ごし方をしていたと思います。2年もやってみると幸いにも沢山の仕事をご依頼頂き、売上も順調に伸びていくのですが一人でやってく範囲の限界も同時に感じていました。依頼されると基本的には何とかしたい気持ちになるのですが(お酒は飲まないのですが飲み会の誘いとかにも比較的応じたりしますw)物理的・体力的限界の瀬戸際で頑張っている状態をこの先も続けていくのは無理だろうとも感じていました。そういった背景から他の人に協力してもらう事も視野にいれて自社として社員雇用や業務委託契約をしていく方向に変化していきました。人を増やして更に1年やってみると引き続きお仕事の依頼は頂けており、比例して売上も伸び続けたのですがまた別の問題が発生しました。当たり前の話ですが人が増えると一人でやるのに比べ、どうしてもエラーや各種の問題が勃発します。その影響で自分が思ったように顧客への価値提供が出来なかったり、価値提供とは本質的にあまり関係の無い調整などで疲弊する状況に疑問を感じ始めました。そもそも拡大志向で起業した訳ではないので「なんでこんな苦労してまで多くの仕事をしてるんだろう?」という葛藤を誰にも相談出来ず密かに持ち続けながらも目の前の課題を解決し続けていました。そのまま具体的な解決策は無いまま次の1年を迎えたのですが少しづつ変化がありました。単純に言ってしまうと良い仲間に出会えたというのが理由でしかないのですが、私の考えや価値観、これまでの葛藤に共感してもらいつつ、一緒に顧客への価値提供を目指して奮闘するメンバーと進めるプロジェクトは気持ちの良い体験や環境でした。もちろん大変な場面は発生しているのですが、それも含めて満足感のある仕事の進め方が出来るようになりました。この時を境に「こういった環境を維持しつつ、もっと大きな価値提供を出来る仕組みは何だろうか?そもそも我々はなぜソフトウェアを創っているのだろうか?」という事をよく考えるようになりました。
過去語りから突然話が飛びますが、これから5年間の展望についてどう在るべきか?という事を最近はよく考えます。私自身を含め、エンジニアという生き物は特定の業界や事業活動に良くも悪くも強い思い入れを持っていない方が多いと思います。気持ちの大小はあれどソフトウェア開発が好きであり、その活動に関わりつつ価値提供が出来ていられるならば、幸せに働き続けられる生き物なのだと考えています。しかしながらソフトウェアの存在意義というのは何なのでしょうか?ここからは完全に個人的な考えなのですが、必要十分なソフトウェアの供給は実はもう成されており、これ以上を供給したとしても本質的な価値提供、つまるところ重大な社会課題の解決や大きな社会価値の貢献にはさほど影響が無いのではないか?と考える事も多くなりました。しかしそれでもなおソフトウェア以外の領域で仕事をする事は考え辛く葛藤するのです。ソースメイカーという会社は「必要な技術を必要な時に必要な分だけ」という考えに根ざした「テクノロジーを料理する」というミッションを持っています。その創業者である私自身が提供するソフトウェアに十分な必要性が無いと考え始めると会社活動自体が成り立たなくなってしまい、自己矛盾をはらんだ状態になってしまいます。そんな状態に葛藤を持ちながらも仕事は続けるのですが、続けていると目の前では小さいながらも社会への価値貢献につながる様なプロジェクトや場面が生まれます。こういう現象を見ていて「私自身がソフトウェアを提供する事で直接的に大きな社会課題の解決を目指すビジョンは見えていないけど、ソフトウェアの知識が不足していたり利活用が十分でない人や企業へソフトウェアを簡便に提供し、それを使って頂く事で社会課題を解決していく事は見えている」と感じた瞬間に目指すべき方向がクリアになった気がしました。この感覚から「ソフトウェアを知っている人(言葉の定義が難しいですがニュアンスです)とソフトウェアを知らない人の情報非対称性を解消する」ことがビジョンとなりました。このビジョンを実現する手段としては教育も良い一手だと思っておりますが、私は誰でも使えるスーパー釣り竿を考えて創っていく方が性格的に向いてるだろうと考えてbrothという製品開発を通して実現を目指していく事に決めました。但し、言うは易く行うは難しです。普遍的に課題を解決するようなソフトウェアは一朝一夕に作る事は出来ません。また時間やお金、知識があれば良いという事でもなく、その課題に取り組む組織も健康的且つ継続性がある事が求められます。なので現在の経営方針としては持続性を最優先として考えており、良くも悪くも無理はせず、短距離走にならないように注意を払っています。
5年を超えて10年、20年と追い続けられる課題考えに整理がついた事で葛藤は解消されましたが、やはり人間にはロジックだけでなく感情もあるのでそちらも大事です。個人的な将来を考えた時に仕事という面ではソフトウェア領域以外に考えられないという事は、感覚的にもこれまでのキャリアやプライベートからも間違いなさそうなので5年と言わず10年20年と元気に働ける限りは地道にやり続けよう、というモチベーションになれたというのも大きな部分です。儲かりそう、流行りそう、モテそう(語弊があるかもしれませんが承認欲求に根ざすという意味です)という気持ちがスタートだとやはり短距離走のモチベーションになってしまうと考えているので、自分の根本的な価値観に照らし合わせて長距離走が出来そうなモチベーションもロジックと共に重要です。余談ですがスポーツ遺伝子の検査をしたら意外にも持久系運動に向いている遺伝子特性らしいので向いてるかもしれません(実際にはマラソンやジョギングが大嫌いですが!)
というわけで絶賛採用活動中!!・・・ではないです!wこういう記事ですと最後は絶賛採用中!と締めくくるのが定番なのですが、何だかんだ言っても現在のところは単なる弱小ソフトハウス/SIerでしかないので絶賛採用すると倒産しますwとは言え目指すべき方向性に共感してくれて、フルコミットでなく少しでも一緒にやっていける仲間と出会えるのはとても嬉しい事なのでメッセやDMなどはお気軽に下さい。中小IT企業のCEOは私も含め例外なくかなり忙しいのでサクッと時間は取れないかもしれませんがなるべく調整させて頂きます、ポジネガ問わずフィードバックもほしいですし。もちろんbrothを使った開発のご相談もウェルカムです!これも例外なくですがリソースは常に不足しているのでサクッと来月から!という感じは難しいのですがなるべくご相談には向き合わせて頂きます!

ではでは皆様引き続きよろしくお願い申し上げます!

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