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松濤周りの路地うろつき

用事で渋谷に出たけど人込みに紛れて戸惑うことがしばしばあります。その中で、代々木八幡と神泉の間にある、神山町にたどり着きました。晴れた土曜なのにもかかわらず、込み合う渋谷駅の近所だと思えない風景でした。

神山町のど真ん中に立地し、低層住宅に囲われた松濤公園。当初失業した武士の救済策だった松濤園が廃園され、池泉周辺が児童遊園として公開されたようです。その周りの土地は、移住者向けに分譲し、高級住宅地となり、一軒当たりかなり広い低層住宅になったようです。周りがこのような経緯で成り立っているまちだから、人通りが少ないのも当たり前ですね。

鍋島松濤公園‐入口

泉を中心に一般公開したこともあり、公園内最も目立つのはこの池。周りにベンチも一周あるので、水面を眺めながら憩いの時間を過ごすことができます。木造長ベンチで、一人で静かにしたいときでも、公園デートでも、あまり人の目線など気にせずゆったりと過ごせます。

池周りのベンチ

「児童公園」という名の通り、遊具と砂場はもちろん、THE TOKYO TOILETの一部として、2021年オープンした「森のコミチ」という名のトイレもあり、どこに座って見るにも楽しい公園になっています。この木のぬくもりが伝わってくるトイレのクリエイターである建築家隈研吾さんによりますと、「緑豊かな松濤公園に、集落のような、トイレの村」をデザインで表しているようです。子連れのお母さんも、ちょっとした映え写真撮りたい女性高生も使えるでしょう。

遊具と「森のコミチ」

ぶらぶらしながら、松濤を満喫しよう!
静かな公園周りでぶらぶらする休日午後が、少しでも豊かになれたらいいですね。
松濤を楽しむなら、最初に少し静かな代々木公園の駅から出たらいいでしょう。道1本渡ればカフェ集積地でもあるオーチャードロードになります。そこから神泉まで、路地裏こじんまりとした店をめぐれるように、コンテンツを掲載しています。

【カフェ】Flugen


駅から行ってみると、Fuglenというカフェがあります。1963年オスロで始まったノルウェーコーヒーのお店で、登戸にて初の日本店舗を開き、羽根木公園への展開ももう10年。
Nordic Roast という、「バランスのとれた果実味、そして柔らかい甘さとキレイな後味を持つコーヒー」を目指して、日々研究しているようです。夜はバーとしても営業しているので、あまり時間を気にせず訪れます。フルーティーなコーヒーを飲み比べしたいときに、または駅近くでゆったり待合せたいときの行き先になっているように思います。

【バーガー】PESCARIO

2020年から神山町にあるフィッシュバーガー専門店、「PESCARIO」。「国産の鮮魚・熟成魚を仕入れ、店内で捌いてるので刺身でも食べられる贅沢な切り身をバーガーにし、熟成魚は津本式という技法を使い、身持ちを良くし、臭いや雑菌を抑え、旨味を増している」ようです。
もちろん写真通り、フィッシュバーガー以外にもサラダ、サンドイッチ等楽しめるメニューは様々。飲み物にも使用する豆乳やコーヒー豆とてもこだわりの感じられる品ぞろえです。気軽に外の風景を見ながら、ランチを楽しむのはいかがでしょう?

【バーガー】Burger PRINCE

こちらもまたバーガー屋さん。ビーフバーガーが売りなので、フィッシュバーガーとは別物。お察しかもしれないですが、筆者自身バーガーマニアです。ピーク時には2週間で食べログ百名店10店舗に訪問し、食べ比べたこともあります。バーガー屋の密集している渋谷周辺でも、Burger PRINCEは一番ラグジュアリーな(?日本語あってる?)店舗のように思います。ランチで贅沢デートしたいときにぜひ。

【カフェ】松濤カフェ

「シフォンケーキとパンとサンドイッチがウマイと思ってるカフェです。」と公式ツイッターに書かれているよう、ケーキもパンもサンドイッチもあって、気分に合わせてソルティーかスイート化軽食を選べられます。
店内席数は限られていますが、松濤公園迄徒歩4分なので、イートインが並んでいれば迷わずテイクアウトすればいいでしょう。都心在住の大人として、松濤公園もりもりな日陰で広々とした池を眺めながらのピクニックは、想像だけでも幼稚園児みたいにわくわくします。

【スイーツ】セバスチャン

こちらもまたちっちゃい店ですが、夏場近所をうろついていたらぜひ寄りたいところです。種類豊富なフレーバーのかき氷と、他では味わえないコッペパンをそろえた、居心地の良いカフェです。テイクアウトでamebaTowerの公開空地迄5分、松涛公園迄10分。いずれももりもりと緑に囲われた空間で少しひそっりとした飲食スペースとして使いやすい。不定休なので、行く前にはTwitterなどで一度営業状況を確認したほうがいいかもしれません。

【スイーツ】サンテール 渋谷

メニュからチュロス、タコライス、カクテルなどと、かわいくて少しエキゾチック風なお店です。
モーニング、ランチ、カフェ、ディナーで、時間帯限定メニューも多いようで、ブラインドボックスを開けるのような気持ちで行くようになります。松濤公園から徒歩2分と、ほんと目の前にあるので、天気よければカフェの時間帯にスイーツとコーヒーをテイクアウトして食べ歩くのもいいでしょう。

一通り待ち合わせ⇒ランチ⇒休憩⇒スイーツのプチ旅コースをご紹介しましたが、晴れている今週末、まったりと松濤でよっこらしょするのはいかがでしょう?


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