はじめの一歩


 本日、6月最終日。今年も上半期が終了しました。
 なんて怒涛の半年だったでしょう。
 なんていったって転機!3月末の退職。13年間いた職場の辞め方は、職場の人にとっても自分にとっても前向きなものにしたいと考え、いろんな人とたくさん話をしました。退職後はライフスタイルがガラリと変わり、これまでやりたかったことや、やりたいことをやりたい時にできる生活を送れるようになりました。
 昨日、ゴールデンウィーク以降初めて母と電話で話したのですが、母は生活がガラリと変わった私が体調を崩していないか心配してくれていたようです。当の私は今のところ充実したの生活を送っていると感じていますし、母に近況を話しながら、やはり今の生活が心地よいと感じていることを再確認できました。退職後の生活に適応する、というよりは、退職前の方が仕事生活への適応を頑張っていたのだと感じています。退職という行動を起こしたことで、自分らしさに近づけたと心から思います。


1.はじめの一歩の状況って

 さて、行動を起こすためのはじめの一歩とはどんな状況でしょうか。

1)面倒くさい
 私自身、退職するかどうか迷っていた時、その理由が「いろんな手続きとか荷物の引っ越しとか面倒くさそう。」でした。この「面倒くさい」という気持ちって厄介ですね。面倒くさいだけで行動がしんどくなるし、テンションが下がる。頑張りたい気持ち・持続したい気持ちをいとも簡単に折ってきます。
 さらに、スケジュールで動く生活をしていると、そのスケジュールの心理的な制御権限をどの程度持っているかか鍵になります。私は、有休をとることに抵抗があり、受診は切羽詰まってからだったので、メンテナンスや早めの受診は後回しでした。もはや受診が面倒くさいのではなく、有休取得時の抵抗感との闘いやスケジュール調整が面倒くさいのです。したがって、はじめの一歩がなかなか踏み出せないということが多々ありました。

2)勇気がいる
 例えば、受診行動をためらう時って、切羽詰まっているわけではなく「今じゃなくても…」という気持ちや、他のことに比べて優先順位が低いということもありますが、他にはどんな気持ちかあるかというと、

①懐疑心
 本当に効果・価値があるのか?メリットはあるのか?
②不安
 否定されるのではないか?傷つくのではないか?
「自分は弱い」「自分はダメだ」と認めることになるのではないか?

 こういう気持ちはないでしょうか?
 受診行動のみならず、様々な場面ではじめの一歩を躊躇させてしまっているように思います。

2.はじめの一歩を踏み出す時って?

 それでも人間は、はじめの一歩を踏み出す時があります。
 それは、「面倒くさい」「勇気がいる」というネガティブ要素を上回る「関心」を持った時です。
「関心」にだって何の保証もありません。しかし、「関心」が「図星」であればあるほど、ネガティブ要素を抱えてでも一歩踏み出すことができるような気がします。

 「関心」って頭で考えることではなく、自ずと湧いてくる、無意識の領域のものだと思います。だから、「関心を持ちましょう」というのはとても難しいこと。できることは、関心を持てる状況・環境をつくることだと思います。…となると、相手や自分を共感的理解することが、はじめの第一歩を生み出すはじめの第一歩ですね。

3.はじめの一歩に持続型の寄り添いを

 例えば、関心をもつサービスは自分に図星のサービスです。そして、提供側ももちろんその関心をマーケティングしています。しかし、利用者が満足するには、関心がより高まることと同時に、面倒くささや懐疑心、不安というネガティブな要素が緩和されることも重要だと思います。一歩踏み出してもネガティブ要素が払拭されているわけではなく、何ならさらに強まるリスクだってあるわけです。サービスに利益は必要ですが、利用者を置いてけぼりにしてはいけない。自利利他が基本です。「ラポールしか勝たん」です。
自利利他を行動に落とし込んで持続すること。それが私の課題です。


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