マガジンのカバー画像

おばあちゃんZINE

9
亡き祖母の人生をインタビューでたどりZINEにします。幸せな思い出だけじゃなく、後悔や葛藤も言葉にすることで何が起こるのか。実験の一冊です。
運営しているクリエイター

#zine

緊張しいだからこそ書いて伝える

毎月通っていたお気に入りのカフェがもうすぐ移転する。 移転前にいまのお店を記憶にやきつけておきたかったので、昼ごはんを食べにいった。 食べ終えて会計をするとき、店主さんが私のことを覚えてくださっているようだったので、「移転、もうすぐですよね」と言葉をかける。 「はい、少し遠くなっちゃうんですけど、またよかったら来てくださいね」 緊張していた私はとっさに「もしかしたら転勤するかもなんですけど、(少しの間)でも必ず行きます」と答えた。 その少しの間のところで、「あ〜」と

おばあちゃんZINEの制作、はじめます。

2012年の夏、おばあちゃんがこの世を去って行きました。 正直なところ、「素直に思いを伝えればよかった」「もっとおばあちゃんの話を聞けばよかった」という気持ちが今もぬぐえないでいます。おばあちゃんに会いたい気持ちを、どうしようもできない夜もあります。 この後悔をどうにかしたい。どうにかできるようなものではないかもしれないけど、それでも何かできないか。そこで考えついたのが、「おばあちゃんZINE」という活動を始めることでした。 おばあちゃんZINEとは、おばあちゃんを知