男尊女卑という洗脳

最近話題になっているモラ夫という存在。

モラ夫とは、モラルハラスメントを行う夫のことで、妻に対して精神的暴力を振るう夫のようです。

色々なブログを拝見していると、根本にあるのは男尊女卑の考え方とのこと。

男尊女卑。今時古いと思いながらも、特に日本ではこの考えが根強いようです。

うちの職場は、女性だからお客さんにお茶を出せとか、お酌をしろということはさすがになくなりましたし、男性も同じくらい家事や育児を分担する例が多いですし、女性だからという理由で昇進できないということもほとんどありません。

だけれども、気づくとまだまだ男尊女卑の考えから抜け出てはいないと思います。

先程の職場環境についても、少し地方に行くと趣が変わって、女性へのセクハラに近いこともまだまだ根強く残っていると聞きます。
民間でもまだ女性がお酌係だったりする例もあるようです。
また、ご承知のとおり、女性管理職の割合はまだまだ低い状態です。

また婚姻の際には、多くの例で、当たり前のように女性が男性の姓を名乗り男性が戸籍上の当主となります。
私もつい最近籍を入れてなぜ夫婦別姓がダメなのかと文句を言いつつも、どちらかの姓、となったときあまり迷わず相方の姓を名乗ることになりましたが(通常は旧姓ですが)、ふと立ち止まると、なぜ?という感じです。

また、相方のことを「主人」や「旦那」という女性も普通にいますが、よく考えると私は相方に奉公しているわけではないな、と。
(私もさすがに主人はないけど、旦那と言ったことは一度くらいあるかもしれません…)

単なる書類上や言葉上の問題でしょう、と言う意見もあるかもしれませんが、言葉や制度が思考を作ってしまうことは良くあることです。

また、私自身、かつて何となく「夫に甲斐甲斐しく尽くす妻」や「夫から三歩下がって付き従う妻」に美しさを見出だしていたこともあり、まさしくこれは洗脳以外の何物でもないなと過去の自分に慄然とする思いがします。

こういう洗脳は幼い頃親からだったり先生からだったり、また物語の中やメディアでの設定だったりで知らず知らずのうちに仕込まれていきます。

そもそもの話ですが、人は男女関係なくすべて平等の存在で、だからこそ、夫婦に上も下もなく、お互い対等なパートナーとして支え合っていくもの。

私の相方は今のところニュートラルな考え方で、理解がある方だと思いますし、モラ夫予備軍で当てはまる特性もないですが、モラ発動のタイミングが出産後というケースもあるから油断はできないなとも思い、心配してないわけではありません。

少なくとも今私にできることは、相方がモラを発動しないようにすること(万一にも発動したら逃げること)、私自身が男尊女卑の洗脳から完全に解放されること(まだ途中のため)、そして一人でも多くの人から男尊女卑の洗脳を解くこと。(これはできるのか!?使命の一つとして頑張ります。)

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