猫と蝉

堕ちた蝉に猫が寄り添う。とって食ってしまうという訳でもなく、ひっくり返った蝉をただじっと見つめている。

やっとの思いで背を空に向けた蝉が木に向かい歩き始める。

猫は前肢で蝉を一度つついたがそれで終いだった。猫は蝉を見つめ、そして向かう先の木を見上げた。

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