ロールモデル

 7月。本格的に暑い季節がやってきました。屋外は猛暑、屋内はクーラー。気温のアップダウンの影響をもろに受けます。
 ここ1週間は「首から上、内側限定の風邪」みたいな状態で、咳やくしゃみ、鼻水は出ませんが、頭痛、首こり、喉のイガイガ、気道の閉塞感が微妙にあります。「微妙に」というのが厄介で、薬を飲むほどでもないし、飲むとしても薬選びに困るし、ストレッチや軽い運動をしてもあまり変わらない(悪化していないだけましか…)。軽いけどじわじわ続く苦痛もなかなか辛い。
 こういうのに敏感になったことにも「歳」を感じますが、通っている整体院の先生によると、「体調の変化は生活を見直したり改善を試みるためのサイン」だと。なるほどです。苦痛も少し前向きに捉えられます。

 さて、本日は「ロールモデル」について。
 先週、あることで相談に行ってきました。
 今回は指名の相談です。
 ある展示会のブースに出店しておられたところに私が行って、その方(A
さんとします)が打ち出しておられたビジョンやバリューに共感したこと、話してみると「対話」ができたこと、話し方や距離感、表情といった非言語の部分がしっくりきたこと…そういうのが積み重なって、「絶対またこの人に相談しよう!」と思ったのです。
 その展示会のブースは54の会社が出展されており、ひと通りまわり、いくつかのブースでは少しお話も聞いてみたのですが、全てをまわり終えた後の印象は「Aさん」のみ。自分でもびっくりの不思議な感覚でした。

 Aさんとその他は何が違ったのか…
 振り返ると、「その他の方々」は、自社のサービスを丁寧に説明はしてくださるのですが、「何の」「どのような」が中心。そして一方通行。こちらの話をするにはするが深まらない。話は出展者ペース。
 一方でAさんは、通りかかった参加者に「女性だけでやっていまーす」と声をかけておられました。
 ん?一味違う。
 展示会でブースを構え、有形の商品を並べて説明するのは至極普通のことだと思うのですが、敢えて商品の説明から入らず、ビジョンやバリューを前面に押し出す…私としては、そうそう、そういうのが知りたいのよ!という感じだったので、足を止めて思い切って「女性だけで、というのは何か意味があるんですか?」と聞いてみました。すると、

「女性ならではの感性を活かして、同じ女性を応援したいという気持ちがあるんです。」

と。そこからいろいろとお話をしましたが、思いがサービスに反映していて、なるほど!と明確に繋がったのです。このようにサービスを理解すると、そのサービスがものすごく輝いて見え、それが強烈な印象として残りました。

 SNSやパンフレット、チラシで間接的にコミュニケーションをとるのとは違い、対面で直接やり取りする良さは、発信者の内面に触れられる点にあると思うのです。外からでも見えて理解できるサービスが発信者の内面と繋がって理解でき、参加者の内面にフィットした時、それはもう“最強”です。

 思えば商品やサービスを購入する時、私は結局「人」で決めています。その商品やサービス自体よりも、どんな思いを持って、どれだけ自分に寄り添ってもらえるか。要はどれだけラポールが築けるか。やはり「ラポールしか勝たん」なのです。

 話は戻りますが、Aさんを指名した相談では丁寧に話を聞いて下さり、常に私のペースを守りながらも、具体的な行動レベルまで「共に考える」を貫かれていて、根拠を持ってアドバイスを下さいました。素直に「また相談したい」と思いました。
 「また相談したい」―そう思うAさんは、これから相談・支援の仕事をしていきたい自分のロールモデルのような存在です。

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