何度も読んでいる「細雪」について②
「細雪」の好きなところをいくつかお話しすると、
1 蒔岡家の人々の暮らしぶりが素敵
この時代は戦争もあって、一般庶民は生活にゆとりなんてなかっただろうに、蒔岡家の人々はのんびりと伝統行事を楽しんだり、家の生活も余裕があるのが伺えます。
例えばピアノが家にある描写がありますが、当時は非常な高級品だったみたいです。
あと、レストランなどの固有名詞が出てきて、今でもあるお店だとつい行きたくなってしまいます…
神戸元町のユーハイムもその一つ。
妙子だったかがユーハイムでお茶を飲む描写が出てきて、ユーハイム!ってなりました笑
というわけで、元町のユーハイム本店にも行ってお茶してきました☕️
またブログにも書きます。
憧れはやっぱり神戸のオリエンタルホテルのグリルかな。蒔岡家でもここぞという時に行っているようだし。
あとは東京のローマイヤアや、京都の瓢亭も気になる…
調べると今でも銀座にローマイヤレストランがあるみたい。
2 雪子の婚活話としても面白い
とにかく美貌と知性としっかりした家柄が売りっぽい雪子ですが、なんだかお見合い相手の男性は癖のある人達ばかり。
最終的に決まった御牧さんも、家柄は抜群によかったけど無職みたいなものだしね…
やっぱり雪子の年齢が大きなネックになっているのかしらん。
結婚において望みを高く持つのは悪いことではないと思うけれど、そればかりではいいご縁が逃げていってしまう。
これって昔も今も同じなんだなあ、なんて思いました。
細雪は大作ですが、読みやすい文体で、一回読み始めるとするする読んでいけるので、
文学作品なんて…と敬遠せずに楽しんで読んでもらえると思います。
私もまた読もうかな。